桜風涼 のすべての投稿

はるかぜ すずし 1965年生、慶應義塾大学法学部卒。 作家・脚本家 日本児童文芸家協会会員 シナリオセンター修了 大学時代の専攻は、犯罪学・被害者学・刑事政策・法医学など。 特に法医学は、筆者が学んだ年のみ、慶應の医学部で授業が行われ、よりリアルな研究を行った。 特に法医学では、期末試験のために、教えた教授が筆者にノートを借りたほどの熱心さ。 その1年間の授業をまとめたノートは五冊にも及ぶ。 当時の写真資料は、すべて手書きの図版に書き起こされているほど、法医学への熱はすごい。 1996年、ソネット・クリエーターズ・ガレージ最優秀賞 2003年、劇場映画【ベースボールキッズ】で文部科学省選定作品 2005年、同上、小説「ベースボールキッズ】出版 その他、著書多数。 2000年より映像作品が多く、テレビ番組、CM、映画などで活躍。 1995-2000年:コンピューター雑誌のライターとして、多い時期で月に14連載をもつ人気。 技術書の執筆は15冊。 2000~は映像が主流に。 映画監督、テレビディレクター、CMプランナーとしても有名。 2009年前後は、年間200本ちかいCMを制作していた。 また、旅番組では電波少年で有名になった「なすび」と共に、数多くの名所を探訪。 温泉にも造詣が深い。 雑誌やテレビ制作を数多く手がける一方で、小説は地道に書き続けている。 著者インタビューを受けました。 「きんどるどうでしょう」 http://kindou.info/7229.html

マインドマップで実用本を書く

先日、複雑な脚本をマインドマップで構成する話を書きました。
同じように、マインドマップで実用書を書けるのではないかというお問い合わせをいただきましたよ。

実用本の構成もマインドマップがいいぞ

僕が使っているマインドマップiThoughtですが、実用本を書くのに、うん、かなり適していますね。特に見出しを考えて台割(目次の発展版)を作るところまではマインドマップがいいですね。目次立て(台割を作る)までは、マインドマップ、その後は僕の自動記述テンプレートにするのがベターかもしれません。

これからちょっと、マインドマップだけで書けるかどうか挑戦します。

ラジオ番組の編集をPro Toolsでやってみた

音の編集アプリは様々あるのですが、その王様がAvidのPro Tools。音の関わる人で知らない者はいないはず。

小生は、エフエム福島で、レギュラー番組『ふっくん布川の光リアル道』という番組の作家&演出&出演&編集納品をやっているんだが、これまではAdobeのAuditionというアプリで行ってきた。このアプリは映像編集ソフトとの相性がいいので使ってきたのだ。

Pro Toolsは快適だったがここが惜しい

ラジオの収録システム(録音機材)を見直して、ダイレクトにパソコンで収録することにするのだが、その機材のコントロールを含めて考えた場合にPro Toolsが急浮上となったんだ。

そこで無料版のPro Tools(ラジオ編集はこれで十分)を導入して1話分を編集して納品してみた。もともとAvid製品の癖というか操作思想はなんでもショートカットキー(つまりキー操作)でやるというもの。Avidの映像編集アプリは使っていたので、そのあたりのお行儀は分かっていて、Pro Toolsを触ってすぐに使えたのはラッキーでしたよ。
そんでもって、音のレベル調整やコンプレッサーの使い心地が非常に良くて、人生で初めてコンプレッサーの概念がよく分かったのが収穫でしたね。

さて、実際にプロとしてラジオ番組を編集して納品までやってみると、いくつかの惜しい箇所が見つかりました。
1つは、やはり音楽編集のために突き詰められていて、ラジオのような長尺用にはあまり練られていない。無料でオンラインストレージが用意されているんだけど容量は1GB。1時間番組を素材を入れた瞬間に溢れてしまってアウト。単にアプリの動作を遅くする要因にしかなっていないのよ、とほほ。しかも、オンラインストレージとの同期をオフにする方法が見つけられないぞ。

さらに、ラジオ編集では、何分何秒になんという楽曲を流したか、コーナーの頭はどこか、などを放送局に登録するための『キューシート』というのが必要になるんだけど、AdobeのAuditionには、それを助ける機能が付いていて、マーカーに『曲紹介』などと入れておくと、それがCSVファイルとして出力できて、それをちょっと加工すれば放送局に出せる形式になるのだ。さらに、このマーカーポイントはWAVファイルにも書き込まれているので、放送局側でWAVファイルから情報を取り出すこともできるのだ。

