ポメラDM200の次に来るもの?

執筆用マシンとしては、ポメラDM200が今のところ最高なのですが、不満がないわけではありません。DM30のコンパクトさも非常に魅力的です。また、DM200の起動の遅さも不満です。

次期マシンに臨むことは?

画面は電子ペーパー+αで

画面ですが、電子ペーパーは非常に魅力的で、長時間の執筆をしている桜風さんとしましては、やはり電子ペーパー画面は使いたいなぁ。残像はほとんど気になりません。描画の遅さはちょっと気になります。カーソル移動は飛び飛びになるので、ちょっと戸惑います。でも、これについては打開策があって、DOS時代にはカーソル移動にクリック音があるのが当たり前で、つまりキーリピートの回数だけクリック音が出て、僕らはその回数(長さ)を聞いて次にカーソルが何処に出るかを把握できました。電子ペーパーの描画が遅くても、音でなんとかできるということです。

バッテリーは内蔵でOK

ポメラと言えば乾電池動作が魅力的なのですが、まぁ、このご時世、USBで充電するのはどこでもOKなので、DM200の充電式で納得というか、DM30の糞遅さを見れば、優先するべきはスピードであって、何処でも安心の乾電池じゃなくていいです。

折り畳みキーボードはいいなぁ

DM200の嫌いな点はサイズです。薄さは合格というか丁度いいのですが、幅が長すぎて鞄を選びます。そう言う意味ではDM30のサイズが非常に使いやすかったです。
折り畳み式キーボードも打ちやすくていいです。ただし、DM30のキーボードは非常にうるさい。静かな喫茶店などで使っているとかなり恥ずかしいし迷惑でした。キーボードの音と言うことではDM200が静かで打ちやすいっす。

通信機能は?

通信機能はあった方がいいです。DM200の『アップロード』は非常に柔軟で、Gmailを経由することで様々なことができます。ちょっと動作が遅いのは仕方ないかなぁ。もうちょっと速くすることはできないのかなぁ。携帯電話の技術が使えればもっとなんとかなるんでしょうねぇ。

ファイル形式の多様性は必要か

DM200は保存するファイルの文字形式を選べます。DM30はShift-JISだけですが、DM200はUTF-8が選べます。でも、ちょっと中途半端な対応なので、まぁ、どいうでもいいかなぁ。

アウトライン機能は必須

DM30にもDM200にもアウトライン編集機能が搭載されています。テキストベースのアウトラインプロセッサなので、汎用性が高くて便利です。
ただし、DM30ではマシンパワーが足りないので、非常に動作が遅いです。書くだけなら問題ないのですが、アウトラインで編集(章の入れ替えなど)を行うと、まぁ、遅い。使い物になりません。やはりDM200くらいのマシンパワーが必須です。

表作成機能は必要?

DM30には表作成機能があります。ただし、表計算はできません。単に、CSV形式のファイルの表形式で表示するだけです。名簿管理くらいには重宝しそうです。 DM200くらいのパワーがあれば、簡単な計算機能は搭載できたんじゃないかなぁ。
僕はあまり表表示は必要ないので、深く考えていませんが、ビジネス用途では役立つんでしょうねぇ。

ATOKはDM200レベルじゃないと駄目

漢字変換はDM200に搭載されているATOKを使ってしまうとDM30はつらいです。僕はプロの物書きなので、あまり長い連文節変換は行わず、ほぼ単文節変換です。それでもDM30のATOKではつらい。

辞典の搭載は?

DM200には国語辞典・英和辞典・和英辞典・類語辞典の4つが載っています。類語辞典が意外に役に立っています。DM30には搭載されていないのでがっかり。

結論

時期ポメラに期待するのは、DM30の筐体にDM200のパワーと機能を載せて欲しいっす。
まぁ、当たり前か。

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ポメラDM30 vs DM200の結論が出た!

ポメラのDM200とDM30の両方を使っている桜風さんです。
DM200とDM30のどちらを使うのか、結論を出しました。

DM200しか使えない

色々使ってきたのですが、結論を言えば、DM200を使ってしまうとDM30では仕事にならないという結論に達しました。

1:ATOKの効率がDM200レベルでないとストレスになる
2:アウトラインの動作がDM30は使い物にならない遅さ
3:スクロール等がDM30の速度では仕事に支障が出る

以上の3点で僕はDM200だけしか使わなくなりました。
キーボードや画面はDM30も非常に魅力的なんですが、なにせ動作が遅い。執筆しているだけならDM30でもいいのですが、アウトライン化して構成作業をするにはDM30では遅すぎて思考が止まっちゃいます。

