中華製FFヒーター、使用レポート(1)

むき出し取り付けのFFヒーター。さて、安全なのか?

冬の福島県で映画のロケが繰り返される予定なので、軽キャンピングカーの暖房が急務だったんですよ。
でも、お金がないじゃないですか! だって、車中泊ばかりで働かないから(アララ)。

冗談はさておき、中華製FFヒーターの取り付けが完了して、連日、動作チェックをしています。マニュアルによると20分以上の運転で安定することを確認のこと、と書かれています。

動作はこんな感じ

電源を入れると、まず、ファンが回り始めるんだ。結構、気合いを入れた送風。そして1分くらい過ぎると、燃料ポンプが動き出す。これがびっくり、カチン、カチン、と時計のように定期的なリズムを刻む。その都度、燃料がちょっとずつ送り込まれるんだ。
実は、このカチンの回数がヒーター出力と連動しているんだ。つまり、燃料の供給量が、このカチンの回数に比例する。

なんてことはどうでもいいけど、何れにせよ、電源オンで1分ほどで燃料が送り込まれるんだ。すると、排気管からブォーーーーと燃焼する音が出てくる。それに応じて送風ファンがゴーーー。
すると、徐々に温風が出てくる。そして、機械内部が十分に温まるまでフル運転が続くんだ。そりゃ、すごい音! 車の送風を最大にしたよりも大きい、すごい迫力。

そんでもって、温風が出始めてから10分程度で、次は徐々にファンが弱くなるんだ。そして13分くらいすると、ほんわか、のんびり、うわ〜〜あったかい、って程度の安定動作になる。もちろん、ヒーターの出力設定次第だけどね。
つまり、電源を入れて10分間くらいは、初期動作で安定動作するまでの暖機運転。十分に機械が温まると、そこからが通常運転なんだね。

僕のは5kWの一番大きなヒーターなんだけど、最低出力にしておくと、千葉の今の季節(気温10度以上)では、窓を開けておくくらいで快眠の気温になる。

ただし、熱気は天井付近にあって、軽キャンピングカーの薄いドアからは冷気がジワー。扇風機で空気をかき混ぜないとダメね。

安全装置が結構頑張るぞ

このヒーターには様々な安全装置が付いているんだ。
まず、室内の吸気口を塞いでみると、ガガガガって音がし始めて、エラー表示で自動停止する。おお、ちゃんとしているじゃん。燃料を切ってもエラーで自動停止、電源電圧が下がっても自動停止。ちゃんとしてますね。

何れにせよ、使い続けないと安全かどうかわからないですな。
もうちょい、頑張って使います。

中華製FFヒーター取り付け完了

やっと中華製FFヒーターの取り付けが完了しました。
まぁ、木工、金属カットくらいですね。電気配線は非常に簡単で、バッテリーから12Vをもらってくるだけです。

面倒なのは、本体取り付けと煙突設置

今回大変だったのは、本体の取り付けでしね。
今回は室内に安全に置くために、カラーアングルを使って籠を作り、振動対策、熱対策もやりました。

カラーアングルで本体用の籠を作成。縦横20cm(脚が10cm)長さは45cm。20cmのカラーアングルは存在しないので、ホームセンターで20cmに切り揃えてもらった。
籠を作って天井からぶら下げています。吸気(黒いパイプ)と排気(銀色のパイプ)は、窓から外へ出します。
木の板で窓を塞いで、開けた穴から吸排気管を出します。熱対策に、排気管はチタン配合のグラスウールの布で巻いています。自動車のマフラー用です。
耐熱のシリコンゴムを貼って、防水しています。ちょっと弱いですけどね。
安全対策にステンレスの板で保護。排気ガスをもろに受けますが、触れなくなるほどには過熱しません。ちなみに、木の枠も耐熱ゴム(シリコン)も全然大丈夫です。