Pro Toolsのフィルター類は魅力的だが落とし穴も

これがPro Toolsのコンプレッサー画面だが、フィルターのかかり具合がグラフ上で確認できる。これが非常に便利というか直感的で、音質を壊さずに適切な音圧にすることが可能だ。ただ、これも音楽用なので、放送用の『放送レベル』に合わせるための機能じゃないので、設定値の最適化はなかなか難しかった。同様の機能はAuditionにもあるが、数値のみで設定するので結構難しい一方で、放送用の設定値があったりして、意外に楽にできる。

一方で、Pro Toolsのフィルター(エフェクト)は独自路線で、他のアプリと共有しにくい。その点、Auditionのエフェクトは世界標準の規格になっているので、映像編集のFinal Cut Pro XやAdobe Premiere、AfterEffectsなどで同じエフェクトを使える。つまり、映像編集から音編集への引き渡しが楽なのだ。映像編集で音を加工する場合に、いちいちAuditionを開かなくても、ほぼ同じことができるのだ。そして映像編集で手に負えない音編集になればAuditionを立ち上げればいいということになる。

結論はPro Toolsは使わない、理由はここ

さて、結論はPro Toolsは使わないというのが結論だ。音楽編集であれば使うべきかもしれない。外部機器との接続でPro Toolsはバージョンの制約が大きい。立体音響まで作ろうとすれば、使用料が年間10万円コースになってしまう。低いバージョンでは音声入力のチャンネル数も限られてしまう。それでいてオンラインストレージはどのバージョンでも1GBしかなく、ラジオ編集には全く寄与しない。

その点、Auditionは無料版はないが(期間限定試用はできる)、音編集に関しては最先端のVRコンテンツにも対応している。音楽編集としては使いやすいかどうかは僕にはわからないけど、映像編集の音、ラジオ編集にはAuditionが最適だと、今のところは考えている。

もちろん、Logicなど有名DAWアプリ(音編集アプリ)を使ってみないと、何が最高かはわからないけど、ラジオ編集においてはAuditionがプロのやりたいことが全部入っていると結論することができる。

ワンシーズン中華製FFヒーターを使ってみて

自作取り付けで中華製FFヒーターを使ってみた使用レポートを書いておきます。概ね良好でした。昨年の11月に取り付けて、まる3ヶ月、車中泊日数は合計で20日間くらいです。

中華製FFヒーター。金属フレームに入れて軽自動車の車内にむき出しで設置している。

故障は皆無、点火ミスもない

まず、基本的な動作ですが、点火ミスも失火もなく、ガス漏れも燃料漏れもありませんでした。非常に安定していて良好です。
取り付け当初は、運転のオンオフ、時計&タイマー、出力調整だけしかできないコントローラーでしたが、無線リモコンが使えて、動作状況が確認できる高機能なコントローラーに交換。温度計も付いていて、室内気温を設定して動作させることができるようになりました。

関東の気温では室内温度設定機能はダメ

さて、実際に温度設定で運転してみると、設定温度になるまでフルパワー運転になり、かなりうるさくて困りました。しかも、設定温度になると運転は最低出力になるのですが、そもそも5kWもあるので、軽自動車の狭い室内だと温室みたいになっちゃう。設定温度以上の室温でも運転が止まることはないので、外気温によっては、どんどん暑くなる一方。そこで窓を開けて室温調整をすると、コントローラーに温度センサーが内蔵されているので、コントローラーに冷たい空気が当たるとヒーターは最高出力に!

ということで温度設定で使うには、軽自動車サイズではダメでした。雪国くらい気温が低いとうまくいくかもしれません。結局、僕の場合は手動で出力を調整するのがベターでした。
軽自動車の狭い空間では、5kWヒーターは強すぎで、すぐに室内が暑くなっちゃう。それでいて、断熱性能が悪い軽貨物(4ナンバー)車両は、暖かいところは火照るほどで、断熱の悪い窓や金属部分は非常に寒い。ということで、毛布などをたくさん積んで、冷たい空気が流れてくるところをシャットアウトしないとダメでした。

ということで、車中泊にはしっかりとした断熱が必須と知りつつも、FFヒーターがあれば断熱が不十分でも大丈夫かもしれないと思った私がバカでした。

サブバッテリーが上がった!

