桜風涼 のすべての投稿

はるかぜ すずし 1965年生、慶應義塾大学法学部卒。 作家・脚本家 日本児童文芸家協会会員 シナリオセンター修了 大学時代の専攻は、犯罪学・被害者学・刑事政策・法医学など。 特に法医学は、筆者が学んだ年のみ、慶應の医学部で授業が行われ、よりリアルな研究を行った。 特に法医学では、期末試験のために、教えた教授が筆者にノートを借りたほどの熱心さ。 その1年間の授業をまとめたノートは五冊にも及ぶ。 当時の写真資料は、すべて手書きの図版に書き起こされているほど、法医学への熱はすごい。 1996年、ソネット・クリエーターズ・ガレージ最優秀賞 2003年、劇場映画【ベースボールキッズ】で文部科学省選定作品 2005年、同上、小説「ベースボールキッズ】出版 その他、著書多数。 2000年より映像作品が多く、テレビ番組、CM、映画などで活躍。 1995-2000年:コンピューター雑誌のライターとして、多い時期で月に14連載をもつ人気。 技術書の執筆は15冊。 2000~は映像が主流に。 映画監督、テレビディレクター、CMプランナーとしても有名。 2009年前後は、年間200本ちかいCMを制作していた。 また、旅番組では電波少年で有名になった「なすび」と共に、数多くの名所を探訪。 温泉にも造詣が深い。 雑誌やテレビ制作を数多く手がける一方で、小説は地道に書き続けている。 著者インタビューを受けました。 「きんどるどうでしょう」 http://kindou.info/7229.html

温泉施設で軽く執筆だよ

温泉施設が近所にありまして、湯楽の里ですね。
けっこうのんびりできるので、ここで軽く執筆することがあります。

耐水メモと加圧ペンで執筆

実はお風呂の中でも書いています。
本当は防水のiPhone X で書きたいのですが、電子デバイスは持ち込み禁止です。
そこで、僕は耐水メモと水の中でも書ける加圧ペンを使って、アイデアをメモしています。サウナの中でも書けますよ。

コクヨの測量野帳の耐水メモ


耐水メモは何種類も出ています。お好きなサイズを選べばいいと思います。ぼくはコクヨの測量野帳の耐水メモを使っています。250円くらいだったかな。 理由は、メモ紙を綴じる部分がのり付けというか圧着だからです。他のメモ帳は針金のグルグルで綴じられているので、サウナで金属部分が熱くなっちゃうのです。

ペンはAir Press


ペンはAir Pressを使っています。500円くらい。これは、ノック式のボールペンで、ノックする時にインクに加圧します。だから、逆さまでも書けるし、インクが出にくい水中でも大丈夫。ベッドで寝ながらメモする時もこのペンです。

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アイデアは面白いのに

アイデアは面白かったのに、書いてみると面白くないということがよくありますよね。

文章が上手くなればいいのか?

若い時には、それは書く技術が乏しいからだと思って、文章の練習をたくさんしました。幸いにも若い時から雑誌の仕事があったので、かなり鍛えられました。

でも、あまり関係ありませんね。
文章が上手くなると、面白くないことでも面白く書けます。
雑誌に取り上げるネタなんてものは、面白くないのです。それが面白く思えるのは書き手や編集者の腕です。

アイデアが面白いというのは思い込み?

次に思うのが、もともとアイデア自体が面白くなかったんじゃないか、ということです。つまり、自分で面白いと思い込んでいるだけで、本当は大したアイデアじゃないだろうということです。

確かに、それはそうかもしれません。
長い間、僕は頭の中にあるアイデアというのは、自分が思うほど面白いものじゃない、と考えてきました。若手の脚本家などにも、そう教えてきました。

でもなぁ、やっぱり、ふいに思いついたアイデアって、実は本当に面白いですよねぇ。

言葉の限界を知ろう

最近、インド哲学に凝っているというか、サンスクリット語も学んでみると、実は頭の中にあるアイデアこそが最高で、それを言葉にすると面白くないということなんだと気付きました。

いえいえ、文章力が足りないという話じゃないのです。
たとえば目に映る景色を言葉にしよとしても、結局は無理がありますよね。大自然を見る時、目には何百何千何億もの物が目に映っています。でも、それを言葉にすると「素晴らしい」「美しい」「これまで見たこともない」なんてことになっちゃう。そうかと言って「右上の雲は白から灰色に変化しつつ北から南へ時速15キロで流れており、その下には杉が80%の森林があり」なんて書き続けても、決してその景色を見た瞬間の思いは伝えられません。 これは言葉の持つ限界ですね。

