毎年恒例の地元の中学校の同窓会に参加しているんだ。古い町まので、いろいろな奴がいて、不良だった奴や一流企業に勤める奴、結婚して幸せそうなマドンナなど。
中学校の時に好きだったのよ、と言われて楽しい。
小学校から一緒の奴らで、遠慮もなく、54歳で、張り合うこともなく、俺がこれを書いていると、ぶーちゃんが、何の作品にするの? と嬉しげにのぞき込んでくる。
まだまだ、飲むよ。
軽キャンピングカーに自作で中華製FFヒーターを搭載して2年目の冬が目の前。
同じモデルがアマゾンでは1万円ちょっとまで値が下がっているぞ。
FFヒーターの本家バベストのFFヒーターは、ネットで調べる限り様々なトラブルが散見される。点火しないとか、途中で消えちゃうとか。
そもそもFFヒーターってそんなに複雑な機械じゃなくて、燃焼炉の中に火種になるヒーター棒があって、点火時には電気でそれを熱して灯油(もしくはガソリン:機種によって異なる)を吹き付けて燃焼させる。ヒーター棒および炉内が十分に暖まったら、加熱の電気は不要で、燃料を入れるだけで燃焼が継続される。炉の外側に空気を流して暖めて、それを吹き出し口から車内へ出すだけだ。
自作の注意点は、このブログで書いているけど、基本的なポイントは、燃料タンク、燃料パイプ、燃料ポンプ、燃料フィルターからの燃料漏れに注意すること。
排気パイプは結構な温度になるのと、横に這わす場合には傾斜をつけて結露が溜まらないようにする(このトラブルが多いと思う)。つまり、排気パイプは短くしておくのがベター。
さらに、排気パイプを車体の下に配置する場合には、雪などで塞がらない位置に設置することが肝要だ。ハイエースなどの乗用車だと、車高があまり高くないので、エンジンの排気管のように、排気がしゃたいの外側へ出るようにしないと駄目。以外に、これが出来ていなくて故障するケールが見受けらるんだ。吸気パイプは、排気ガスが来ない位置なら、どこでもOK。雨が入らないように口を下に向けることも必要ですな。
電源はバッテリー直がベター。点火時には10Aくらい流れるからね。
まあ、その程度ですな。
いやぁ、面白かった。
こんなに面白い本を読んだことがない。
情報解禁まで書名を公開できないんだけど、400ページ弱の大作を1日で読み終わってしまった。
しかも、相当なメモ書きをしながら読んだのに、まぁ、飽きない。
刑事課の警察官の苦労・苦悩・努力が詰まっていた。単に犯罪者を許さないなどという薄っぺらいものではない。ブラック企業レベルの過酷な勤務実態の上に、犯罪の謎を根気よく暴いて行く職人的な凄さ。
とにかく、前代未聞の殺人事件が解決するまでの裏舞台が克明に刻まれている。
歴史に残る犯罪をここまで詳細かつ分かりやすく書かれた本書に脱帽だ。
プロデュースした友人の能力の高さに感動した。
近いうちに、書名等を明らかにしたい。
仲の良いプロデューサーから連絡が来て、有名な殺人事件の映画化の話が舞い込んできた。
僕は大学で、犯罪学、刑事政策、法医学、被害者学、刑事訴訟法などを「前3」として、恐ろしく真面目に勉強した。前3(ぜんさん)というのは、教室の最前列3列目までを陣取る学生のことだ。つまり、くそオールAを狙う真面目学生軍団のことである。
その真面目さは、法医学の授業で、期末の試験の前日に、教授が僕の所に来てノートを貸してくれ、と言われたくらいだ。講義で教えた箇所と内容を知りたかったらしく、僕のノートで単位取得の問題を作るのだそうだ。大体、法医学の授業の終わりには、必ずと言っていいほど教授に食らいついて質問していて、家族が医療関係者だったり自分自身が獣医を目指していたこともあって、医学的な知識もあったからか、教授が私の質問を楽しみに待っているということもあった。