さて、唯一のトラブルはサブバッテリーが空になってしまったこと。それでサブバッテリーを痛めてしまった気がします。
サブバッテリーはソーラーパネルのコントローラーと走行充電器を並列につないであり(これで4年間トラブルなし)、車内で使う電気は全てソーラーコントローラー経由にしてあります。
ところが、電子レンジとFFヒーターだけはバッテリーから直接繋がないと動作が不安定になるので、直付けしてあります。本当はもっとパワフルなコントローラーを付ければいいのかもしれません。そうすればバッテリー電圧が下がったら電力使用を自動的にゼロにできるからです。逆にいうと、電子レンジもしくはFFヒーターは、バッテリー電圧が下がっても待機電力を使い続けたということです。

空になったのは関東で雪が積もった日(2日間)の翌日、電圧計が8Vちょっとで警告を発していました。つまり、雪でソーラー充電ができず、FFヒーターと電子レンジの待機電力でバッテリーが空になってしまいました。電子レンジもFFヒーターも、使うときには電圧監視して動作を止めるのですが、待機中にはバッテリーの電圧低下に御構い無しに待機電力が使われるようです。

実際には合計(電子レンジ、FFヒーター、ソーラーコントローラー経由のUSB電源アダプターなど)で0.3~0.5A程度流れていて、108Ahのサブバッテリー(ディープサイクル)ですが、仮に50%充電の状態から0.5Ah流れているとすると、

108Ah * 0.5 / 0.5Ah = 108h = 4.5days

つまり、ソーラー充電ができないと4日半くらいで空っぽになる計算です。今回は2日間積もって、1日開けて、また2日間という雪だったので、ちょうど空っぽになりそうなタイミングです。
(その間、キャンピングカーは走っていません)

余談ですが、空荷なたったバッテリーは、高機能充電器で満充電にしたのですが、どうも元気がない。劣化してしまったかもしれません。

FFヒーターは使わないときには元電源を切れる仕様に

ということで、まぁ、もともとバッテリー自体が利用4年目に入りくたびれてきていたかもしれないのと、しかも雪が積もって氷点下になっていたこともあるので、FFヒーター自体が悪者という結論にはしちゃダメなんですが、対策としては主電源が完全に切れるシステムにしておくのがベターだということになります。

もともと、FFヒーターも電子レンジもコネクター経由で電源供給しているので、このコネクターを外しておけば電気を食いません。ここ数日、このコネクターを外しておいて、ソーラー充電と走行充電をしています。その結果、バッテリーは健全な電圧に戻っています。走行充電器にはバッテリー活性化回路(高電圧パルスを出して、バッテリー内部の電極表面の結晶化した成分を分解する)が入っているので、それでちょっと元気になったのかもしれません。

まあ、気温(バッテリー温度)の問題なのか、待機電力の問題なのか、結論を出すのは難しいのですが、いずれにせよ、主電源を切れるシステムは必須だと思います。

iThought(マインドマップ)が高機能に進化している

実用本や脚本を書くのに、小生はマインドマップを多用している。
事業のプレゼンテーションにも、PowerPointではなくマインドマップを使っている。

使っているiThoughtと言うマインドマップは、写真なども貼り込むことができるし、年々進化して、様々な機能が追加されている。

自動連番機能が便利

新しいバージョンからは、自動連番機能が追加された。ノードを作ると自動的に番号がつけられるわけだ。

できたマインドマップは、そのままアウトラインとして他のアプリで使うことができる。

マインドマップと脚本テンプレート

脚本のような、文体に頼らない文章(芸術?)では、文章の勢いも大切だけれども、ストーリーが構造的に正しいかどうか、時制がどうなっているか、何をどの順番に見せているか、舞台装置はどうなっていいるのか、服装はどうか、時間経過はどうなっているのか、などなど、様々な要素を作家がきちんと把握して描かなければなりません。

プロの現場でも、時制や登場人物の背景(人生に何があったか)がいい加減に描かれていることが多いのも事実です。どのくらい、脚本は難しいのです。小説の場合には『読者に想像させる』という逃げ口上で済みますが、映像の場合には、観客の想像に任せる前に、お金をかけて撮影するという事実があるのです。

マインドマップで脚本の全体像を見ながら執筆

前に書いたこのブログでも、マインドマップ(iThought)を多用していることを紹介しました。
マインドマップは複雑な構造の脚本を効率よく整理しながら書くことができます。
しかも、途中で思いついたアイデアも適当に貼り付けられるし、文章をメモとして残すことも可能です。