アイデアは面白いを信じよう

ということは、自分の中にあるアイデアも大自然の景色も同じじゃないでしょうか。
本当はすごく面白いのに、それを言葉にするのが難しい、そういうことです。

では、どうしたらいいのか。
景色を表現する場合、上記のように「右上は~」なんて描写しても駄目ですね。じゃあ、どうするのか。読者の頭の中にある典型的な「美しい景色」を思い出させるしかないですよね。 つまり、自分の中にある「美しい景色」は見せられないかわりに、相手の頭の中にある「美しい景色」を思い出させる。
ここがポイントです。

無我夢中の執筆感覚

たとえば、
「日本なのに、カリフォルニアの海辺のような空が富士山を覆う」
と書けば、まぁ、相当な青空をイメージできますよね。

でも、これも、まぁ、文章力という技術でしかありません。
気に入った作家の文章を写本でもすれば、身につくと思うのです。

でも、それでも自分のアイデアを言葉にするには、きっと足りないものがあると思うのです。

実は、それは無意識に出た言葉、だと分かってきました。
頭を使って書く、つまり、他の作家の言い回しや資料をベースに書くと、それは先ほどの言葉の限界にぶつかってしまいます。
ところが、小さな子供が何気なく言った言葉なんていうのは、胸に刺さって抜けないくらいですよね。

つまり、何気なく出る言葉を捕らえることが重要なんだと思うのです。
じゃあ、どうやったら何気なく言葉が出るのか。
過去の自分を見てみると、無我夢中で書いた原稿には、そういった何気ない言葉が入っていました。

つまり、無我夢中になるほど、執筆に集中できないと駄目なのです。

ポメラが壊れるほどキー叩け

じゃあ、具体的にどうすれば良いのか。
僕が最も原稿をたくさん書いていた時期は、1ヶ月の連載が14本あって、一ヶ月に書く文字数は40万字くらいでした。取材もありますから、書いている日数は15日くらいかなぁ。ということは1日に2~3万字は書いていますね。
そのくらい書いていると、頭で考えるよりも速く文字を書きます。文字を書くというか、キーを叩くわけです。しかも、ローマ字入力ですから、打鍵は文字数の2倍以上ですよね。 当時はThinkPad230だったかなぁ。IBMのノートパソコンはキーボードが良かったので、愛用していました。そのくらい書くとキートップはつるつるです。 今、僕のポメラDM200も、そうな風になりそうな予感。文章を売ってはEnterキーで確定。確定はハードヒット。気持ちいい!

キートップが禿げるほど叩くと、きっと無意識の言葉、つまり本当のアイデアが文字になるのではないかと思います。

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取材ノート・思考ノート・勉強ノート

執筆では、取材や勉強が欠かせません。
特に、考えをどうまとめるのかが重要ですよね。

メモかノートか

『実践・ストーリーの書き方』では、メモをどうするかを紹介しています。タグの印を付けるとか、ページの一部を切り取って素早く開くというノウハウを解説しています。

さて、メモは皆さん、ご自分のやり方があると思います。ノートはどうでしょうか? 僕は長年、ノートパソコンやタブレットを使っていたので、思考をまとめるノートはそういったデジタルデバイスでした。でも、なんだかうまくいかないというか、効率が今ひとつだったのです。 そこで、去年から紙のノートを使い始めました。ノートをメインに使うというのは学生の頃以来ですね。

ノートはやはり便利

本を読むのに電子書籍より紙の本がいいというのは、よくある話です。でも、メモはデジタルがいいと言われます。考えをまとめるにはどうでしょうか? 僕は、目次立てと執筆はデジタルです。そう、執筆はポメラですね。
考えをまとめるにはどうでしょうか? 前述のようにノートを使い始めると、やはり紙のノートは素晴らしい。
昔と違うのは、まず、消せるボールペンがあるということと、写真をノートに貼ることが簡単になったことかな。え、写真ですか。ええ、チェキです。も少し具体的に言えば、スマホで写真を撮ります。それをチェキのフィルムに出力する機材を使っています。
タカラトミーのSORAという5000円弱の製品を使っています。簡単に言うと、スマホの画面を撮影する暗箱かな。レンズが付いているのでカメラなんですけど、本体の上にスマホを置いて、その画面をレンズで撮影するというもの。電池も使いません。おもちゃのカメラみたいです。 でも、これがかなり高画質。すごくいいです。
チェキフィルムにデジタルで印刷するプリンターもあるのですが、あれは画質の自動修正があるらしく、写真がそのまま印刷されないことがあるみたい(未確認)。でも、この原始的な暗箱は、画面に映っているそのままが写真になります。

