「映画の現場」カテゴリーアーカイブ

人物詳細を作っているんだ。

3年間で6本の映画を撮ることが決まっていて、その台本をぼくが書くことになったんだ。1本目の締め切りは11月3日。
そう、目の前なんだ。まだ、ほとんど書いていないんだ。

しかも連作なので、あまりいい加減なシナリオにはできないのと、登場人物が政治的理由で決まっている。役者も決まっているという状況。
と言うか、前任者が書けずに降板となって、
『ピンチヒッター桜風涼、背番号無し』
という二死満塁という感じなのよん。

主要人物の生い立ちを先に書こう

さて、あと1週間しかないんだけど、3連作を貫く基本的な構造を作らなくちゃいけない。そこでかつてちょっとだけ教えを請うたことのある、内館牧子先生の書き方でやることにしたんだ。

内館 牧子先生は、テレビの連続ドラマの巨匠。つまり、連作の達人だ。
内館 牧子先生の書き方は、まず、登場人物の生い立ちを一人ずつノートに書き出す。主人子は大学ノート数冊分の過去のエピソードを作り込むんだって。

そこで桜風さんも、小学生の頃から50歳までの主人公の生い立ちを作っているんだ。しかも、主人公クラスの人物が4人もいる。それも全員が幼馴染。

わーい、ラッキー。幼馴染だから、同じ過去を共有しているんだ。だから、実は1つの小さな町の出来事が中心になって、それ以外に個々人のエピソードが入り込む。

一人ずつ書いているんだけど、同じ体験を違う目線で書くという手法になる。

桜風涼『酒を飲む酒』と同じ

同じエピソードを違う目線で書くというのは、桜風涼さんの好きな書き方。
それが『酒を飲む酒』これを映画でやると、かなりの予算削減になる。だって、同じ舞台で何シーンも撮れるからね、

さらに、登場人物の配役が決まっているのもラッキー。
いわゆる「当て書き」と言って、役者の個性に合わせて登場人物の性格やセリフを作り込めるんだ。

登場人物の過去のエピソードと役者の癖を足し算掛け算すると、あら不思議、面白い作品になりそうだ。

プロデューサーにちょっと聞かせたら、大興奮で大喜び。
さて、書きますか!

ストーリーが書けるぞ

やっとストーリーの神様が降りてきたぞ。
先ほども、朝マックを食べながらポメラDM200で台本を書いていたんだ。

いつも叫ぶだけの演技しかしない某有名俳優さんが気になって、まぁ、松田優さんですけどね、彼の顔を思い浮かべながら、クライアントプロデューサーの作りたい世界を想像してみたんだ。
すると、書ける書ける。

松田優さん。役者サイトより引用。昇竜拳を打ちそうなマッチョ。自衛官役やヤクザ役がハマる。

ある人物の目線が定規になる

朴訥な自衛官上がりのおっさんの目線を、ストーリーの定規に使うことを思いついた。いわゆるトリックスターになるんだけど、脚本家が目線を決めることで、書きやすくなるですな。

ということで、朝マックを食べながら、自分の脚本で泣けている桜風さんでした。

ストーリーの神様が降りてきた!

福島を舞台にした映画(6本)の台本執筆の依頼がきた。もともと、監督は決まっているのだけれど、ドキュメンタリー部分とドラマ部分があって、ちょっとテレビ的なノウハウが必要なんだ。そこで、桜風さんに話が来たっていうわけです。

芳本美代子さんの演技に救われた

芳本美代子さん他
映画『光リアル道』制作プロモーション番組(インフォマーシャル)撮影風景

依頼が来たのは1週間以上前だったんだけど、全然できなかったんだ。ラジオ番組の進行台本を、シナリオ形式で書いてみたのが先週のことで、そこからちょっと脳みそが変わって来たぞ。

普通の書類とか、仕事の流れを書くのと違って、ストーリーを書くために必要なことがあるんだ。それは登場人物だ。ラジオ番組の中で、芳本美代子さんに芝居っぽいコーナーを作り演じてもらうこと3回。アイドルとして有名な芳本美代子さんだけど、実は非常に演技がうまい。どうしてもアイドルの顔に見えちゃうのが勿体無いというか、先入観でそう見えちゃうんだけど、実は、演技が始まると、圧倒的な演技力を発揮する。

ラジオ番組内でも、ちょっと芝居をやってもらうんだけど、うまい。演出の意図を汲み取って最適な演技を見せてくれる。やはり一世を風靡する人は違うなぁ。

人物表を作ってみた

福島の映画は『光リアル道』といって、実物の地元の面白い人を映画にするというプロジェクトで3年間で6本を製作する。実在の人物が大勢出てくるのと、架空の人物(ドラマパート)が入り混じる作品なんだ。

