DM200の高速起動方法について

DM200の最大の欠点は起動がめちゃくちゃ遅いことですね。
さて、どうしたものか。

電源管理を変更

メニューの電源管理で、スリープまでの時間とオートパワーオフまでの時間が選べますね。
このオートパワーオフを切ってしまえばどうでしょうか?

ふーむ、駄目か、パネルを閉じると電源がオフになりますね。
駄目かぁ。

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DM30 VS DM200、さて勝敗は?

DM30も使い始めて2週間ほどが過ぎました。
もともとDM200で執筆をしていたので、その乗り換えというか、併用をしています。

さてはて、DM30とDM200のどちらにするかお悩み中の方にヒントを書いてみたいと思います。

1:起動はほぼ一緒

まず、歴代のポメラに比べると、DM30もDM200も起動は遅いっす。
ただ、DM30はパネルを開くと初期画面が出るので、なんとなく何かしている感じがします。
一方DM200は電源が入ったのか電源トラブルなのかも何も分からず数秒待たされて、急に画面が点きます。これは精神衛生上よくないっすね。 でも、慣れれば、まぁどちらも一緒です。

2:サイズではDM30がいい

サイズの面では、大きさも重さもDM30が使いやすいです。どんな鞄を使うかによって評価が分かれるところですね。ぼくはなるべく荷物を小さくしたいことが多いので、出張や撮影ではDM30を持って行くことがほとんどになりそうです。 DM200の横幅が26cm近いので、入れる鞄を選びがちです。ただ、薄いのでパソコンよりはいいのですけどね。
その点ではDM30は、どんな鞄にも入っちゃう。セカンドバッグサイズでも入っちゃうのがいいですね。

3:キーボードは好みが分かれる

まず、DM30の折りたたみ式キーボードですが、強度も十分だし、電車の中の膝の上執筆も問題ありません。
ただし、音が響く! 喫茶店などではかなり迷惑な感じがします。
特に僕はハードヒットするタイピングなので、うるさいと思います。
その点ではDM200の方がかなり静かです。それでもハードヒットの僕の場合には、少々気になりますね。
どのキーがうるさくなるかというと、スペースバーです。漢字変換時にバシ!と打つので、その音が響きます。DM30は全てのキーが響きます。

4:画面はDM30がいいなぁ

電子ペーパー画面はいいです。疲れません。ただし、光源との位置関係で角度を変えないと駄目です。明るさはそれほど必要とはしません。本が読める明るさなら執筆可能です。
真っ暗で執筆はどうかというと、実はDM200は画面が見えるもののキーボードが見えないので、ブラインドタッチが出来ない僕は、DM200もDM30も同じです。真っ暗執筆は無理です。

5:機能や処理速度は?

圧倒的にDM200が速いです。その違いを一番感じるのはQRコードを生成する時です。
DM30だと、凄く待ちます。気持ち悪いくらい待たされます。DM100より遅いんじゃないかなぁ。
執筆だけならストレスのないDM30ですが、ブログへアップするなどでは、ちょっと遅さが気になります。

6:ATOKはDM200の圧勝

言うまでもないのですが、ATOKの変換効率はDM200の圧勝です。
職業物書きとしては長文を一気に変換することはまずないのですが、DM30のATOKのお馬鹿さんには、かなりイライラします。 それから、ユーザー辞書の構成がかなり違って、DM30とDM200では互換性がありません。
DM200だと自動学習した内容も編集可能ですが、DM30では、まぁ、ユーザーが登録したものだけしか編集できません(たぶん)。

変換速度は、どちらも一緒に感じます。
なので、DM30でもDM200でも、文字入力や漢字変換で遅さを感じることはありませんし、キー入力がももたつくようなこともありません。 iPadの日本語入力の糞具合に比べれば、DM30もDM200も天国だと思います。

7:辞典など

どちらの機種にも辞典が載っています。便利です。ただし、類語辞典はDM200にしか載っていません。のも書きとしては、類語辞典がかなり便利だと思っています。

8:通信機能

DM30には通信機能がまったくないのですが、FlashAirでWifi経由の文書送信ができます。これは便利です。
でも、DM200でもFlashAirは使えるので同じっすね。
DM200のWifi接続はイライラするくらい遅いですが、無いよりはまし。BlouTooth接続も、まぁ、便利ですが、あまり使いません。

結論:どっちがいいの?