しかも、完成時にはマインドマップがアウトラインプロセッサ用の形式として出力でいます。
そう、マインドマップでおおよそのプロットが自動的に出来上がっちゃうんですね。
つまり、登場するシーンごとに枝葉を伸ばしていけばいいってことです。

僕の自動記述テンプレートのシナリオ版

さて、僕は職業物書きでもあるので、思いつきや勢いで脚本を書いていられないので、もっと効率よく物書きをしたいといつも研究しています。実用本に関しては『自動記述テンプレート』というのを作ってあって、これは書籍『誰でも書ける・実用本の書き方入門』で使い方を紹介しています、自慢じゃないですが、これで数十万部のベルトセラーを書いたお医者様もいます。

さて、それを脚本でやりたいなぁ、とおもっていたのですが、なんと、マインドマップでそれが実現できることが判明。実は、元の自動記述テンプレートはExcelかNumbersで作られたテンプレートです。ところがテキストベースの自動記述式だと、どうもシナリオのような立体的な文章の構造には適していなかったのでにのあしをふんでいたんです。

ところがどっこうしょ! マインドマップを使えば、シナリオのベースになる詳細なシノプシス(あらすじ)を簡単に書けることがわかりました。
ということで、近いうちにマインドマップ版のシナリオ自動記述テンプレートを作って公開したいと思います。

連続映画の構成にはマインドマップ

さてはて、もう何ヶ月も映画台本に関わっているんだけど、なかなかのかけませんな。
製作委員会の構成が変わったり、関係する芸能プロダクションが入れ替わったりで、出てもらう役者も大幅に変わってしまって、何度も作り直しになっています。

全部で6本作る映画、中身は12話構成

さて、そもそものプロジェクトですが3年間で6本の映画を作り、各作品は前編後編の2話構成。つまり、全部で12話の連続ドラマ形式です。

登場人物も30人くらいになるはずで、それを全部台本に作りこまなければならないというのが僕に与えられてたテーマなんです。

もともとポメラDM200のアウトラインプロセッサで書いてきたんですが、さすがに構成しきれません。そこで、おなじみのScrivenerに切り替えて書いているのですが、これでも全体像をつかむのが難しいのです。

そのくらい、入り組んじゃっているんですね。まとめ上げるにはScrivenerがいいんですけどね。

マインドマップを使うことに

さて、こういった複雑な構成の作品には、マインドマップが適しているというのをすっかり忘れていて、久しぶりにマインドマップを取り出しました。出資関係での必要事項(絶対に取り扱わないといけない名産品や人物)を書き出して、次に、それを12話にどう振り分けるか、なんとなく書き込んでおきます。

次に、登場人物の役割分担を書き出してみます。というか、職業分けです。
こうすることで、どこで誰が何をするかというのが、なんとなく見えてきます。

ストーリーには縦糸と横糸があって、横糸というのは名産品など必ず登場するもの、縦糸は主人公や相手役などのストーリーを進める役目です。

こうやって進めている

横糸になる必須事項の一覧と大まかな人間関係を作って、登場人物の一覧表を作っていきます。
こうすることで、全体像がなんとなくできてきました。

次に、映画6本分の題名を作ります。これは、僕の『実用本の書き方』と同じで、6本全部を1つの書籍と考えて、6章に分ける作業です。次に各章を2つの見出しに分けます。さらにそれを4〜5のテーマに分けます。

これで12話がだいだい出来上がります。

マインドマップで伏線を張る

さて、12話分が抱いたできたら、そこに登場する人々の大まかな目的を作ります。例えば『由紀23歳は年の離れた浜津(45歳)と結婚したいと思う』なんてことです。もうちょっと言うと、最終話で『2人が結婚する』とします。じゃあ、どこでこの2人は恋に落ちるのか、という通過点が必要となります。これが伏線になるわけです。

伏線を張るのは、まさにマインドマップの得意とするところで、遠く離れたストーリー間に線を引いていくことによって、どこに伏線を張るべきかみえてくるのです。

出来上がったマインドマップは、箇条書きでWordなどに書き出せますから、それをScrivenerで仕上げていけばいいということです。DM200で書いてもいいですね。