ゼミ(研究室)は刑事政策といって、犯罪者の処遇の研究をしていた。刑務所訪問などもした。刑事政策は学問というより実務に近い学問で、実務者をゲストに招いた授業も多かったし、指導教授が警察等にパイプがあった。犯罪学会だったか被害者学会か忘れたが、横浜母子殺害事件(歯科医が家族を殺して出来たばかりのベイブリッジから投げ捨てた事件)が発覚した直後に、その学会に教授の顔で出してもらって、警察庁の警視正だの、よくテレビに出ていた心理学者(小田教授)、裁判での心理鑑定の精神科医など、様々な指揮者、実務家に取材ができた。 編集部デスクが、取材先の名前を見て驚いていて、それまで下働きっぽかった私は、事件取材にかり出されることが増えた。それでオウム事件などを担当したわけだ。
卒業してもう30年も経ってしまったので、頭の中はちょっと古くなっているのだが、大きな殺人事件、マスコミが連日、謎解きを繰り返していた事件なのだが、その事件を担当した警部さんの手記を原作として映画化する。
その手記を読み込んでいるのだが、昔取った杵柄というか、色々出てくる専門用語や訴訟手続きは、どれも懐かしくも、未だに変わらない部分がほとんどで、これなら良い作品を作れるだろうと思った。
非常に分厚い手記なので、読み込みには時間がかかりそうだが、非常にいい編集がされているので、原作としては非常にありがたいものだ。
さて、大手配給会社の名前も出始めているので、自分がどれだけ関われるのかは疑問ではあるが、逆言うと、おそらく映画関係者・脚本家の中で、私ほど犯罪学・法医学・被害者学に精通している者もいないだろうから、ある意味、適役なんだろうと思う。
仲が良いプロデューサー氏が、私に白羽の矢を立てたのは、ある意味運命的なのかもね。
ボケ老人は、24時間関係なく、急に騒ぎ出すんだ。
夕べは午前3時くらいから
「家に帰りたい」(自宅なのに)
「鞄がない」(その鞄は10年前に捨てた)
「診察券と健康保険証がない」
「今日は病院は行かない」(通院日は来月)
「**おばあちゃんがいない」(25年前に死んだ)
「ここの家賃がもったいない」(持ち家なのに)
「もう嫌だ、一人暮らしをする」
「こんなはずじゃなかった」
「バターン、バターン(ドアに八つ当たり)」
これを朝まで繰り返すんだ。
お袋のボケ(痴呆症)は、いわゆる精神疾患でもあるんだけど、夢野久作の「ドグラマグラ」は、そういった精神疾患について、非常によく書かれている。現代医学は唯物論的に、ここにこういう疾患があるからこういう症状がある、という物質的な故障(疾患)で異常な症状が出るとされているんだけど、そういった目で確認できる原因を想定した治療になっている。
ところが、ボケお袋がなぜ「家賃がもったいない」とか「家に帰りたい」などと言い出すのかという直接的な答えを唯物論的に物質にだけ求めることには、無理がある。つまり、解剖学的に神経細胞を細切れにしていったところで、このシナプスが「家賃」という概念を仕舞っている所だ、なんて言えるかどうかが立証されていない。立証されていないにも係わらず、細胞単位に精神的な病気の原因を求めることの妥当性がないのだ。 そんなことがドグラマグラの非常に長い文章の中でとくとくと語られている。
ドグラマグラを読破できるかどうか、読書好きの中でも別れるのではないだろうか。哲学用語と医学用語、理論物理の概念などがふんだんに使われているのがドグラマグラの特徴だろう。
ぼくはといえば、もともと超理科系なのと、高校の倫理社会の恩師が非常に優れたギリシャ哲学の研究者でもあって、哲学の基礎を叩き込まれていることもあって、ドグラマグラの専門用語に関しては何の苦労もなく理解できている。 さらに、古代インド哲学の物質(唯物的)と物質以外の魂という概念も盛り込まれている。
ただ、ロンブローゾに代表される、犯罪者の遺伝的影響という考え方も含まれていて、まぁ、執筆された当時の最先端の科学や犯罪学の要素も含まれている。
いずれにせよ、ドグラマグラにはボケ老人のボケの様相を考えるに当たっての、相当なるヒントが書かれている点に、僕は非常な興味を惹かれたんだな。
このところ、執筆がメインになっているんだけど、映像やら写真やらと違って、持ち歩くものがかなりコンパクトになるね。
必須なのは、執筆マシンとスマホとメモ帳と筆記具くらいですわ。