こんな感じです。詳しいサイズや取り付け手順などは、後でまとめます。
まずは、取り付け完了です。

シナリオ絶好調

人物の生い立ちをかなり書き込んだので、シナリオを書き始めたんだ。

各登場人物の出来事を時代別に書いて、それを映画の時間軸へ流し込む。すると勝手にドラマが生まれる。

いやぁ25年前に内館 牧子さんに教えてもらった事が、やっと今、自分の技になった気がする。ダメな生徒だなぁ。

中華製キャンピングカー用FFヒーターの取り付け

先日、中華製の安いFFヒーターが届いたことは紹介しましたね。元祖FFヒーター・バベストのOEM製品らしいっす。部品もみんな一緒。

取り付けにいろいろ苦労して、現在は快適に動作中です。

軽キャンピングカーは狭くてFFヒーターを置く場所なし

エブリイのバンをキュアンピング仕様にしているのですが、いやぁ、ヒーターを置く場所がないなぁ。床下とかサイドドアのステップに置きたかったのですが、5kWタイプのでかい奴を買ってしまったので、ぜんぜん置くところがないのです。2kWタイプだと入ったかもしれません。幅で2cm、長さで5cmくらい小さいから。

さて、どこに置こうかなぁ。
よく置かれる場所としては、ギャレー(シンク)の中です。水のタンクを取り外せば入ると思います。でもなぁ、たしかにギャレーはあまり使わないんだけどね。

ということで、箱に入れて外に置く、屋根の上に置く、などが第一候補。次に考えられるのが、窓に引っ掛けて使う。ということで、まずは箱に入れて外置きのパターンを考えました。

ヒーター本体のサイズは14cm角で長さ39cmの角材みたいな格好です。両はしが空気の出入り口で、底面に燃焼の吸排気と燃料パイプが出ています。

そんでもって、箱に入れる作戦を立てて工具箱に入れようと買ってきたのですが、大失敗。14cm角だと思っていたのですが、底面の吸排気管が意外に場所をとって、さらに5cm出っ張り、さらに熱がすごいので、隙間を空けてあげないとダメ。結局、高さ30cmくらい必要なのね。

ということで、箱に入れて外置きはひとまず断念。

窓に吊るす案はうまくいった

次にやったのが、窓に吊るす案。外につってもいいし、室内に吊ってもいい。でも、雨のことを考えると室内がいいなぁ。

最初に設計したのが、大きなL字フック2本で本体をつるアイデア。窓に木の板を挟んで、そこにフックを付ける。そのフックにヒーター本体を乗せて、吸排気管は板に開けあた穴から外へ出す。

シンプルながら、非常にうまくいったのですが、あらら、排気管は水平か下向きにしないと結露した水が排気管に溜まって一酸化炭素中毒になる危険性があるとのことで、やり直し。
窓枠につけたフックだと、高さが足りなくなっちゃう。なぜなら、ガラス窓を一番下にした所から30cm以上は上げないと排気管が水平以上にできないのです。

そこで写真のように金属枠を作って、天井から吊るすことに。

横幅20cm(金属切断)、縦は30cm、横幅は45cmです。

これをピャンピングカーの天井棚から吊り下げて、窓は全部木の板で塞いで、排気管用4cm、吸気管用3cmの穴を開けました。

ここ3日間、車中泊しておますが、快適快適。
吸排気にはそれぞれサイレンサーが付属していたのですが、窓の外にかなり出っ張るので、つけていないのですが、騒音は気になりません。というか、エンジンのアイドリングに比べると、かなり小さっす。

やり残しているのは、その吸排気管の見栄え処理。今は、ただ、飛び出しているだけなので、もうちょっと見栄えと安全性を確保したいと思います。

そのあたりの作業と写真は、次のブログで。

喫茶店でシナリオ執筆中

一週間で映画90分以上のシナリオを書かなくちゃいけなくなった桜風涼さんです。

しかも、6本の連作なので、最初の一発目が非常に重要ですよね。ふーむ。
ただ、シナリオハンティングはかなり詳細に出来ていて、しかも、その内容はラジオ番組で取り上げています。なので、追加取材は最少限度で収まっています。

12本の連続ドラマの体裁で

6本作品なのですが、中身は60分(中身は53分)のドラマ仕立てにすることでプロデューサーと調整済みです。なので、ひとまず、連続ドラマの1作目ということでシナリオを進めいています。

