やっと映画6連作のプロットが書けたのココロだ

映画6連作の脚本を担当してしまい、ああ、途中で出演者が変わったり、入れるべき要素が増えたり減ったりで、なかなか難しい仕事なんですが、やっとこさ、全体のプロットができましたよ。

特産物を入れながらドラマにしないといけないのよね

ビジネスの部分と、参加する大勢がやりたいことを練りこんだ作品にするのが今回の課題なんですね。つまり、企画ものなんです。それでも6作品を見てもらわないといけないので、それなりなドラマを入れないといけない。その中に人生の気づきなどをきっちり入れないと映画として成立しないのだ。
でも、総合プロデューサーはテレビの人だから、テレビ的な企画で考えている。テレビ屋さんにありがちなことなんですよね。僕も昔はそうだった。

でも、やっと、どんなワガママが来てもなんとかなる構成を考えついたので、やっとこさクランクインできそうだなぁ。

新作:『アンチテーゼのススメ』のココロだ

時々、桜風さんのものの考え方が独特で面白いと言われるんだ。
もちろん、意図的にそう言うスタンスにしているんだけど、その根本となる思考回路があるんだ。西洋では当たり前なんだけど、日本じゃなかなか定着しにくい考え方かな。

それは『アンチテーゼ(反対命題、反定立)』

ギリシャ哲学では『テーゼ(命題)』と『アンチテーゼ(反命題)』を使った弁証法が誕生したんだけど、これが、まぁ、大雑把に言って今から2500年前、ブッタの時代と一緒、と言うか世界中で哲学が大流行して、今の宗教や哲学の基礎を作っている。
その中でも、テーゼとアンチテーゼってのが、論理学的にも非常に重要で、そうね、僕の世代だと小学校で『命題』を習ったんだけど、若い世代は知らないかもね。そして、そこから論理学の基礎へつながっていくんだけど、知らないよね、みんな。

さて、『テーゼ(命題)』ってのは「当たり前」のことだと思えばいい。でも、その「当たり前」が本当に正しいかどうかを確かめるにはどうしたらいいのか?
そこで必要になるのが『アンチテーゼ』、つまり「当たり前の反対」だ。テーゼとアンチテーゼは同時に成り立たない。ここがポイントなんだ。

アンチテーゼを考えると『当たり前』が怪しくなる

日本人は、とかくみんながやっている「当たり前」を当然のように正しいと考えちゃう。これは民族性みたいだけどね。
しかし、その時の「当たり前」が実は間違っていたなんてことは日本ではよくある。戦時中に『鬼畜米英!』なんて言っていたのが戦後は『アメリカLOVE』『イギリス大好き』みたいになるようなことだ。

さて、そんな『当たり前』の中の間違いを見つけるには、前述のように『アンチテーゼ』を考えればいい。例えば、『アメリカは悪だ』と言う意見と『アメリカはいい国だ』と言うことが同時に成り立つかどうか。ある人は『アメリカは悪だ』と言い、またある人は『『アメリカはいい国だ』と言う。同時にこれが存在することは事実だ。すると、元の『アメリカは悪だ』は一部正しくて一部間違っている。つまり『アメリカは悪だ』は命題(誰でもが正しいという事柄)ではなくなる。

もうちょっと具体例を出すと、
『海外からの侵略を防ぐためには防衛が必要だ』ということがテーゼ(命題)かどうかを確かめるには、アンチテーゼとして『海外からの侵略を防ぐためには防衛が不必要だ』ということを検証すればいい。つまり、アンチテーゼである『海外からの侵略を防ぐためには防衛が不必要だ』が正しいとなれば、『海外からの侵略を防ぐためには防衛が必要だ』は間違っていると言うことになる。
世界には、軍隊を全く持たない国が13カ国ある。具体を持たず、他の国に守ってもらう条約がある国がさらに11カ国ある。
これでアンチテーゼが成立した。つまり、『海外からの侵略を防ぐためには防衛が必要だ』は間違っていることになる。

