哲学は続くよ、どこまでも。

ちょっと撮影までの合間があるので、哲学の勉強中。
紀元前5世紀くらいからはじめて、色々と歴史を追いかけているんだけど、つくづくヨーロッパ人の魚には辟易させられる。

簡単に言えば、10世紀までは、ヨーロッパは野蛮人のすみかで、古代ローマが勢力を衰えた後にドイツ系のフランク王国が現在のヨーロッパ全土を治めるんだけど、そもそも、王様は文盲。文化もくそもない。全土統一の時に、キリスト教に改宗しない人間は皆殺し。そういうことで、ヨーロッパにキリスト教が広がった。ヨーロッパで異端者は死刑というのは、宗教の教義じゃなくて、統治システムによるんだ。
そうやって、野蛮人の住処であったヨーロッパの全土は、とりあえずキリスト教的価値観はひろまったおかげでなんとなく統一感が得られたんだけど、その時にバイキングが台頭して、皆殺しで財宝の略津が繰り返された。当時のイギリスが一番酷くて、イギリスから金がなくなったほど。
フランク王国でも、バイキングに多額のみかじめ料を支払わされ続けて、それが100年間も続く。
そこで、軍事力を強化して、やっとバイキングを駆逐した。
しかし、そこで軍人が失業して世情不和になる。仕方ないから、聖地奪還という意味不明な理由でオスマンを攻める。これが十字軍の遠征。

十字軍の遠征が酷いことだったと、今、反省が始まっているだけど、文化豊かなオスマンから奪ってきたものに、古代ギリシャの書物がたくさん有って、そこからヨーロッパ人が、やっと読み書きをはじめる機運が広まる。それがルネサンス。およそ11世紀から4世紀くらいかな。それでも、習ったのは建築とか絵画とか、音楽とか。
その後、17世紀に入ってやっと思想を学びはじめる。それが啓蒙思想。
啓蒙思想の結果、やっと民主制を手に入れる。これがフランス革命。
でも、民主制ってのは古代ギリシャ、つまり紀元前5世紀にはギリシャで実現されていた制度。当時、プラントンが様々な政治システムの研究をしていて、民主制の長所と短所も明らかにしていた。

日本でも、戦国時代から合議制が当たり前で、農民が征夷大将軍にまでなれた政治システムだったことを考えると、ヨーロッパが如何に遅れた文明なのかが分かる。
そもそも、10世紀くらいまで、王様が読み書きできないのは当たり前の野蛮な地域で、日本では、例えば紫式部が女性でも長大な小説を書いていたのに、ヨーロッパは聖職者以外は読み書きできないのが当たり前だし、勉強なんて軍事以外はやらない。

その敗戦があって、17世紀に初めて啓蒙思想がスタート。つまり、日本の明治維新みたいなもので、周辺国、特にオスマン帝国に追いつこうと努力していたと言うこと。

ところが、日本は何を勘違いしたのか、明治維新で、西洋はすごいと勘違い。民主制こそ神様の政治システムなんて思い込む。今でも、その呪縛から逃れられない。

でもね、ヨーロッパの政治システムなんて、まだ300年しか経ってない。アメリカの歴史と変わらない。そして、その根底には、他国に殻富を奪って豊かになる、自分たち以外は敵、という根本的な性格が残っている。

民主制と言っているが、実際に普通の人が政治参加することはほとんどなし、普通の人が政治の方向性なんて決められない。つまり、民主とは名ばかりで、300年前から、一部の人間の利益のために政治が使われている事実は変わっていないのだ。

困ったものですな。

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