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FFヒーターのトラブルについて

寒くなったせいか、FFヒーターが失火するというトラブルがネットに散見されますね。
でもね、どのメーカーの製品であっても、FFヒーターの構造は非常にシンプルなので、そう簡単に失火するわけじゃない。
数年しか使っていないのに失火する原因は、吸排気の効率の悪さ以外には、それほど考えられない。
まぁ、高地の気圧が低い場所での多用は不完全燃焼の原因になるから、それはある意味で仕様ということになる。でも、そんな場合には、平地で最大出力で二十分ほど運転すれば煤は燃えてしまうはず。

さて、失火が多い場合、疑うべきは排気管の結露だ。排気管をグラスウールで覆うだけでもかなり結露を回避することができる。本当は結露した水が自然に排出されるような傾斜を設ければ大丈夫なんだけど、そんな施工をしていないビルダーが多すぎる。しかし、そんな業者に限って高いメンテナンス料金を請求してくるようだ。困ったものですな。
しかも、メンテナンスの理由に、一酸化炭素中毒を言い出す。人の弱みに付け込んだ商法だと、僕は思うぞ。
そんなことを言うよりも、失火するのは、その業者の取り付けによって一酸化炭素が大量に出ていることが原因なのに、ひどいと思う。
そして、そもそも定期的な掃除が必要なFFヒーターをメンテナンスがやりにくい場所に設置するということも問題だと思う。

FFヒーターの取り付けと気密性

このブログも、FFヒーターの話題でアクセスがどんどん上がっていますよ。自作でFFヒーターを取り付ける人が増えているんですね。良いことだと思うのだぁ!

排気管付近の気密性に神経を尖らせるな!

Facebookなどのキャンピングカーのグループへの投稿を見ていると、自作する人に排気管の気密性にこだっている人が散見されますな。

しかし、ベバスト本家の取り付けマニュアルには、本体の台座のゴムパッキンだけで十分で、コーキングは不要と書かれているんだ。
実際問題として、本体台座付近の気密性をコーキング材で高めたとしても、自動車ってのは室内の空気を外へ出す穴がたくさん開いているので、そっちからの流入が大きくなるので、FFヒーター本体をコーキングしてもあまり意味がない。また、FFヒーターの排気ガスの圧力は低いので、ゴムパッキンを超えて入ってくるわけがない。
むしろ、コーキング剤でパッキンが劣化することの方が怖いかもしれない。マニュアルでは、パッキンは二年くらいで交換せよ、と書かれているので、コーキングしてしまって外しにくい状態にするよりは、シーズン前に目測で点検できるようにしておいた方がいいのだ。

そんでもって、本体の気密性よりも、ここで何度も書いているけど排気管の取り回しの方が重要だ。本家のマニュアルにも、機密性に関しては1行程度の解説で、排気管の取り回しについては数ページ渡って厳しく基準が書かれている。

最も危ないのは結露による排気効率の低下だ。

皆さん、注意してね。

FFヒーターの本が売れている

今週は、FFヒーターの本が売れているなぁ。
とてもありがたいことです。
電子書籍版が入れているのですが、オンデマンド製本版がオススメ。やはり紙の本は読みやすいですよ。

Kindle版 https://amzn.to/2QbfnH3
製本版 https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=361688373

中華製FFヒーターの取り付けマニュアル本を発売!

低価格で購入ができる、車中泊用の暖房機器『中華製FFヒーター』を自作で取り付けるマニュアルです。
メーカーの施工マニュアルを詳しく図解入りで解説します。
また、故障の原因となる施工不良を具体的に紹介し、対策を提案します。
さらに、症状別のトラブルの解決方法も解説します。
巻末には、取り外し可能な施工方法のヒントも紹介しています。

Amazonで販売中。Kindle(電子書籍)でお読みいただけます。

【目次】

第1章「中華製FFヒーターって何だ?」

はじめに
自動車用FFヒーターって何だ?
エンジン暖房の問題点
すごく暖かいぞ、キャンピングカー用FFヒーター
中華製FFヒーターって安いぞ
老舗はドイツのベバスト(Webasto)社
中華製FFヒーターって何だ?
実際に使うと、そこは南国ハワイアン!
5kWヒーターはサウナだよ
2kW仕様も5kW仕様も燃費は一緒、違いは本体サイズ

第2章「取り付けマニュアル」

パッケージ内容と必要な工具はこれだ
まずは、設置場所の検討から始めよう
本体設置場所はこれだ!
【バン・乗用車】
【キャンプングカー】
【トラック】
設置角度の制限事項だ
壁設置の場合
排気管の取り回しを設計しよう
吸排気管の注意点
バベストと中華製FFでは、吸排気管、温風ダクトの直径が異なるぞ
吸排気管の配置のまとめ
燃料系の設置をせよ
燃料タンクの置き場所を検討
燃料フィルターと燃料ポンプの設置はここがポイント
燃料パイプの固定は確実に
電気系統の設置はコレだ
メインハーネスの接続のポイント
配線処理について
温風ダクト(ホース)の設置
動作確認と初期作業で安全に動かそう
FFヒーターの始動と停止をやってみよ

第3章「FFヒーター運用マニュアル」

コントローラーはこう使え!
搭載された機能一覧はこれだ
無線リモコンの初期設定

第4章「不具合の原因と対策」

エラーコードと対処方法
症状別対処:点火しない場合
症状別対処法:立ち消えする
症状別対処法:動作が不安定になる
ススの異常発生をチェックせよ
   炉内にススが溜まる原因と対処
雨が降ると調子が悪い
寒いと調子が悪い・雪が降ると調子が悪い
本体を分解するには
    分解掃除のポイント

第5章「取り外し可能、自動車を改造せずにFFヒーターを取り付けよう」

   車に穴を開けずにFFヒーターを取り付けたい
   カゴに入れて天井から吊ろう作戦
最後に
参考文献等

FFヒーターのマニュアル本を出版

中華製FFヒーターの取り付けマニュアル

ちょっと遅くなりましたが、中華製FFヒーターの取り付け本を出しました。
取り付けノウハウだけでなく、各種のトラブルに対する解決方法をたくさんのせました。
ベバストなどの施工マニュアルや配管技術者からのアドバイスをもとにしています。

詳細へ:印刷製本版(カラー)
詳細へ:Kindle版(電子書籍・カラー)

中華FFヒーター本、あとちょっと

いつものコーヒーショップで、昼飯&執筆タイム。
FFヒーター本も大詰め。

新たに書く章は、あと1つだけど、これは付録みたいなものだから、一晩で終わるはず。

ただ今、コーヒーを飲みながら推敲作業中。
Scrivenerで全部書いている。
Mac版のScrivenerがけっこう進化していて、作業効率が上がった一方で、知らない機能も多くなって苦戦中。
でも、実用本を書くにはScrivenerはかなり便利だなぁ。