この簡単なプリンター(いや暗箱)の良いところは、簡単に焼き増し(死語かな)ができることです。つまり、取材ノート(雑記帳)に貼ってある写真と同じものをまとめノートにも貼れます。1枚しかない写真だと、何処に貼っておいたっけ?となりますが、もとがデジカメですから、何枚でも同じものが簡単に作れるわけです。写真だけじゃありません。スマホの画面がチェキになるので、何でもいいんです。まぁ、細かい文字は読めませんが、図版なども大丈夫。チェキフィルムは、安いもので20枚1200円くらいです。

情報をまとめるノートを作ろう

さて、ノートはB5サイズを使っています。メモ書きは、もっと小さなメモにまとめています(実録・ストーリーの書き方を参照)。さらに雑記帳も使っています。これは取材相手やイラスト屋さんなどとのコミュニケーション用です。落書き帳ですね。
そして、まとめノートを使っています。これは、情報収集用のメモ帳から、考えを1つのまとめるのに使います。どういうことかというと、情報収集というのは、ある時はインド哲学、ある時は政治ネタ、ある時はお袋のボケ日記というように、内容がばらばらです。これだと執筆時に情報を再構成しながら書かなければならなくなります。 これが駄目なんだな。文章を書き終わってから、後で別の情報が出てきて書き直しなんてことがよくあります。

そうならないように、まずはまとめノートを作る必要があるのです。駄目なのは、取材しながら書いてしまうこと。まぁ、ドキュメンタリーなら、その勘違いやブレも面白いのでいいのですが、研究したものを本にする場合には、ちょっと致命的な欠陥になってしまうことがあります。

情報を書き写すことでアイデアが出る

自分が書いたメモを見ると、まず、そのメモを書いた時のことを思い出します。これはこれでいいのですが、思い込みや勘違いもそのままになってしまいます。ところが、その情報を書き写すと、客観的に読み直すことになるので、情報が整理されます。 これも本を書く上でプラスの作用を及ぼします。

ということで、皆さんもおまとめノート、作ってみませんか?

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ポメラちょっと使えるショートカット

ポメラをより快適に使いこなすには、ショートカットキーを覚えることですね。
ちょっと前にも、ショートカットキーの覚え方を紹介しました。

よく使うショートカットキーを紹介

僕がよく使っているショートカットキーを列記しておきます。
1:Alt+F3「定型文」よく使うタグやURLを挿入する
2:Alt+F2「情報」バッテリー残量を確認
3:Alt+F1「カレンダー」日記を書きます。
4:Alt+U「アップロード」ブログ更新(メール送信)
5:Alt+S「ポメラSync」パソコンと文書のやり取り
6:Alt+V「直前のリピート」直前のキー入力の繰り返し。例:「バタ+確定+ Alt+V」で「バタバタ」
7:Ctrl+F7「単語登録」
8:Ctrl+F8「直前の変換の履歴表示」
9:Ctrl+N「文書の新規作成}
10:Ctrl+O「ファイルを開く」
11:Ctrl+S「ファイル保存」

こんな感じです。
メニューを使わなくなると、執筆が格段に速くなります。逆に言えば、執筆が速くないのは、面白いことが書けていないということ。ショートカットキーを使いたくなるほど素早く書くくらいが丁度いいのです。 ランキング参加中です。クリックしていただけると、ハッピーさん!
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ポメラでePUB作成

ポメラで執筆が快適です。
僕の執筆ポリシーは、短期間にブレずに書き上げる、なんですが当の本人がなかなかできません。
まぁ、今年に入って書籍を3冊書き上げているので遅くはないのですが、自分の理想から比べると、全然だめ。何がだめかというと、ブレちゃうんだな。

ポメラで9割の仕事をしたい

ブレる理由は、執筆間隔が空いてしまうこと、執筆中に気が散ること、視線が迷うことなどがありますね。

そういう意味ではポメラが非常に高いアドバンテージを持っているわけです。
そして、前回も紹介しましたが、ポメラにタグを打ち込むことで見出しやルビ、目次を入れたePUBが作れます。

