「キャンピングカー」カテゴリーアーカイブ

FFヒーターのトラブルについて

寒くなったせいか、FFヒーターが失火するというトラブルがネットに散見されますね。
でもね、どのメーカーの製品であっても、FFヒーターの構造は非常にシンプルなので、そう簡単に失火するわけじゃない。
数年しか使っていないのに失火する原因は、吸排気の効率の悪さ以外には、それほど考えられない。
まぁ、高地の気圧が低い場所での多用は不完全燃焼の原因になるから、それはある意味で仕様ということになる。でも、そんな場合には、平地で最大出力で二十分ほど運転すれば煤は燃えてしまうはず。

さて、失火が多い場合、疑うべきは排気管の結露だ。排気管をグラスウールで覆うだけでもかなり結露を回避することができる。本当は結露した水が自然に排出されるような傾斜を設ければ大丈夫なんだけど、そんな施工をしていないビルダーが多すぎる。しかし、そんな業者に限って高いメンテナンス料金を請求してくるようだ。困ったものですな。
しかも、メンテナンスの理由に、一酸化炭素中毒を言い出す。人の弱みに付け込んだ商法だと、僕は思うぞ。
そんなことを言うよりも、失火するのは、その業者の取り付けによって一酸化炭素が大量に出ていることが原因なのに、ひどいと思う。
そして、そもそも定期的な掃除が必要なFFヒーターをメンテナンスがやりにくい場所に設置するということも問題だと思う。

キャンピングカー用FFヒーターを点検しましょ

寒いですね、大雪で大変なことになっていますね。
中華製FFヒーター、3年目ですがノントラブルです。
非常に暖かく快適ですよ。

トラブルの原因は、排気管の取り回しが一番多いと思います。
雪が降ると、排気管には簡単に水が溜まります。長いほど、一瞬で結露して排気効率を下げてしまい、不完全燃焼を起こします。
ビルダーで取り付けてもらっている人ご自分の目で排気管の取り回しを確認した方がいいですよ。

排気管は緩やかな傾斜が必要です

FFヒーターの排気には、それほど勢いがないので、排気圧で結露した水を排出することができません。ですから、排気管は出口へ向かって緩やかな傾斜が必要です。こういう施工をしてない業者ばかりなので注意が必要です。
ベバストの認定技術者がどうのこうのって日本代理店が言っていますが、熱配管の知識を教えていないようです。なので、認定された技術があるビルダーで取り付けたFFヒーターでも煤が溜まる故障が多く見受けられます。

認定技術者なんて、そんな謳い文句はどうでもいいので、とにかく排気管から結露した水が楽に排出される施工ができているかが重要です。結露した水さえ排出できれば、FFヒーターがトラブルを起こすことなど、まずないと思います。だって、構造が簡単なんだもん。

最新:電子書籍の売り上げ向上ノウハウ

外出自粛で、電子書籍の売り上げが上がっているよ。
そこで、22冊の売り上げ推移から、どんな本が売れているのか分析したぞ。

読み捨てしてもいい、軽い本が売れている

僕の本は、どれも専門書なので、かなりハードルが高い。ページ数もどれも200ページを超え10万字以上の分厚い本である。
そういった専門書が7割、小説などの軽い本が3割という構成だ。

GWでは、最新刊の『スケベ心で軽キャンピングカーを手に入れた』という、これまでの僕の本にはない、エッセイ風の軽い読み物がKindle Unlimited(定額読み放題)で売れている。
他のノウハウ本では販売と読み放題が1:1くらいの売り上げ金額だが、小説や『スケベ心〜』は1:5〜0:10(読み放題だけ)となっている。つまり、読み放題が圧倒的に売れているのだ。

自粛以前では、全体で1:1くらいだったのが、現在は1:2くらいである。

文体は軽い方がいいかもしれない

今回売れている『スケベ心で〜』は、これまでの僕の本の中では異色で、タイトルからして「ふざけている」。宣伝もほとんどしていない。他の本はツイッターで積極的に宣伝しているのだが、この本はFacebookのグループに一回だけ投稿したくらいだ。これから宣伝を増やすつもりだが、いい成績になると予測している。

文体は、会話調で砕けた感じだ。実はノウハウ本でもこの文体は多用しているが、真面目に読みたい人に不評で、このところ控えていた。
でも、Facebookで喜ばれているのは砕けた文体の方なので、訴求力がある文体だということはわかっている。というか、30年も物書きをやっていて、どう書けばどう読まれるかはわかっているつもりだ。
ただ、ノウハウ本の場合には真面目に読みたい人が多いので、そこは読者の求めるものと、僕の得意の文体に齟齬があったのだ。

『スケベ心〜』は、半分がノウハウなのだが、全体としては旅エッセイに近い。旅先の混浴温泉で見知らぬ若妻さんと二人きりで狭い露天風呂でゆっくり話をしたなど、お得な?話が盛りだくさん。しかも、オカルト的な幽霊の話も出てくる。

体験エッセイがいい

ノウハウに関しては、ネットを調べれば色々出てくる。だから、ノウハウ本を書くのは、実はハードルが高い。上手く情報がまとまっていることと、痒い所に手が届く内容でないと、なかなか売れない。
いっぽい、体験型の本は、面白さが重要であって、ノウハウはおかず程度だ。

何れにせよ、こんな時期だから、読み手が楽しくなったり、笑える方がいいのだろう。

中華製FFヒーターの取り付けマニュアル本を発売!

