画家が絵を描くのに「素描(スケッチ)」をするというのが、小説を書くための大きなヒントです。
作家もシーンを描くとき、言葉のスケッチをしておく必要があります。
見たものを言葉に置き換えるという作業です。
栗本薫さんの「グイン・サーガ」は、そういったスケッチがふんだんに見られる作品だと思います。情景描写が非常に匠で、原稿用紙にして数十枚も情景が続くことがあります。
さて、それは日々の訓練、皆さんも毎日スケッチをしてくださいね。
いえいえ、難しい話ではありません。FacebookやTwitterに書いていること、それが言葉のスケッチです。
「でも、そんなのでいいの?」
では、皆さん、自分の書いたFBなどの記事を読み返してみましょう。
1年くらい前のがいいです。自分でも何を書いたか忘れたくらいの時期です。
すると、自分の文章を客観的に読むことができます。
意外にいいことが書いてあるでしょ。
でも、もう少し、こんな風に書いておけば、もっと分かり易かったなどと思うでしょう。
その部分を手直ししてみれば「言葉のスケッチ」が完成です。