ということは、まえにもかいたかな。
途中まで書けたというか、人物の生い立ちをシナリオ形式で書いて、プロデューサーに見せてきました。1日で書いたにしては結構な量で、ページ数的には36枚。でも、細かいところはまだ書き込んでいないので、ちゃんとしたシナリオに書き起こすと、たぶん60枚くらいかな。

ということで、締め切りまであつ6日間で60分分は出来た気がする。

まるでジュブナイルだ

登場人物が非常に多いので、その生い立ち紹介だけで、かなりの尺が必要です。でも、この生い立ちこそがドラマの骨でありテーマなので、しっかり書き込みます。

桜風涼さんは、日本児童文芸家協会会員なので、実は子供ものが得意です。こういう時こそ。得意分野でやっつけるしかありません。

ちょっとだけ紹介すると、福島県浪江町で生まれ育った5人が主人公です。その一人で、ヒロインは芳本美代子ちゃんで、歌手を目指すちょっと引っ込み思案の女の子。

隣に住むのが超マッチョ男優で有名な松田優さん演ずる「有栖川源次」。戦隊ヒーローになることを目標に、訓練と称する遊びを繰り返します。いつも隣から聞こえてくる美代子の歌声(ただしアニメソング)に感動し涙を流す、超純粋な筋肉バカです)。あだ名はアリス。それを言うと激怒します。

有栖川の親友で手下が、これまた筋肉マッチョ俳優の木庭演じる塩沢(実在の人物)。筋肉同士で仲良しです。実家は農家。昭和40年代の農家は、まだまだ糞尿を肥料にしていたことから、原発誘致で都会化された住民から嫌がられます。それでいじめられていた塩沢を助けてくれたのが正義の味方のアリスだったのです。

もう一人、アリスの手下にスキンヘッドで強面俳優・月登(げっとう)さん。役名も月登(つきのぼり)です。庄屋さんの息子で裕福。でも、なぜかアリスと仲がいい。あだ名はゲットー。

この3人が裏山で遊んでいると崖崩れでアリスが倒木の下敷きになって逃げられない。そこに、さらに大木が倒れかかってくるのをゲットーが命を張って支えるという出来事が起こります。

さて、4人目の男性が恐ろしく演技力のある奈良坂篤さん演ずる中村忠。原発誘致でひっこしてきた都会の男の子です。スポーツ万能、成績優秀。女子にモテモテ。しかも、サッカー選手。
御多分に洩れず、康子(芳本美代子)も憧れて好きになってしまいます。

という5人が、中学生、高校生、就職を経てバラバラになり、そして311に遭遇します。

目指せスティーブン・キング

尊敬するスティーブン・キングさんの作品の多くが、このパターンですよね。例えば『IT』も、子供時代の怪物倒しと大人になってからの戦いですね。『スタンドバイミー』も、実は原作は子供時代だけじゃなくて、その体験を通して大人になってどうしたかが描かれています。

ということで、そういう王道なパターンに落とし込んでシナリオ、進めます。

人物詳細を作っているんだ。

3年間で6本の映画を撮ることが決まっていて、その台本をぼくが書くことになったんだ。1本目の締め切りは11月3日。
そう、目の前なんだ。まだ、ほとんど書いていないんだ。

しかも連作なので、あまりいい加減なシナリオにはできないのと、登場人物が政治的理由で決まっている。役者も決まっているという状況。
と言うか、前任者が書けずに降板となって、
『ピンチヒッター桜風涼、背番号無し』
という二死満塁という感じなのよん。

主要人物の生い立ちを先に書こう

さて、あと1週間しかないんだけど、3連作を貫く基本的な構造を作らなくちゃいけない。そこでかつてちょっとだけ教えを請うたことのある、内館牧子先生の書き方でやることにしたんだ。

内館 牧子先生は、テレビの連続ドラマの巨匠。つまり、連作の達人だ。
内館 牧子先生の書き方は、まず、登場人物の生い立ちを一人ずつノートに書き出す。主人子は大学ノート数冊分の過去のエピソードを作り込むんだって。