はじめてポメラを使うならDM200がいいだろうなぁ。
正直な事を書けばDM30の筐体でDM200の機能なら言うことありません。

このブログでも書いていますが、DM200は小説などの執筆に本当に適しています。
DM30は、メモマシンの要素が強くて、本気の執筆には、ちょっと非力かも知れません。
最大編集可能文字数も、DM200が10万文字なのに、DM30は5万文字ですよね。
書籍一冊の文字数はおよそ10万文字なので、DM30はちょっと足りていません。
内蔵メモリがDM30が8GBもあるのは立派で、おそらく一生分の文書が入るだろうなぁ。
物書き人生25年の小生でも、1GBの文字数なんて無理だし。

ということで、ポメラ1台で執筆するならDM200をオススメします。ただし、目は疲れます。
移動での執筆ということを重視するならDM30がコンパクトでいいです。

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DM200でFlashAir&pomeraQR

ポメラDM200を久しぶりに使っています。DM30に比べるとキーボードが静かだなぁ。
DM30とFlashAirの組み合わせで、pomeraQRを使うと簡単に長文がスマホなどへ転送することができます。
さて、DM200の場合にはどうでしょうか?

DM200でFlashAirも快適

このブログでも何度かFlashAirが使えることは書きましたよね。
pomeraQRが進化していて、実は、DM200とFlashAirそしてpomeraQRを使うと、さらに便利です。

1:まず、DM200にFlashAirを入れて、その中に文書を保存しておく。
2:iPhoneでDM200のFlashAirにネットワーク接続する。
3:pomeraQRのFlashAirを選択すると、ファイル一覧が出る。
4:目的の文書を選ぶとpomeraQRで文書が表示され、wordpress投稿やDropBox保存ができる。

DM200のアップロード機能よりも便利

DM200にはアップロード機能があって、Gmail経由で色々なことができます。
でも、ちょっとオタクっぽくて、直感的じゃないですね。しかも、かなり遅いし。

その点、FlashAir経由はけっこう楽です。あまり複雑な設定が必要ありません。
ただし、pomeraQRはiPhoneでしか使えないっすね。でも、iPhoneにインストールされている様々なアプリに対してpomeraQRで文書を渡せるのは便利です。

使い方のコツは、DM200でFlashAirを使っていると、アクセスしないでいると1分ほどで通信機能がオフになります(FlashAirの設定次第)。なので、FlashAirを使う場合には、DM200の電源をオンオフするか、カードを抜き差しをして通信機能をオンにする必要があります。

本日は、東中野で昔の仕事仲間と悪巧み

今日は東京、雨ですね。
朝から寒いです。
午後から、19年ほど前に一緒によくしごとをしていた芸能事務所の社長さんと久しぶりに会って情報交換会。
元々南野陽子さんのマネージャーをしていた人で、僕が本格的にカメラマンを始めた頃にお世話になって、今、よく仕事をしているドローンカメラマン(NHKのダーウィンは見たなど)を紹介してくれた人だ。

さて、どんな話になるのか、楽しみです。

本日は軽キャンピングカーのATF交換

3年8ヶ月で約8万キロ、ATFは3回目の交換だ。
同時にデファレンシャルオイルも交換してもらおう。

ATFはやや遅れての交換、本当は2万キロごとに交換した方がいいんだよなぁ。
最近、ちょっと変速の感じが劣化した気がしていたので、来月が車検なんだけど、まぁ、ちょっと工賃が無駄になるけど、先にリフレッシュしておくぞ。

もしかすると、今年は伊勢神宮へ初詣に行くかも。
ということで、1月末の車検を目の前に、メンテナンスにお金をかけておこう。

ディーラーで作業中

近所のディーラーでATF交換を予約してあって、今、入庫したんだけど、若いメカニックが見積もりと説明に来たよ。

ATFの交換量が4Lと、多いのか少ないのか。

ATFはエンジンオイルみたいに全部抜いて新しいオイルと入れるんじゃなくて、人工透析みたいに新しいオイルを入れながら古いオイルを抜くのが標準的な施工法方。だから、ATの油量以上に新しいオイルが必要になるんだ。
ちなみに僕のエブリイの3速ATの規定量は3.4Lなので、4Lというのは、まぁ、そんな感じかなぁ。ひどい状態のATだと2倍以上が必要になる。つまり、新しいオイルで内部の汚れを流し出すんだ。
ATの状態がよければ、古いオイルが抜ければそれでOK。
メンテナンスは好きなので、まぁ、4Lは妥当な感じかな。
でも、交換マシーンで自動判別されるだろうから、もっと使われるかもね。それで料金アップしても、ぼくは文句なしなんだけど、さて、若いメカニックさん、どうするかな?

