執筆環境としてUMPCを導入したんだけど、ここでiPad Pro 12.9″戸の比較をしておこう。
iPadは非常に優秀で、スマートキーボードを使うとかなり快適な執筆環境になることは事実。ここ5年ほどはiPadで執筆をしてきた。でも、決定的な欠点は日本語入力が駄目過ぎる点にある。勝手に予測変換を入れてくるので、勝手に助詞がついかされていたりする。後で文字校正するのに苦労させられるのだ。短い文章であれば問題ないが、ノリノリで長文を書いていると、後で校正してみると酷い状態になっていることが多い。これは致命的だ。
さて、UMPCだとどうか。Windowsなので、文字入力に関してはIMEを自由に選べるし、IMEのチューニングも自分で出来る。ATOKに関しては賛否両論あるのだが、物書きとしては連文節変換はあまり重視しないのでどうでもいい。前にも書いたが単文節変換がほとんどなので問題が無い。その一方でATOKの様々な文書作成支援ツールは便利だ。ATOKイミクルは非常に便利で、簡単に大辞林で意味や類語を検索できる。医学用語などの専門辞書も別売りで用意されているが、小生は使っていない。
クイックパッドというソフトウェアキーボードも便利で、顔文字一覧が出てくるなど入力支援も充実している。
UMPC と iPad Pro どちらがいい?
結論を言えば、価格的にも性能的にも執筆にはUMPCをオススメしたい。ただし、執筆環境を整えるのには別途にアプリ費用がかさむ。執筆専用のO’s Editorが2000円程度、これは安いから良い。ATOKだが、諸々のツール(読み上げアプリや大辞林など)を別々に揃えるなら思い切って一太郎のプラチナ版を購入するべきだ。最終的にKindleなどの電子書籍やオンデマンド印刷の版下PDFを作るには、一太郎クラスの日本語に特化しかワープロアプリが必須だし。
でも、一太郎のプラチナ版は3万円程度。UMPCが6万円弱で、一太郎まで買うと10万円弱に及ぶ。でも、iPad Proもけっこう高価だから、執筆用に「縦式」などを購入したりすると似たような価格になる。
ということで、僕としてはUMPCを執筆マシンとして推奨したい。キーボードが変な配置なので、そこは苦労するかも知れないが、これは慣れなので大きな問題と小生は考えていない。UMPCを使い始めて一週間だが、やっとキーボードに慣れてきて高速入力が出来るようになってきた。あと一週間もしたら1日2万字ペースの執筆ができるようになると思うぞ。