登場人物が多いと、実はシナリオが非常に難しくなる。先任のライターさんは、なかなかかけなかったみたいだ。しかも、実在する人たちを絡めてドラマにするとなると、かなり難しい。

桜風さんも、全然かけなかったんだけど、ラジオで芳本さんと簡単なドラマをやって、色々演技の話をして(ラジオ番組内)、ひとまず、人物表を書き始めたんだ。
すると、どんどん話が出てくるんだ。書かなくちゃいけない場面はプロデューサーに決められているんだけど、それをどう結びつけていくの難しい。でもね、出演する役者の舞台を見て、芳本さんと話をして、そして人物表を書くと、あら不思議、頭の中に『ワールド』が出現した。

ありがとう、ストーリーの神様!

ちょっとブログお休み、すんません。

ちょいと映画撮影に参加していました。
芳本美代子さん、ワハハ本舗の佐藤団長、渡辺裕之さんなどとお仕事。
この笑顔、そう、いい作品になりそうです。

弊社で編集とMA

編集とMA(音編集と効果音など)を弊社で担当します。
実は、PremiereとEdiusの解説本の著者なんですよ、ぼく。

僕の編集の速さとクオリティーはNHK出身者もびっくり。
MAも、もともと岸田今日子さんや柳生博さんの朗読WEB紙芝居の制作で鍛えられてきたので、まぁ、ちょっと素材が少ないけど大丈夫でしょう。

あ、カラスの鳴き声を録りに行かないと無いぞ!
最近は、カラスが近所に居ないなぁ。俺が寝ているだけかななぁ?





映画の組織について

映画の世界をちょっと紹介します。
映画は作品ごとに他人が集まる職場です。
多くの場合、初対面の人との仕事になります。
それでも、長年の仲間のように効率よく仕事をこなす必要があるので、独特な組織構造になっています。

1トップ3アシスタント制度

映画の話となると、一般では監督が誰で主役が誰でということになります。
でも、プロの現場では、カメラマンは誰で助監督は誰か、というのがかなり気になります。
そこで、映画組織の概要を紹介します。
映画は、助手3人組で出来ています。

例えば、撮影部は、
キャメラマンが総責任者で、その下に「チーフ」「セカンド」「サード」と3人の助手が付きます。それぞれに仕事が決まっているので、はじめて組む人間でも、やるべき事が明確です。

演出部も同じで、
監督をトップとして、助監督の「チーフ」「セカンド」「サード」となります。
照明部と録音部は、トップを「技師」と呼びます。技師の下に2人くらい助手が付きます。

ちょっと耳慣れない役職が「制作部」です。
実は、映画の現場で一番重要なのが制作部です。
役職で言えば、制作主任をトップに、制作担当という助手が何人か付きます。
制作部というのは、会社の総務みたいなもので、撮影場所の撮影許可や、必要な道具を集めます。

映画のスクリーン映るものと映らないもの

他にもいろいろな役職があるのでが、一つ重要な考え方を紹介します。
それは、映画が完成した時にスクリーンに映るものと映らないもので、組織が2分されているということです。その2つというのは「演出系」「技術系」です。
「演出系」とは、スクリーン映るものです。役者や風景や小物などです。演技をどうするか、何も役者に着せるか、何処で撮影するかなどは、すべて演出系です。さらに、何をどんな順番で撮るのかというもの演出系の判断です。 つまり、皆さんが映画として観ているものは、演出系の判断で選ばれた世界です。
これを現場では「カメラ前」という言い方をします。
その判断のトップは、助監督のチーフです。

一方、どんなカメラでどんな光の中で、どんな音で撮るのかという技術の判断があります。これが技術系です。技術の総責任者はキャメラマンです。照明部も録音部も、キャメラマンのオーダーで機材を用意しセッティングします。これを「カメラ後ろ」と呼びます。

監督は素人でもいい

この「演出系」「技術系」の用意した世界を最終的に判断するのが監督です。
極端な言い方をすれば、助監督とキャメラマンがプロなら、監督は映画の素人でもいいのです。

というのは言い過ぎですが、理想的な現場というのは、監督がイメージする映画を絵コンテにして、脚本と共に助監督とキャメラマンに渡します。助監督とキャメラマンは、その監督の世界を実現するためにカメラ前とカメラ後ろを準備します。例えば役者を空中高く浮かせる、という絵コンテに対して、どんな場所でどんな機材を使うのかを準備するわけです。

もし、監督が素人で絵コンテさえ書けない場合でも、脚本さえあればキャメラマンと助監督で準備ができます。ですから、映画は成立します。

つまり、監督は芸術家、助監督やキャメラマン以下は職人というのが映画の世界なのです。

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