デファレンシャルギアというのは、後輪の駆動用の機構。前方にあるエンジンの回転を後輪へ伝えるものだ。こちらのオイルは2回目の交換かな? 3回目だったっけ?

交換時期が遅れた気がする

ATFとディファレンシャルギアオイルの交換は、併せて1万2千円弱。
さて、交換後の走りの違いが楽しみだなぁ。
最近はFFヒーターを乗せたりと車重が上がっていて、ATの負担が大きいはず。
ディーラーでは4〜5万キロで交換すればいいと言っているけど、僕は2〜3万キロで交換したいなぁ。前回が4万5千キロで交換だったので、今は8万8千キロだから、あ〜、4万キロオーバーでの交換か。サボり過ぎた。

ポメラDM30、電池マークが減らない

先日来、ポメラDM30のバッテリー関連のことを書いています。
もともと古いeneloop(サンヨー製)を入れていて、電池マークが満タンのまま突如電源が切れてしまっていました。

さて、突然電源が切れても文書は消えないので、まぁ、どうでもいいのですが、気持ちが悪いので、別のニッケル水素電池を入れています。これでも、まだ、バッテリーマークはぜんぜん減りませんねぇ。

パナソニック製eneloopを買ってみた

どのバッテリーでも5日間くらいは動きそうなので、特に使用上の不便はないのですが、ちゃんと電池マークが減るのか確認したくなりまして、最新のeneloopを注文、本日届く予定です。
どうだろうなぁ、キングジム指定の電池なら、ちゃんと残量計が働くのかなぁ。

これまでDM100などではちゃんと電池マークが動作していました。
でも、DM30はなんだか変だなぁ。

ひとまず、eneloopが届くのを待って、実験してみます。

ポメラDM30で8,000文字2時間

先ほど、このブログに中華製FFヒーターの話を三話書きました。
全部で約8,000文字です。

全てDM30で書いたのですが、執筆時間は約2時間。悪くないスピードですね。
もちろん、書き直し部分もあるので、実際の文字数はもっと多くなっています。プロのライター時代のスピードには追いついていませんが、まぁまぁなスピードですね。

DM30は、目も疲れないし、指も疲れません。
唯一の欠点は、結構キーボードの打鍵音が大きくて、静かな喫茶店では迷惑だろうなぁ、ということくらい。

文章の転送はFlashAir経由でiPad Proへ。iPadでWordpressへ投稿しています。
見出しは、DM30でタグを入れています。<h3>などです。

DM30のキーボードが素晴らしい

歴代のポメラの中では、もっとも執筆速度が高いかもしれません。
DM100もDM200も、ちょっとキーボードがヘナヘナした感じがして、なんだかリズムが取りにくかったのかなぁ。DM30のキーボードは男っぽいと言うか、ちょっとガサツなくらい剛性が高い気がします。
DM200で強打しても、なんだか力を吸い取られる気がします。DM30だと強打しなくてもいい音が返ってきて、指が弾かれると言うか、バスケットボールのドリブルというか、リズム感を掴みやすい気がします。

中華製FFヒーターの取り付け注意点(3)

中華製FFヒーターの取り付けの最終回として、本体の取り付け神話に関して触れておきます。

ヒーター本体の気密処理

さて、バベストの訓練を受けた施工業者が強調しているのが、安全なヒーター本体の取り付け方法です。実はバベストの仕様書には、ヒーター本体の取り付けに関しては、非常にあっさり書かれているだけです。それでも、業者は適切な訓練を受けていない業者には付けさせるな、とまで言っています。