ということで、これから買う人にはDM200を薦めます。
ただし旅行や出張のお供となるとDM30を使うかも知れません。
つまり、メモ程度の使い方であればDM30は非常に役立ちます。小さいですし。

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桜風さんのマイク沼(1)・SM63編

映画録音部の桜風さんですが、最近はすっかりFMラジオのディレクターとしてご満悦。
音の世界は非常に広く深く、写真の世界のように機材のバリエーションが豊富です。いや、カメラやレンズよりも種類が多いかもしれません。例えばバイオリン用マイクがあったり、人の声に特化したものがあったり、などなど。

インタビューマイクSHURE SM63(L/LB)

テレビでレポーターが握っている細長いマイクが、このSHURE SM63。実は3種類あって、レポーターが使っているのがロングタイプのSM63L(シャンパンゴールド色)かSM63LB(ブラック色)。普段は見かけないけど、短いタイプのSM63です。

こういうタイプのマイクを『ハンドマイク』って呼びます。カラオケ用マイクもハンドマイクです。手で握って使うタイプですね。実は、この『手で握る』というのが非常に高度な技術なんです。
マイクというのは、近くにある全ての音を拾います。ということは、手で握る音も拾います。こういうノイズを『ハンドノイズ』『ハンドリングノイズ』『握り音』と言います。もうお分かりだと思いますが、インタビューやボーカルが歌うときに使うマイクというのは、この握った時のハンドノイズが出ない構造になっています。実は、これがかなり高度です。

SM63は、細長いボディーの中に集音装置が宙づりになっていて、ボディーからの音を排除しているのです。ちなみに、カメラの上につけるマイクを握って使うと、ボソボソというハンドノイズが大きく入ります。でも、SM63はマイクの使い方を知らない人が使っても、ほとんどノイズが出ません。すごいですね。

そして、もう1つの特徴が、非常に頑丈だということです。他のメーカーのマイクの先っぽの網は金属製ですが、SM63は樹脂製です。ぶつけても落としても、普通はびくともしません。仕様では2mの高さから落としても壊れないそうです。このタフさが、プロの現場で選ばれる理由の1つでもあります。

音質はクリアで聞きやすい

SM63は、テレビやラジオのロケでは定番のマイクです。シェアは8割くらいあるんじゃないかなぁ。
人の声を明瞭に収録することを目的に作られているのも、このマイクの特徴です。どういうことかというと、マイクというのは、収録したい音源に応じて大きさや形状が異なります。例えばドラムの音を録るマイクで人の声は録りにくいということです。

  • SM63には、人の声を綺麗に録るための仕組みが多数入っています。
  • 人の声の周波数を明瞭に録る集音部
  • マイクに息がかかった時の『吹かれノイズ・ポップノイズ』を軽減する構造
  • 風切り音の軽減機能
  • 電気ノイズからの防御機能
  • これらが搭載されています。

さて、肝心の音質ですが、本当に人の声がクリアで聞き心地がいいです。歌手のためのボーカルマイクに比べると軽い感じです。軽いというのは、そうだなぁ、AMラジオの音は軽め、FMラジオの音は重厚って感じですかねぇ。本当はそんなに簡単じゃないですけどね。

SM63Lで収録した屋外のインタビューの声。録音機材はTASCAM DR-10X。

これが屋外の雑踏の中で収録したラジオ用の音源です。音質はマイクとの距離で変わります。男性(僕)の声はマイクに近いので、ちょっとモコモコしています。女性の声はやや離れているので、自然な声ですね。ちょっと全体に変なモコモコの圧縮音になっているのは、DR-10Xのリミッターの影響だと思います。
通常は、低音部を切って収録(ローカット)するのですが、FMラジオ用の音源なので、あえてローカットせずに収録しています。ローカットするとテレビやラジオの音に近づきます。

聞きどころはもう1点、周囲の音がほとんど入っていないことです。初詣で賑わう会津若松の鶴ヶ城なので、周りには人がたくさんいるのと、冒頭にもちょっとだけ聞こえますが、アイスバーンになっている地面の足音が結構大きいのです。でも、このマイクは向けた人の声だけをクリアに拾っています。
人の声だけを自然に拾うのは、実は結構難しくて、映画の録音部が一番苦労することです。このマイクは、その難しいことが非常に楽にできます。ただし、映画ではマイクの写り込みができないので、このマイクで映画の音(声)を録ることはほとんどありません。そう、このマイクは画面に映り込む位置で使うことで、最適な声が録れるのです。

他のマイクとの違いは?