ラジオ番組収録のシステムを見直すぞ

福島エフエムのレギュラー番組「ふっくん布川の『光リアル道』」の収録のシステムを大幅に見直すことにしたんだ。

これまでは、ZOOMのF8nで録って、それをMacで編集していた。
映画撮影用に最適化しているマルチトラックレコーダーF8nは、様々なバックアップ機能があって、収録の失敗が最小限にすることができる一方で、直感的な操作が難しいのと、ラジオや音楽演奏を収録する時に必要な機能がほとんど搭載されていない。

ZOOM H6をオーディオインターフェースに

ZOOM社から、非常にコンパクトな4+2チャンネルのレコーダーが発売されている。H8nを使う前には、H6で映画の録音をしていた。

このH6はもともと音楽用に作られていて、音楽用のフィルターも入っている。操作は非常にシンプルで、録音技師でなくても使えるのが特徴だ。
ラジオ収録では、最大で6本のマイクを使うので、最低でも6チャンネルの入力が必要となるが、H6は4チャンネル+オプションで2チャンネルの合計6チャンネルの入力を備えている。
このH6をパソコンにつなぐと、パソコンに6チャンネルの音を送る(オーディオインターフェースにする)ことができて、音楽編集アプリで同時録音も可能だ。ただ、残念なことにパソコンのオーディオインターフェースにするとH6自体のSDカード収録はできない。

収録時の声量変化に応じるには?

ラジオ収録では、出演者が自由に喋るので、マイクワークが非常に困難になる。マイクワークというのは、しゃべり手の声量に応じてマイクの距離を調整する事だが、基本的には固定マイクなので、映画の録音のように録音技師がマイクを近づけたり話したりする事ができない。

声量はミキサー(H6やF8n)のボリュームで随時調整することになるのだが、これが非常に難しい。6人も同時に喋る場合には、調整が追いつかないこともしばしば。そこで、収録後の編集時に調整し直すことになるのだが、これが非常に時間のかかる作業となる。

実際にはコンプレッサというフィルターを使って自動調整するのだが、手間であることは事実だ。そういった後処理を極力減らすのが編集時間を節約する事になると同時に、音質を下げないためのポイントにもなる。

H6の入力コンプレッサが優秀

そこで、収録時にコンプレッサをかけてしまうのが、録音スタジオの当たり前なのだが、F8nにはコンプレッサが入っていないので、今回からH6を使ってコンプレッサを収録時にかけておくというのが、今回のシステムの見直しの目的だ。

H6には簡易のコンプレッサが入っていて、「普通」「ボーカル」「ドラム」の3種類のプリセットが用意されている。コンプレッサというのは、小さな音はボリュームを上げ、大きい音は上げるというのを自動的に行うものだ。その係具合が3種類よういされているのだ。

実験的に使ってみたところ「普通」にして収録すると、おそらくラジオでちょうど良い感じになると思われる。

明日が収録日で、ふっくんこと布川さんの番組を録音する。楽しみである。

USB電源アダプタはどれがいいか?

携帯できるUSB電源アダプタは、一体どれが良いのかって疑問になって電圧電流計を購入して比較しているんだ。

コンビニの2.4A仕様はここがダメ

最近はコンビニでもUSB電源アダプタが買えますな。
ぼくも、出先で困って買ったことがあるんだ。

USBが二個口のものが主流で、ここがポイント。
二個口で各2.4Aというのと、合計2.4Aというのがあって、後者はダメ。
これは1つだけ繋いだ時に2.4Aなのかと思ったら、各1.2Aしか出ないんだ。
実際には1A弱程度の充電しかできない。つまり、高速充電じゃない。つまり、僕がコンビニで買った2.4A仕様ってのは、ダメダメ充電器だったんだ。

二個口で各2.4A仕様を買おう

それに対して各2.4Aで合計4.8Aっていうのがあるんだ。これだと高速充電ができる。
ところが、実際に計測してみると、2.4A仕様でも流れる電流は1.5A〜1.64Aくらい。製品によって、最大で流量が違うぞ。つまり、充電時間が1割くらい差が出る。このあたりは、実はケーブルの良し悪しもかなり関わってくる。ダメなケーブルだと電流が小さくなっちゃう。

iPhone Xの充電で比べてみると、サイズ的に比較的優秀なのはANKERの『POWER PORT mini』で、コンスタントに1.5Aくらいで充電できる。
もっとも充電量が大きかったのが、同じくANKERの『24W 2-Port USB Charger』で1.64Aで充電できた。ただし、かなりでかい。

一個口なんだけど、AppleのiPad Pro 12.9に付いてきた電源アダプタも1.64Aで充電可能。

同じく一個口なんだけど、Appleの古いiPhone用の純正の小さなアダプタは1.3A程度で充電可能。定格は1Aなんだけど結構優秀だ。

どれを持ち歩く?