低価格で購入ができる、車中泊用の暖房機器『中華製FFヒーター』を自作で取り付けるマニュアルです。
メーカーの施工マニュアルを詳しく図解入りで解説します。
また、故障の原因となる施工不良を具体的に紹介し、対策を提案します。
さらに、症状別のトラブルの解決方法も解説します。
巻末には、取り外し可能な施工方法のヒントも紹介しています。

Amazonで販売中。Kindle(電子書籍)でお読みいただけます。

【目次】

第1章「中華製FFヒーターって何だ?」

はじめに
自動車用FFヒーターって何だ?
エンジン暖房の問題点
すごく暖かいぞ、キャンピングカー用FFヒーター
中華製FFヒーターって安いぞ
老舗はドイツのベバスト(Webasto)社
中華製FFヒーターって何だ?
実際に使うと、そこは南国ハワイアン!
5kWヒーターはサウナだよ
2kW仕様も5kW仕様も燃費は一緒、違いは本体サイズ

第2章「取り付けマニュアル」

パッケージ内容と必要な工具はこれだ
まずは、設置場所の検討から始めよう
本体設置場所はこれだ!
【バン・乗用車】
【キャンプングカー】
【トラック】
設置角度の制限事項だ
壁設置の場合
排気管の取り回しを設計しよう
吸排気管の注意点
バベストと中華製FFでは、吸排気管、温風ダクトの直径が異なるぞ
吸排気管の配置のまとめ
燃料系の設置をせよ
燃料タンクの置き場所を検討
燃料フィルターと燃料ポンプの設置はここがポイント
燃料パイプの固定は確実に
電気系統の設置はコレだ
メインハーネスの接続のポイント
配線処理について
温風ダクト(ホース)の設置
動作確認と初期作業で安全に動かそう
FFヒーターの始動と停止をやってみよ

第3章「FFヒーター運用マニュアル」

コントローラーはこう使え!
搭載された機能一覧はこれだ
無線リモコンの初期設定

第4章「不具合の原因と対策」

エラーコードと対処方法
症状別対処:点火しない場合
症状別対処法:立ち消えする
症状別対処法:動作が不安定になる
ススの異常発生をチェックせよ
   炉内にススが溜まる原因と対処
雨が降ると調子が悪い
寒いと調子が悪い・雪が降ると調子が悪い
本体を分解するには
    分解掃除のポイント

第5章「取り外し可能、自動車を改造せずにFFヒーターを取り付けよう」

   車に穴を開けずにFFヒーターを取り付けたい
   カゴに入れて天井から吊ろう作戦
最後に
参考文献等

FFヒーターのマニュアル本を出版

中華製FFヒーターの取り付けマニュアル

ちょっと遅くなりましたが、中華製FFヒーターの取り付け本を出しました。
取り付けノウハウだけでなく、各種のトラブルに対する解決方法をたくさんのせました。
ベバストなどの施工マニュアルや配管技術者からのアドバイスをもとにしています。

詳細へ:印刷製本版(カラー)
詳細へ:Kindle版(電子書籍・カラー)

キャンピングカー・市原市在住・台風の準備中

史上最大級が台風が関東にやってきますね。
我が家は市原市にあり、ネットが倒れたゴルフ練習場の近くです。台風15号の時には、眠れない程の凄い暴風雨でした。

さて、今回はどうかな?

ひとまず、キャンピングカーの電気周り、水回りを再点検。食糧と水も確保。真っ暗になることはないかんな。

さて、季節が変わった、FFヒーターを外そうか?

軽自動車のエブリイのキャンピングカーに、自分で中華製FFヒーターを搭載していますよ。
天井に設置された棚の下に金属カラーフレームでカゴを作ってその中にっFFヒーター本体を入れて、吸排気は窓に木製の板をはめ込んで、そこから煙突等を出しています。

この窓枠はマジックテープで留めてあるだけなので、すぐに外せるのが特徴。
本体のカゴもねじ止めなので、すぐに外せます。
もう、いい季節になってきたので、そろそろ外そうかな。
まぁ、本体はそのままでもいいので、取り敢えず煙突と木製枠だけ外せば、夏仕様に早変わりです。

ワンシーズン中華製FFヒーターを使ってみて

自作取り付けで中華製FFヒーターを使ってみた使用レポートを書いておきます。概ね良好でした。昨年の11月に取り付けて、まる3ヶ月、車中泊日数は合計で20日間くらいです。