テーゼ+アンチテーゼ=シンテーゼ

テーゼが間違っていると言うことが、アンチテーゼが正しいと言う意味ではない。『海外からの侵略を防ぐためには防衛が必要だ』が命題ではない、ということだ。上記から考えるべきこと、というか論理的に割り出されるのは、『海外からの侵略を防ぐためには防衛だけでは不十分だ、他にも方法があるあ』ということになる。こういった感じに思考を進めて出てくるのがシンテーゼ。
当たり前を疑う、という意味でもあるけどね。
こんな風に、誰でも当たり前と思うことを疑う思考というのが重要だと2500年前の人が考えていたのに、今の日本人はどうかしらん?

AMラジオ廃止でFMへ、馬鹿か!のココロだ

総務省がラジオのAMを廃止してワイドFMに移行しろと騒いでいるけど、そんなことどうでもよくてラジコのエリア縛りを廃止して、世界中から日本のラジオを聴けるようにした方がいいんじゃないの?

ラジコをもっと拡大普及させて、日本の音声コンテンツを世界中へ発信した方がいいんじゃないの?

H3-VRアップデート!Ver 2.00

ZOOMのH3-VR-VRのファームウェアが2.00にアップデートされたよ。各種のバグ修正と機能追加ですな。
主にBluetooth機能が強化されましたぜ!

外部タイムコード(Bluetooth経由)記録が追加された

すげぇなぁ。外部のタイムコードと同期というかタイムコードをwavに書き込めるようになったのだ。Timecode Systems社のUltraSync BLUEっていうユニットを使って、H3-VRにタイムコードを送り込むんだ。
大きな撮影現場では、複数のカメラの同期をタイムコードで行う。まぁ、パソコンで編集するなら必要ない気もするんだけど、完璧なシンクロが必要とされる場合には、なくてはならない機能だ。多分、アメリカのドラマなどで使われるんじゃないかな。

オーディオIF時をH3-VR Control(スマホアプリ)で切り替え

パソコンへダイレクトに音声を流し込むオーディオIFのオン・オフをスマホから行えるようになった。本体のボタン操作がかなり面倒なので、この機能もちょっとだけありがたい。

Bluetooth機能の切り替え

アップデート(Playボタンを押しながら起動)すると、初期画面が変わるんだ。Bluetoothユニットが刺さっていると、起動時に「H3 Control」か「タイムコード」かの選択画面が出る。毎回出るので、うざい。基本的にはどっちか使わないんだから、システム設定で選ぶだけで、起動時は前回と同じでいいじゃん。現場でいちいち設定しなければならないので、うざいうざい。

バグ修正

ファームウェア1.00にはバグがあって、これはサポートも認めていたよ。リミッターオンでバイノーラル再生にしていると、起動時のSDカードチェックにハングアップするんだ。僕も何度もハングアップしてサポートに電話、すると、リミッターをオフにするか、バイノーラルじゃなくてステレオ再生にすればハングアップしないと教えてもらった。現場ではステレオ再生でOKなので、僕はその設定でこれまでやってきた。

今回のVer.2.00になって、そのバグも修正された。起動も若干早くなったみたい。でも、DTA-1(Bluetoothユニット)が付いていると機能選択画面が出るので、むしろ起動が遅くなっちゃったので、現場ではイライラするぞ、うざいうざい。
現場では、スマホからマイクゲイン調整をすることが必須なので、基本的にはH3-VR-Controlしか使わないんだけどなぁ。

企業プロモーション映像完成のココロだ

企業プロモーション映像、ざっくり編集終わったぁ。
手こずってしまったぜ。
やはり、初めてのカメラマンの時には注意が必要だなぁ。かなりの撮影ミスがあってガッカリ。監督用モニターもなかったし、その程度だったか、甘いなぁ、俺は。

もともとスチルカメラマンだって、先に教えて欲しかったなぁ。テレビ的な撮影に全然ついてこれなかったのが敗因だ。

などなど愚痴を言いつつ、こちらにも大きなミス。TASCAMのレコーダー、電池切れすると録音中のデータは死んじゃうのか。久しぶりにクソな設計のプロ用機材に巡り合った。いいレコーダーなのになぁ。注意して使うことにするよ。

などなど愚痴を言いつつ、編集は、まぁ、こんな感じでいいんじゃないかなぁ。これ以上詰め込むと、見る側の頭に入らないと思うなぁ。構成作家さんとクライアントさんのぼんやりした台本より、俺の編集が正しいと思うぞ、うん、ウヒヒヒヒ!