日本国内で常識になっているのは、自動車のボディーに吸気管、排気管、燃料管の3つの穴を開けて、そこに専用の取り付けプレートとゴムパッキンを挟んでヒーター本体をねじ止め。隙間をご丁寧にシーリング材で埋めています。
しかし、バベストの仕様書には、そんな指示は書かれていません。日本独自の取り付け方だと思います。
おそらくは、一酸化炭素中毒が怖いので、その対策として排気管は本体の接続部分ごと車外に置くという考え方だと思います。そのために、ご丁寧にシーリングまでしています。

でも、配管の知識があれば、これがナンセンスだとわかります。
仮にシーリングせずに、ゴムパッキンだけでも十分なので、本家のバベストでも、その程度の説明です。というか、仮に隙間が開いていても、そこから排ガスが入って来る量はたかがしれているのと、そもそも車にはほかに隙間がいっぱい開いているので、他から入ってきます。

でも、対策が不要かというとそういう意味ではありません。
密着させてシーリングした方が安全なのは事実です。
では、どういうときに気密性が必要なのでしょうか?

1:排気管が損傷して根本で排気ガスが漏れている
2:そもそも、ヒーターを設置した場所に排気ガスが溜まりやすい
3:雪に埋もれて排ガスが車体の下の充満してしまった

1~3まで、すべて本体の設置部分に排気ガスが溜まって、それが車内へ入り込む事故です。
まず1は、長年使っていて劣化して壊れるとか、走行中に何かがぶつかって壊れるということです。そして、もしシーリングなしで施工したとして、どんな違いがあるのでしょうか? 自動車にはさまざまな空気口があって、ヒーター本体の取り付け位置から入らなくても、他から入ってきます。というか、完全密封された室内は簡単に酸欠になるので、外気を取り入れる必要があります。雪に埋もれた自動車で人が亡くなるのは、そもそも外気が入ってくるということです。

じゃあなぜ日本のバベスト代理店は、仕様書に載っていないシーリングまで行わせるのか。責任逃れでしょうね。

そんな仕様書にない施工をさせていて、配管の基礎である取り回しはあまり教えてないのかなぁ。

2の排ガスが溜まりやすい場所に本体を設置下からといって、上記のように室内へ排ガスが入るのはあまり考えなくてもいいのですが、吸気管の取り回しには影響します。ショートサーキットの問題です。吸気口の設置の説明を参照ください。というか、バベストの仕様書には、この辺りは触れられていません。

さて3が仕様書でもっとも強調されています。
一酸化炭素中毒の原因は、雪に埋もれることです。
排気口が車体(ボディー側面)の外側に出ていれば、雪に埋もれると配管が詰まってヒーターが止まるだけなので、まぁ、大丈夫ですが、もし配管に穴があったり接続がはずれていると、排ガスが車体の下に充満します。これは危ないですね。いくらシーリングしてあっても、他から入ってくるのでダメです。

ですから、実は本体のシーリングなんてことよりも、排気管の取り回しの方が重要で難しいのになぁ。

いずれにせよ、何らかの原因で吸排気管が詰まると、基本的にはヒーター本体が停止するはずです。でも、もし、配管に不具合があって途中から排ガスが漏れてしまうと、それが車内に入ってくる可能性が捨てきれません。そこで、日本の業者はシーロングまでして対策していますが、そもそも車の構造上、雪に車が埋れれば、ほかの穴から排ガスが入ってきます。もし、吸排気が共に車体の下にある場合、車の下に排ガスがたまるとショートサーキットが起きて、もし、ヒーターが正常に動いていれば、吸気の異常を検知してヒーターが止まります。

もし、吸気だけ新鮮な外気を取り入れて排ガスだけ雪に埋もれた車体下に排出され続けると

これは怖いですね。とこからか室内に排ガスが入ってきそうです。

ただ、これは雪国では排気管が埋もれないように注意するのが常識なので、それに従えばいいだけなんですね。雪に埋もれずに吸排気するなら、高い煙突にするしかないわけです。シーリングして済む話じゃないのです。

燃料系の注意点

燃料の供給方法も仕様書には詳しく書かれています。
1つは燃料タンクの距離と位置。燃料パイプは5m以内、タンクの位置は高低差が2m以内。

(本当はもっと細かい計算式があります)