中華製FFヒーター。金属フレームに入れて軽自動車の車内にむき出しで設置している。

故障は皆無、点火ミスもない

まず、基本的な動作ですが、点火ミスも失火もなく、ガス漏れも燃料漏れもありませんでした。非常に安定していて良好です。
取り付け当初は、運転のオンオフ、時計&タイマー、出力調整だけしかできないコントローラーでしたが、無線リモコンが使えて、動作状況が確認できる高機能なコントローラーに交換。温度計も付いていて、室内気温を設定して動作させることができるようになりました。

関東の気温では室内温度設定機能はダメ

さて、実際に温度設定で運転してみると、設定温度になるまでフルパワー運転になり、かなりうるさくて困りました。しかも、設定温度になると運転は最低出力になるのですが、そもそも5kWもあるので、軽自動車の狭い室内だと温室みたいになっちゃう。設定温度以上の室温でも運転が止まることはないので、外気温によっては、どんどん暑くなる一方。そこで窓を開けて室温調整をすると、コントローラーに温度センサーが内蔵されているので、コントローラーに冷たい空気が当たるとヒーターは最高出力に!

ということで温度設定で使うには、軽自動車サイズではダメでした。雪国くらい気温が低いとうまくいくかもしれません。結局、僕の場合は手動で出力を調整するのがベターでした。
軽自動車の狭い空間では、5kWヒーターは強すぎで、すぐに室内が暑くなっちゃう。それでいて、断熱性能が悪い軽貨物(4ナンバー)車両は、暖かいところは火照るほどで、断熱の悪い窓や金属部分は非常に寒い。ということで、毛布などをたくさん積んで、冷たい空気が流れてくるところをシャットアウトしないとダメでした。

ということで、車中泊にはしっかりとした断熱が必須と知りつつも、FFヒーターがあれば断熱が不十分でも大丈夫かもしれないと思った私がバカでした。

サブバッテリーが上がった!

さて、唯一のトラブルはサブバッテリーが空になってしまったこと。それでサブバッテリーを痛めてしまった気がします。
サブバッテリーはソーラーパネルのコントローラーと走行充電器を並列につないであり(これで4年間トラブルなし)、車内で使う電気は全てソーラーコントローラー経由にしてあります。
ところが、電子レンジとFFヒーターだけはバッテリーから直接繋がないと動作が不安定になるので、直付けしてあります。本当はもっとパワフルなコントローラーを付ければいいのかもしれません。そうすればバッテリー電圧が下がったら電力使用を自動的にゼロにできるからです。逆にいうと、電子レンジもしくはFFヒーターは、バッテリー電圧が下がっても待機電力を使い続けたということです。

空になったのは関東で雪が積もった日(2日間)の翌日、電圧計が8Vちょっとで警告を発していました。つまり、雪でソーラー充電ができず、FFヒーターと電子レンジの待機電力でバッテリーが空になってしまいました。電子レンジもFFヒーターも、使うときには電圧監視して動作を止めるのですが、待機中にはバッテリーの電圧低下に御構い無しに待機電力が使われるようです。

実際には合計(電子レンジ、FFヒーター、ソーラーコントローラー経由のUSB電源アダプターなど)で0.3~0.5A程度流れていて、108Ahのサブバッテリー(ディープサイクル)ですが、仮に50%充電の状態から0.5Ah流れているとすると、

108Ah * 0.5 / 0.5Ah = 108h = 4.5days

つまり、ソーラー充電ができないと4日半くらいで空っぽになる計算です。今回は2日間積もって、1日開けて、また2日間という雪だったので、ちょうど空っぽになりそうなタイミングです。
(その間、キャンピングカーは走っていません)

余談ですが、空荷なたったバッテリーは、高機能充電器で満充電にしたのですが、どうも元気がない。劣化してしまったかもしれません。

FFヒーターは使わないときには元電源を切れる仕様に

ということで、まぁ、もともとバッテリー自体が利用4年目に入りくたびれてきていたかもしれないのと、しかも雪が積もって氷点下になっていたこともあるので、FFヒーター自体が悪者という結論にはしちゃダメなんですが、対策としては主電源が完全に切れるシステムにしておくのがベターだということになります。

もともと、FFヒーターも電子レンジもコネクター経由で電源供給しているので、このコネクターを外しておけば電気を食いません。ここ数日、このコネクターを外しておいて、ソーラー充電と走行充電をしています。その結果、バッテリーは健全な電圧に戻っています。走行充電器にはバッテリー活性化回路(高電圧パルスを出して、バッテリー内部の電極表面の結晶化した成分を分解する)が入っているので、それでちょっと元気になったのかもしれません。

まあ、気温(バッテリー温度)の問題なのか、待機電力の問題なのか、結論を出すのは難しいのですが、いずれにせよ、主電源を切れるシステムは必須だと思います。