ただ、このブログでもなんども書いていますが、書籍の構成、つまり目次立てという一番大切な部分は、残念ながらポメラでは作れないので、これは僕の食堂記述テンプレートをパソコンやiPadなどで作る必要があります。自動記述テンプレートは、最後の執筆部分は使わず、あらすじを入れたところまでを印刷して、ポメラで執筆となります。

ePUB作成のポイント

前のブログでも紹介しましたが、ePUB変換サイト「でんでんコンバーター」を使います。
どうやるとかというと、ポメラのSDカードに文書を保存して、パソコンでSDカード上のTXTファイルをサイトの「アップロードしてね」でファイル選択するだけ。書名や茶社名、縦書き横書きなどのチェックをして変換するだけです。しかも、ePUBのプレビューもできます。

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いやぁ、至れり尽くせり!

最後はパソコンでアップロードしなければなりませんが、まぁ、これは仕方ないですね。
そうか、ラズベリーパイ(名刺サイズのパソコン)にこのサイトだけアクセスしてファイルアップロードするツールを入れておけば、SDカードを刺すだけでePUBに変換してSDカードに保存なんてこともできそうだなぁ。
まぁ、いずれやりましょう。

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ポメラで電子書籍を書く方法

ポメラと自動記述テンプレートの併用、やっと方法が見つかりました! というか、アナログですがあらすじまで書いたところで、紙に印刷しちゃいます。それを見ながらポメラで本文を執筆するのが、非常にシンプルで簡単でした。あはは。

ポメラで書籍執筆する細かい技は?

さて、本気でポメラを執筆メインマシンにします。ここで必要なのが、最終的に電子書籍のファイル形式にするまでの手順です。
もちろん、テキストだけポメラで書いて、仕上げを一太郎などの電子書籍の出力機能があるワープロを使うという手もあります。

文字修飾はどうするか?

執筆で必須なのは、見出し行の指定、文字修飾(太字など)、改ページ(改丁)、ルビといったところでしょうか。もちろん、仕上げ時にこれらを入れてもいいのですが、長編になると、後で文字修飾をするというのは現実的ではありませんよね。 ですから、執筆時にこれらのをやっておかないと、後でかなり苦労するということになります。

ありますよ、テキストePUB変換

僕の本でも紹介していますが、テキストファイルから上記の文字修飾を施してePUBに変換するツールがあります。ぼくの「ストーリーの書き方・入門」ではWindows用のコマンドラインアプリを紹介していますが、WEBサイト上でオンラインで変換してくれるサービスもあります。こっちの方が使いやすいと思います。

でんでんコンバーター

このサイトにポメラで書いたテキストファイルを投げればePUBになります。

ポメラのアウトラインがそのまま見出しになるぞ!

文字修飾は、なんとタグを書く感じで大丈夫です。
たとえば見出しは

#大見出し#
##中見出し##
###小見出し###

そう、ポメラのアウトラインの見出しとほぼ一緒です。見出し行のお尻に#を同じ数だけ書けばいいだけです。

強調は*で囲むだけ。
ルビも付けられます。
{桜風涼|はるかぜすずし}

などなど。
詳しくは、上記の「でんでんコンバーター」のマークダウンのページにあります。

ふっひょ~~、ポメラ愛が増えるなぁ。

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本日も、朝から執筆&瞑想

朝6時過ぎに起きまして、朝ごはんと血圧の薬と喘息の薬を体に入れまして、早速ポメラで執筆開始です。
おっと、もう1つ、瞑想のためのIT機器を買いまして、瞑想を20分ほど。

muse脳波計で瞑想練習中

アイデアにつまると、いつも短時間の瞑想をして、頭をリフレッシュ、さらに集中力アップを図りまして執筆します。瞑想後の集中にポメラが非常に相性がいいということなんです。

そんでも、物欲が無限大の僕としましては、瞑想を定量化したくて簡易の脳波計を購入。

これがけっこう面白い。ただ、僕がこれまでお坊さんなどから学んできた瞑想とはちょっと違う気もしますが、集中力アップという意味ではいい感じです。

今書いているのは、タントラと瞑想の話です。巷の情報と、本来のタントラの認識にズレがあるので、まとめるのが大変なんです。

ポメラで頑張りますね。

(トップの写真は、慶應義塾大学心理学研究室の脳波計・museじゃないです)

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