そこで桜風さんも、小学生の頃から50歳までの主人公の生い立ちを作っているんだ。しかも、主人公クラスの人物が4人もいる。それも全員が幼馴染。

わーい、ラッキー。幼馴染だから、同じ過去を共有しているんだ。だから、実は1つの小さな町の出来事が中心になって、それ以外に個々人のエピソードが入り込む。

一人ずつ書いているんだけど、同じ体験を違う目線で書くという手法になる。

桜風涼『酒を飲む酒』と同じ

同じエピソードを違う目線で書くというのは、桜風涼さんの好きな書き方。
それが『酒を飲む酒』これを映画でやると、かなりの予算削減になる。だって、同じ舞台で何シーンも撮れるからね、

さらに、登場人物の配役が決まっているのもラッキー。
いわゆる「当て書き」と言って、役者の個性に合わせて登場人物の性格やセリフを作り込めるんだ。

登場人物の過去のエピソードと役者の癖を足し算掛け算すると、あら不思議、面白い作品になりそうだ。

プロデューサーにちょっと聞かせたら、大興奮で大喜び。
さて、書きますか!

ストーリーが書けるぞ

やっとストーリーの神様が降りてきたぞ。
先ほども、朝マックを食べながらポメラDM200で台本を書いていたんだ。

いつも叫ぶだけの演技しかしない某有名俳優さんが気になって、まぁ、松田優さんですけどね、彼の顔を思い浮かべながら、クライアントプロデューサーの作りたい世界を想像してみたんだ。
すると、書ける書ける。

松田優さん。役者サイトより引用。昇竜拳を打ちそうなマッチョ。自衛官役やヤクザ役がハマる。

ある人物の目線が定規になる

朴訥な自衛官上がりのおっさんの目線を、ストーリーの定規に使うことを思いついた。いわゆるトリックスターになるんだけど、脚本家が目線を決めることで、書きやすくなるですな。

ということで、朝マックを食べながら、自分の脚本で泣けている桜風さんでした。

ストーリーの神様が降りてきた!

福島を舞台にした映画(6本)の台本執筆の依頼がきた。もともと、監督は決まっているのだけれど、ドキュメンタリー部分とドラマ部分があって、ちょっとテレビ的なノウハウが必要なんだ。そこで、桜風さんに話が来たっていうわけです。

芳本美代子さんの演技に救われた

芳本美代子さん他
映画『光リアル道』制作プロモーション番組(インフォマーシャル)撮影風景

依頼が来たのは1週間以上前だったんだけど、全然できなかったんだ。ラジオ番組の進行台本を、シナリオ形式で書いてみたのが先週のことで、そこからちょっと脳みそが変わって来たぞ。

普通の書類とか、仕事の流れを書くのと違って、ストーリーを書くために必要なことがあるんだ。それは登場人物だ。ラジオ番組の中で、芳本美代子さんに芝居っぽいコーナーを作り演じてもらうこと3回。アイドルとして有名な芳本美代子さんだけど、実は非常に演技がうまい。どうしてもアイドルの顔に見えちゃうのが勿体無いというか、先入観でそう見えちゃうんだけど、実は、演技が始まると、圧倒的な演技力を発揮する。

ラジオ番組内でも、ちょっと芝居をやってもらうんだけど、うまい。演出の意図を汲み取って最適な演技を見せてくれる。やはり一世を風靡する人は違うなぁ。

人物表を作ってみた

福島の映画は『光リアル道』といって、実物の地元の面白い人を映画にするというプロジェクトで3年間で6本を製作する。実在の人物が大勢出てくるのと、架空の人物(ドラマパート)が入り混じる作品なんだ。

登場人物が多いと、実はシナリオが非常に難しくなる。先任のライターさんは、なかなかかけなかったみたいだ。しかも、実在する人たちを絡めてドラマにするとなると、かなり難しい。

桜風さんも、全然かけなかったんだけど、ラジオで芳本さんと簡単なドラマをやって、色々演技の話をして(ラジオ番組内)、ひとまず、人物表を書き始めたんだ。
すると、どんどん話が出てくるんだ。書かなくちゃいけない場面はプロデューサーに決められているんだけど、それをどう結びつけていくの難しい。でもね、出演する役者の舞台を見て、芳本さんと話をして、そして人物表を書くと、あら不思議、頭の中に『ワールド』が出現した。

ありがとう、ストーリーの神様!

物書き歴30年、ストーリー・本の書き方・キャンピングカーのことを書いてます。