さて持ち歩きにどれを選ぶべきか。2つの機器を同時に充電するかどうかで違うんだけど、ANKERの『POWER PORT mini』がベター。

ちょっとでも充電時間を短くしたいとなると、でかいけどANKERの『24W 2-Port USB Charger』があれば安心。おそらく、僕の手持ちのアダプタの中では最も高速充電になる。

一方で、モバイルバッテリーを携行していて、移動中にはモバイルバッテリーで充電するという人もいるんじゃないかしら。そうなると、コンセントから充電するのはモバイルバッテリーだけという人もいるかも。そんな場合には、サイズ優先でApple純正の小さな充電器ってのも選択肢に入ってくるかも。

さて、1.64Aと1.5Aでほとんど一緒じゃん、とお思いの方がいるかもしれません。ところが容量が大きいモバイルバッテリー、例えば24000mAhとかiPad Pro 12.9″だと充電時間が20分以上も違って来ます。なんちゃって2.4A充電器の場合には1時間以上の差が出ちゃう。

ということで、ちゃんとした充電器を使いましょうってことでした!

追記

電流量ですが、iPadのバッテリーが空の状態から充電すると、コンビニの充電器を含めて(古いiPhone用を除く)、全機種で2.3Aが流れました。ただ、途中からは上記の結果となります。

中華製FFヒーターと断熱の関係

昨日は関東でも雪が積もり、自宅の千葉でも氷点下を記録。
その寒さで、ご自宅駐車場で車中泊してみました。

断熱がポイント

さすが5kWのヒーターなので、熱量は十分。熱気ムンムンなんです。
でも、どこからか凍った空気が流れてきます。
運転席の窓。

ああ、FFヒーターがどれだけ大きな出力で、これじゃダメ。
と言いつつ、そちらを塞いで断熱するも、今度は暑過ぎてゆだっちゃう。

結局、スライドドアをちょっと開けて外気を取り入れてちょうどいい感じ。
難しいですねぇ、暖房は。

熱風は温度が高く量も多い。ということで、床暖房みたいに、どこかを温めてから室内へ流す方がいいだろうなぁ。

台本が進まないのでScrivenerで書いてみよう

難産の映画台本が進まないので、執筆ツールを変えてみよう。
今回は複雑な多数の人間が出る映画なので、人物辞典みたいなものを作っておかないと誰がなにをしているのか、作家側でも混乱を極めんだ。しかも、そこに役者が先に決まって来るので、ある程度は当て書きをしないといけない。作家としては最上級の面倒くさい仕事なんだ。

Scrivenerは、こういった作品に最適だ

このブログでもScrivenerの素晴らしさは何度も取り上げている。特にパソコン版のScrivenerだと、登場人物の一覧を表示したまま執筆することができるので、非常に効率が良くなるんだ。さらに、登場人物の写真なども入れておけるので、イメージを組み立てるのにも役立つんだ。

その他、ロケ場所の資料、歴史資料などもファイルリングすることができる。

もちろんアウトライン編集は大得意

Scrivenerは、柔軟なアウトライン編集機能が搭載されているのが特徴なんだけど、まぁ、ポメラのDM200などのテキストベースのアウトラインプロセッサに比べると機能が多すぎてマスターするのが難しいのだ。

台本では、シーンの入れ替えが非常に重要になる。さらに、1つのシチュエーション(シーン)を割って、その間に別のシーンを割り込ませる『カットバック』もよく行われる。
普通の執筆ツールだと、カットバックさせながら書き進める事が多いのだが、Scrivenerなら1つのシチュエーション(シーン)を書き上げてから、途中を分割するのが非常に簡単で、そこに別のシーンを割り込ませるのもドラッグ&ドロップでできる。思考を分断されないので勢いのあるシーンが書けるのだ。

さて、台本を書き進めるために

Scrivenerを効率よく使うためには、人物表を作って、さらにシノプシス(あらすじ・プロット)を作る。それが設計図になって、台本を書いていくことになるんだ。

ということで、今書いているテキストベースの台本をScrivenerに落とし込む作業が必要になる。

さて、落とし込みを始めよう!