本日は映画:仁道組の準備だのココロだ

仁道監督とは、もう3作品目かな。
前回はアイドルグループの初主演作品で、その録音とMAを担当した。その作品がかなり良くて、MAしながらマミだが流れたぜ。

今回はアクション系だ

そして明日クランクインする作品には、制作担当として参加。
若手の裏方を支えるお目付役って感じ。
ワンシーンだけ、ちょこっと出演。あれ、台本、どうなってたっけ?

僕は、声の出演作品は、たくさんあるけど、ビジュアル出演は皆無。ビジュアルでスターになっちゃったらどうしよう? などと妄想しつつ、明日からの撮影準備だ。

それにしても湿疹がひどくて、そちらが気になるなぁ。

本日はラジオ編集、死ぬ!

ふっくんのラジオを編集中。
ぜんぜん、終わらねぇ。
ゲストに小野寺丈くん、ふっくんと僕と同い年で、しゃべるしゃべる。
後ろのコーナーは『DJふっくんの80年代ミュージックコーナー』で、こちらはシャネルズの特集。これもふっくんがしゃべるしゃべる、止まらない。
ということで、2時間の素材を54分にするのに、なんと8時間もかかっちゃった。やっと全体が決まって、聞き直しとキューシート作り。

はぁ、湿疹がひどくて死にそうなのに。

映画録音には必ずお化けが出るのココロだ

映画やレコーディングでは、よく変な音が紛れ込むんだ。そう、お化けのささやきだ。
録音部を15年ほどやっているけど、現場で聞き取れた明確な幽霊の声(言葉)は、多分、二回くらいかな。

芥川の羅生門で子供の幽霊が出た!

川崎ヒロユキ監督の『羅生門』で録音部をやっていた時、飢餓で苦しむ町娘が、雑草を口に入れながら、
「飯、食いたい、食いたいよぉ」
と瀕死の状態で演技中のこと。
そこは防音の行き届いた地下にあるカラオケスナックにセットを組んでいるので、スタッフ以外の声は聞こえない。本番中だから、スタッフも声を出さない。迫真の演技に、スタッフも聞き入っている。
「食いたいよぉ・・・・」
囁くような小声の演技だ。
僕はショットガンマイクを近づけられるだけ近づけている。超ベテランの照明技師さんが、マイクが入りすぎないか睨んでいる。
「食いたいよぉ・・(子供の声:食いな!)」
その瞬間、僕の心臓はバクバクバクバク! 周囲を見渡すけど、防音のドアは締め切られ、子供なんていない。
監督のカットとOKの声がして、僕はレコーダーを停止する。
すぐに巻き戻して(言い方が古いなぁ)、問題の箇所を確認。
「食いな」
確かに入っている。
仲良しのカメラマン荒木ちゃんを呼んで、
「なんか出た気がする。11秒のところ」
業務ヘッドホンで聴く荒木ちゃん。
「あ、出ましたね。うん、出た出た」
と、あっけらかん。そう、映画の現場じゃ、よくあるのだ。

2011年5月11日:Vシネ『羅生門』のワンシーン。お化けの声が入ったのだ。
一番最後のあたりです。

ちょっと生の音だとわかりにくいので、最新技術でノイズを除去してみたよ。

ノイズを除去した音声、あれ、子供(みたいな)の声の前に、男性の声が聞こえてきたなぁ。

ノイズを除去してみたんだ。あれれ、女優の息遣いの直前に、男性の声っぽいのが聞こえてきたなぁ。