このSM63はダイナミックマイクという種類です。磁石とコイルでできているマイクです。マイクには、このダイナミックの他に、コンデンサーマイクというのがあります(本当はもっと種類があります)。コンデンサーマイクというのは、電源が必要なマイクで、高感度で自然の音や楽器の音を録るのに使われます。つまり、録音できる音域が広買ったり、小さな音を録ることができたります。でも、コンデンサーマイクというのは録音技師が常に調整することが求められるマイクです。マイクと口の距離や声の大きさ、声質に応じてボリューム調整をします。
でも、SM63は、そういった調整をせずとも、上のサンプルのようにクリアな声が録れます。実は、このサンプルはヘッドホンもせずに、つまり、観測せずに録音しています。マイク任せでこのくらい録れちゃうマイクなのです。

もし、これをコンデンサーマイクで同じように使うとしたら、オートゲイン機能(ボリュームの自動調整)で録ることになります。コンデンサーマイクは音域(周波数)が広いのですが、音量変化に弱く、急に大きな音が入ると割れてしまいます。そこで、ボリューム調整で一定の音圧(音の大きさ)にするのですが、それを自動で行うのがオートゲインです。でも、オートゲインを使うと、しゃべっていない時にボリュームが上がって周囲の音が大きく入ってきます。喋り出すとボリュームが絞られて周囲の音が小さくなります。これは良し悪しです。ラジオやテレビでは、周囲の音を聴かせる意図がなければ、雑音として手作業で消します。オートゲインだと、その作業が非常に面倒になります。
ですから、SM63が好まれるのは、実はボリューム固定でも、上のサンプルのように一定の音圧の声になるからです。

いつも持って歩くのがSM63だ

僕はカバンの中にいつもSM63が入れてあります。急にインタビューする時に使うのです。ロングタイプで124g、短いタイプで98gと非常に軽量です。ロングタイプは23.3cm、短いタイプは14.4cmです。

雪国と中華製FFヒーター

氷点下で雪が降っている中で、中華製FFヒーター搭載の軽キャンピングカーで車中泊をしてきました。
会津若松の夜は寒かったなぁ。

ヒーターも重要だけど断熱もね

自分で取り付けたヒーターは非常に安定してよく動いています。
それでも初日は寒かった。
理由は断熱の悪さでした。それとサーキュレーター。

つまり、ヒーターで温めても、冷気が流れ込んで、床付近が死ぬほど寒くて、天井付近は30度近いという2層に分かれちゃいました。

そこで、天井付近に電動ファンを固定して、運転席と居室(キャビン)を断熱シートで分離。
たった、これだけで快適さが段違いです。

2泊3日で7Lくらいの灯油消費

さて、初日の断熱に失敗したことで、かなり灯油を消費しちゃいました。2日目は会津でしたが、断熱を向上させたのでそれほど灯油を消費しなくなったのですが、元旦でどこに行くでもないので、道の駅に昼過ぎまでダラダラ、ヒーターも付けっ放し。
その後も千葉へ帰るのに、途中のPAで6時間くらいダラダラ。

やはり真冬は灯油を使いますなぁ。

バベスト FFヒーターの不具合をよく耳にする

さて、中華製FFヒーターはトラブルは全くなく、安定して動作しています。ネットなどでは取り付けたばかりのバベスト社のFFヒーターがエラー停止で動かないなどの書き込みを目にします。
経験者も多くて、大丈夫かいバベストは?、と思っちゃたりします。
バベストヒーターは、エラーが起こると、それがひどいと再起動しないようにロックされて技術者にチェックさせる仕様のようです。まぁ、確かに、これくらいのセーフティーは必要だと言えますが、これが少なからず起こるというので、これが旅行先だと悲劇ですね。

さて、車中で火を燃やすわけですから、確かに安全面は重要なんですけどね、なぜ、ネットで目立つほどの不具合が出ているのでしょうか?

このブログでも、バベスト認定の技術者が設置しているヒーターの取り付け方法が、実はバベストの取り付け仕様書に沿っていないと書きました。特に排気管の取り回しがデタラメ。
排気管に水がたまるたるみがあると、排気効率が下がってヒーターが止まってしまうのですが、いろいろな取り付け写真をネットで見かけるのですが、どれもアウトな付け方ばかり。

つまり、業者に取り付けてもらったのに、使い始めてすぐにエラー停止するのは、多分、排気管の結露じゃないかと思うのです。特に、排気管が車体の外を這っている場合には、断熱材で包むことを推奨されているのに、そんな施工をしている写真を見たことがない。

もし、施工じゃないとしたら、バベストヒーター自体の設計が悪いんじゃないかなぁ、とまで勘ぐっちゃう。そのくらい中華製FFヒーターは安定しているって気がします。