まぁ、巨大なトラックでなければ、この仕様に収まりますね。

もう1つは、燃料タンク。
燃料は、車の燃料タンクに穴を開けてヒーター用の配管を行うか、ヒーター用の燃料タンクを別に用意して、そこから供給するかの2種類があります。

ここは車屋さんの専門領域で、タンクに穴を開けるのは非常に難しいというかガソリンタンクの場合には爆発の危険性があるので、僕はやりませんでした。怖すぎ。

なので、自作で取り付ける場合には灯油(もしくは軽油=ディーゼル)仕様のFFヒーターを前提に書きます。
FFヒーターのキットには燃料タンクが付属します。これを車内に置いて燃料供給するのがベターです。この場合にの設置ポイントは、燃料フィルターは縦置き、燃料ポンプは噴出口をやや上向き(35度がベターとのこと)。

燃料に関しては、そのくらいしか注意点がありません。

電源について

電源はバッテリーからダイレクトに供給するのがベターです。太陽光の充電システムが搭載されている場合には、コントローラー軽油じゃなくて、バッテリーダイレクトが安定します。というのは、ヒーターの起動時の暖気で10A以上の電流が流れるので、そこで電源が不安定になると安全装置が働いて止まります。もしくは、ヒーターの運転中に電源が不安定になって電源共有が止まると、ヒーターの内部が異常燃焼で壊れちゃうかもしれません。

そのほかの配線もシンプルです。本体から出るケーブルは燃料ポンプとコントローラーとバッテリーの3カ所へ延ばすだけです。バッテリー接続部分以外は、専用コネクターなので、付け間違えることはないです。

中華製FFヒーターの取り付け注意点(2)

前回は、吸排気管の配管の基本をバベストの仕様書から解説しました。
今回は、吸排気口の注意点です。

吸排気管の走行時対策

次にバベスト仕様書に強調されているのが、走行時の吸排気口の対策です。

大きく分けると、

1:走行時の風圧でゴミが入り込まないようにすること
2:タイヤの泥はねで、吸排気管が詰まらないようにすること

1の対策として、吸排気管を走行方向、つまり前方へ向けないこと。できれば排気管は後方へ向けること。

2としては、
・タイヤハウス内に吸排気管を出さないこと
・タイヤが跳ねた泥やゴミが吸排気管に飛び込まないような位置に設置すること
・地面からの距離を保つこと。特に路面の障害物で吸排気管が壊されることがあるので、ボディーの下に配管するときにはガードを取り付けることが推奨されています。
・吸気管のホコリ対策(フィルターの設置など)

排気管の固定

車の振動で排気管が抜けたり壊れたりしないように、排気管は必ず車体に固定すること。まぁ、これは当たり前なのですが、振動対策という面で、何も考えていない施工業者もいます。

排気管の固定は、まず、ヒーター本体でバンド固定、次に、排気管の長さに応じて数カ所で固定します。配管というのはやじろべえなので、固定した部分が支点になったテコの力が生じます。
ですから、ヒーターから出た排気管をそのすぐ近くのボディーに固定してしまうと、そこから後ろ側の配管が長くなります。たとえばヒーターから出た配管を5cmのところで固定して、その後ろ側が45cmあると、配管の終端に1kgの力が掛かるとヒーターの接続部分には9倍の9kgも力が掛かります。もちろん、終端も固定するはずですが、もし、終端がゆるんでいたり、ボディーのシナり(一瞬の歪み)があると、やはり、大きな力がヒーターの接続部分にかかることになります。
車の排気管がぶらぶらしているのは、完全に固定してしまうとエンジンと排気管の接合部が壊れちゃうからです。同じようにヒーターの排気管も、そういう設計をしないといけないのですが、なかなか難しいので、実際には配管してみて、排気管の終端を揺らしてみてヒーター本体に影響がないように、配管の固定位置を決めていきます。
一番ダメな配管は、取り付ける前に十分に排気管を曲げずに、金物でボディーに押してけるようにその場で曲げて固定してゆくやり方です。このやり方だと、常にすべての固定箇所に力が掛かっていて、故障の原因になります。

