Scrivener3 Windowsベータ版

Scrivener3の正式版はMacとiOS iPadOS用しかないんだけど、Windowsのベータ版が使える。ほぼ完成に近くて、書式や画面構成レイアウトの引き継ぎに問題がある程度。Windows版で設定してしまえばMacでもiOSiPadOSでも問題なく同期できる。

同じネタから複数の本を出すにはScrivenerが圧倒的に便利

映画の録音技術の本をKindleで出版してあるのだけど、これを玄光社から一般書籍として出すことになった。Kindle版よりも内容を増やしているのと、書き直し、加筆もある。
つまり、Kindle版と書籍版の2つが出来上がるわけだけど、両方を並行して管理しなくちゃならないわけ。

Scrivenerは、バージョン違いの原稿を非常に効率よく管理できる。バインダーにKindle版と書籍版を並べておけるので、元の原稿(Kindle版)を素早く参照することが出来る。つまり、複数の本のアウトラインが一覧になるので、行ったり来たりが非常に楽なのだ。一太郎で同じ事をやろうと思うと、一太郎が2画面になり、画面全体を切り替えることになる。Scrivenerなら古い原稿と新しい原稿を横に並べて比べるのも簡単だ。

ただ、1つの原稿が10万字を超えるので、バージョンが増えるごとに重たくなるけどね。いずれにせよ、非常に便利だ。
特に、僕のような商業物書きは、仕上げは編集部にお願いするので、原稿管理が効率的に出来ればいいので、Scrivenerで書くのが最も効率が良いことになる。
一方、一太郎は、様々な執筆ツールが本当に便利で、小説のようなものには、一太郎がいい。また、電子書籍やオンデマンド印刷を前提にすると、デザインやレイアウトの柔軟性などは一太郎がいい。

Scrivenerの進化に期待

Windows版は、やっとMac版に追いつく訳だけど、インターフェイスもかなり整理されて、使いやすく進化している。
縦書きやルビなど日本語での使い勝手はまだまだなんだけど、横書きの実用本であれば、最強のツールだと思う。
今後、もっと進化してゆくと思うが、これ以上機能が増えると、初めて使う人には敷居が高くなるかも知れない。
使うなら、今のうちかも知れない。

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