福島を舞台にした映画(6本)の台本執筆の依頼がきた。もともと、監督は決まっているのだけれど、ドキュメンタリー部分とドラマ部分があって、ちょっとテレビ的なノウハウが必要なんだ。そこで、桜風さんに話が来たっていうわけです。
芳本美代子さんの演技に救われた
依頼が来たのは1週間以上前だったんだけど、全然できなかったんだ。ラジオ番組の進行台本を、シナリオ形式で書いてみたのが先週のことで、そこからちょっと脳みそが変わって来たぞ。
普通の書類とか、仕事の流れを書くのと違って、ストーリーを書くために必要なことがあるんだ。それは登場人物だ。ラジオ番組の中で、芳本美代子さんに芝居っぽいコーナーを作り演じてもらうこと3回。アイドルとして有名な芳本美代子さんだけど、実は非常に演技がうまい。どうしてもアイドルの顔に見えちゃうのが勿体無いというか、先入観でそう見えちゃうんだけど、実は、演技が始まると、圧倒的な演技力を発揮する。
ラジオ番組内でも、ちょっと芝居をやってもらうんだけど、うまい。演出の意図を汲み取って最適な演技を見せてくれる。やはり一世を風靡する人は違うなぁ。
人物表を作ってみた
福島の映画は『光リアル道』といって、実物の地元の面白い人を映画にするというプロジェクトで3年間で6本を製作する。実在の人物が大勢出てくるのと、架空の人物(ドラマパート)が入り混じる作品なんだ。
登場人物が多いと、実はシナリオが非常に難しくなる。先任のライターさんは、なかなかかけなかったみたいだ。しかも、実在する人たちを絡めてドラマにするとなると、かなり難しい。
桜風さんも、全然かけなかったんだけど、ラジオで芳本さんと簡単なドラマをやって、色々演技の話をして(ラジオ番組内)、ひとまず、人物表を書き始めたんだ。
すると、どんどん話が出てくるんだ。書かなくちゃいけない場面はプロデューサーに決められているんだけど、それをどう結びつけていくの難しい。でもね、出演する役者の舞台を見て、芳本さんと話をして、そして人物表を書くと、あら不思議、頭の中に『ワールド』が出現した。
ありがとう、ストーリーの神様!