排気口の位置

実は、これもヒーターの設置において非常に重要です。
配管の失敗は、単にヒーター本体の故障を生じさせるだけで、人の命にはあまり影響しません。つまり、排気管の詰まればヒーターが止まるだけです。もしくは中身がススだらけになって効率が下がるだけです。
一方、排気口の取り付け位置を間違えると、排気ガスが車内へ入ってきてしまうので、注意が必要です。
非常に理想的なことを書けば、車(エンジン)の排気管の真横に出すのがベターです。しかし、本体の設置位置によっては、そこまで排気管を延ばせないかもしれません。
そうなると、ボディー横に顔を出すくらいに設置するのがベターとなります。
そういう施工をしている業者がほとんどなので、まぁ、どの業者も最低限の排ガス対策はわかっているのでしょう。
でも、この場合にも、先ほどの上昇する配管にならないようにしなければなりません。キャブコン(トラック改造のキャンピングカー)なら車体下がフレーム構造なので、いかようにもできますが、バンコン(ワンボックスのワゴン)だと、配管には相当な検討が必要だと思いますよ。
さらに、もう1点。排気口は下を向けろ、と書かれています。これは雨やゴミが入っても、外へ出るからです。特に泥が詰まらないように考慮せよ、と書かれています。

吸気管の位置

吸気管の開口部についても、仕様書には詳しく書かれています。ただし、排気管ほどシビアな取り回しは要求されていません。
曲げ角度の制約は排気管と同じで曲げ半径は5cm、曲げの合計角度は270度です。

注意点は、排気ガスを吸い込まないようにすることです。
ヒーターの排気ガスを吸気口が吸い込んでしまうことをショートサーキットと言いますが、2つの注意点が指摘されています。

1:吸排気口が近すぎる
2:吸気口を車体の下に設置する場合には、排気ガスが溜まりやすい場所を避ける

1の近すぎるというのは、実は難しい概念です。たとえば家庭用のFFヒーターの場合には、吸排気が1本の二重構造になった特殊な煙突を使います。壁に穴を開けて、屋外に10cmほど飛び出させるやつです。
吸気口と排気口は5cmくらいしか離れていません。それでも、排気ガスはモーターの力で一方方向へ吹き出すので、その経路と反対側に吸気口が開いているのでショートサーキットが起きません。つまり、排気口の吹き出す方向を考慮すれば、吸気口は近くにあっても大丈夫ということです。
ちなみに、ビルなどの配管では、車用のFFヒーターの何倍も出力があるヒーターでも、もし、排気と吸気の配管を平行に出すなら30cm離せば十分だとされています。
ですから、自動車用の配管も、30cm離せば十分だといえます。しかし、それには以下の注意点があります。
煙突(排気)の向かい側に遮蔽物がある場合には、最低でも遮蔽物との距離は15cm以上ないと十分な排気ガスの分散ができないとのことです。

これを自動車のFFヒーターに置き換えると、ボディーの内側真下に排気口を設置してしまうと、排気ガスが十分に拡散できないので、車内へ排気ガスが入ってきたりショートサーキットを起こします。
次章で本体の取り付けでも説明しますが、どんなに車体の気密性を高めても、実際には排気ガスが入ってきてしまいます。入ってこないようにするには、排気ガスを十分に拡散する必要があります。

もう1つの注意点として、排ガスが溜まりやすい構造の場所に吸気口を付けないことが指摘されています。
排気ガスは温かいので、車体裏側の高いところに溜まります。そこに吸気口があるとショートサーキットを起こします。ヒーターの排気ガスだけでなく車の排気ガスも風向きによっては、その部分に溜まるかもしれません。ですから、車体裏のくぼんだところに吸気口を付けるのは避けなければなりません。

あとは、排気管と同じく、ゴミやホコリを吸い込まないように、雨が入らないように開口部を下に向けるということが書かれています。フィルターの設置も効果的だとのこと。

まとめると、排気管に関しては、車体より外側に排気ガスが出るように設置。
吸気口はショートサーキットが起きないような位置に設置。排ガスが溜まりやすい車体下では注意が必要。
吸排気とも異物の混入対策を行うこと。
さらに、吸排気口が雨で水没しない場所と選ぶこと、雪道で雪にぶつかって壊れないような処置をすること、雪に埋もれない場所に設置することが求められています。

実は、ここが国内業者はあまり考えていないみたいなんだよなぁ。