ラジオ番組収録のシステムを見直すぞ

福島エフエムのレギュラー番組「ふっくん布川の『光リアル道』」の収録のシステムを大幅に見直すことにしたんだ。

これまでは、ZOOMのF8nで録って、それをMacで編集していた。
映画撮影用に最適化しているマルチトラックレコーダーF8nは、様々なバックアップ機能があって、収録の失敗が最小限にすることができる一方で、直感的な操作が難しいのと、ラジオや音楽演奏を収録する時に必要な機能がほとんど搭載されていない。

ZOOM H6をオーディオインターフェースに

ZOOM社から、非常にコンパクトな4+2チャンネルのレコーダーが発売されている。H8nを使う前には、H6で映画の録音をしていた。

このH6はもともと音楽用に作られていて、音楽用のフィルターも入っている。操作は非常にシンプルで、録音技師でなくても使えるのが特徴だ。
ラジオ収録では、最大で6本のマイクを使うので、最低でも6チャンネルの入力が必要となるが、H6は4チャンネル+オプションで2チャンネルの合計6チャンネルの入力を備えている。
このH6をパソコンにつなぐと、パソコンに6チャンネルの音を送る(オーディオインターフェースにする)ことができて、音楽編集アプリで同時録音も可能だ。ただ、残念なことにパソコンのオーディオインターフェースにするとH6自体のSDカード収録はできない。

収録時の声量変化に応じるには?

ラジオ収録では、出演者が自由に喋るので、マイクワークが非常に困難になる。マイクワークというのは、しゃべり手の声量に応じてマイクの距離を調整する事だが、基本的には固定マイクなので、映画の録音のように録音技師がマイクを近づけたり話したりする事ができない。

声量はミキサー(H6やF8n)のボリュームで随時調整することになるのだが、これが非常に難しい。6人も同時に喋る場合には、調整が追いつかないこともしばしば。そこで、収録後の編集時に調整し直すことになるのだが、これが非常に時間のかかる作業となる。

実際にはコンプレッサというフィルターを使って自動調整するのだが、手間であることは事実だ。そういった後処理を極力減らすのが編集時間を節約する事になると同時に、音質を下げないためのポイントにもなる。

H6の入力コンプレッサが優秀

そこで、収録時にコンプレッサをかけてしまうのが、録音スタジオの当たり前なのだが、F8nにはコンプレッサが入っていないので、今回からH6を使ってコンプレッサを収録時にかけておくというのが、今回のシステムの見直しの目的だ。

H6には簡易のコンプレッサが入っていて、「普通」「ボーカル」「ドラム」の3種類のプリセットが用意されている。コンプレッサというのは、小さな音はボリュームを上げ、大きい音は上げるというのを自動的に行うものだ。その係具合が3種類よういされているのだ。

実験的に使ってみたところ「普通」にして収録すると、おそらくラジオでちょうど良い感じになると思われる。

明日が収録日で、ふっくんこと布川さんの番組を録音する。楽しみである。

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