iPad+Scrivenerも強力なんだけど、日本語の本を書くには、Scrivenerはちょっと使いにくいし、なんだかんだで仕様が徐々に変化していて、それを覚えるのも面倒なのが事実。つまり、仕上げは一太郎にするのがベター。
そうなると、iPadを持ち歩く必要もないので、iPhoneだけで情報収集は十分ですな。まぁ、ポメラだとiPhoneから資料をコピペできないので、写真などを貼り込むのも、仕上げ段階になっちゃうのがネックかも。
考えをまとめる方法は、これまでもいろいろ試して実行しているのだけど、最近は手書きメモ帳がメインで、何だかんだ言って一番効率が良い。 手書きメモの欠点は、書いたことをコピペできないことなんだけど、ちょっとした工夫でそれも問題なくなるんだ。
まず、ネットで調べたことは、スマホやPCで保存しつつ、その保存したことの概要は手書きメモに残す。URLを書くのは大変なので、検索キーワードや保存先が分かるようにメモしておく。 これだけで十分だし、ネット情報を手書きでまとめるという作業こそが執筆のネタとして最適なんだよね。
手書きのメモ帳は、測量野帳のSKETCH BOOKタイプを使っている。薄くて書きやすいのだ。
手書きメモとポメラを並べて思考すると、非常に効率が良いぞ。
僕は現在54歳だが、今から17年前の2002年に肝臓ガンで亡くなったんだ。もともとC型肝炎だったので、本人も家族も早死にする覚悟というか、準備が出来ていた。
さて、テレビを観ていたら欧陽韮韮の歌が流れてきた。そこで、ちょっとこれを書きたくなったんだ。
幼少時、軍属の父が満州に配属になっていて、親父は満州で何年か暮らした。
その経験からか、親父は片言の中国語が話せて、中華料理屋で店員と中国語で会話して、店員を喜ばせる場面が何度もあった。
東芝の社員だったこともあってか、台湾貿易商の友達も何人かいて、その一人が欧陽韮韮のお父さん。さらに、ジュディー・オングのお父さんとも仲良くて、彼女がデビュー前から綺麗な人だと言っていた。
高度成長期に子供だった僕は、家族を伴う親父の社員旅行によく行った。海水浴で民宿に泊まるなどだ。親父は人気者らしく、同僚や後輩社員が僕に「お父さんは本当にいい人だ」と何度も言われた想い出がある。 自分が損をしてでも、後輩を庇い、言うべきことを言う人だったらしい。
8ミリカメラで有名だったエルモに、東芝の業務用ビデオカメラのレンズを発注したと、親父が嬉しそうに語っていた。当時、経営不振だったエルモには朗報だったようだ。人差し指くらいのカメラだった。 同じようなことは何度もあって、
「**社の**さん、嬉しそうな顔していたなぁ」
と嬉しそうに言っていた。
欧陽韮韮のお父さんにしても、ジュディーオングのお父さんにしても、そんな付き合いだったのだろう。
親父の葬式には、オリンパスの内視鏡開発の有名な先生が来てくれた。世界初の内視鏡の開発者の博士で、現在のオリンパスがあるのも、その大先生の功労だと、後に僕がオリンパスと広報の仕事をするようになって聞かされた。 その先生は、親父と高校の同級生で、我が家にも何度か来たことがあった。葬式では、その先生は茫然自失という顔で、僕が声をかけても上の空だった。
欧陽韮韮の「雨の御堂筋」を聞きながら、そんなことを思い出して、カキコだぜ。
映画「アメリカンビューティー」を久しぶりに観たんだけど、面白いねぇ。
人生の何たるかが、凝縮されていて、よく出来ている。
主人公の男は、思春期の娘にウザがられ、妻には浮気され、仕事は上手くいかずにハンバーガー屋でバイト。
お隣さんは、元海兵隊の面倒くさい厳格な親父で、その息子は頭は良いのに、薬の売人。
娘の親友は超美人で、主人公は何となく一目惚れ。
それも、娘に嫌がられる原因になる。
社会から落ちこぼれてしまった中年親父は、家族のために生きるのを止め、自分本位に生きようとする。
ところが……。
最近の映画は、どうも、出演者の人気にばかり頼って、中味が面白くないものが増えてしまった気がする。この作品は、文学的というか、まぁ、僕的には面白かったなぁ。
さて、物書き物書き。