Kindleには、本の無料貸し出しという制度があります。
Amazon プライム会員の Kindle ユーザーは、1 か月に 1 回、数千冊の本の中から 1 冊を選んで借りることができるのです。
実はこの制度、著者は儲かります。
Amazonが数十億円という基金を用意していて、その全額を貸し出た冊数で頭割りします。先月は1冊あたり250円ほどの印税になっていました。
つまり、定価250円(印税率70%で175円の印税)の本は、買って頂くより借りて頂いた方が印税が高くなります。
その貸し出しの印税の計算方法が変わりました。
今までは貸出冊数で計算されました。
7月からは、既読ページ数で計算されます。
ぼくもまだ何ページならいくら、というのが分かりませんが、単純なルールとしてはページ数(文字数)が多い本ほど印税額が多くなります。
<貸出印税のルール>
1:100ページと200ページの本では、200ページの本の方が2倍の印税になります。
2:100ページの本を全部読み終えた場合の印税と、200ページの本を100ページまで既読になった場合では、両者とも100ページを読んだことになるので同じ印税額になるようです。
3:ページ数というのは、文字数と言った方がよいようです。
つまり、改行が多い作品はページだけが増え簡単に読了できますが、それでは重厚な作品は既読が進まず不利になります。そこでKindleでは文字数を考慮した計算をすると表明しています。
4:僕の場合は、貸出印税額が全印税額の20%くらいになります。
<著者としては>
貸出印税は馬鹿に出来ません。
僕の場合で全印税額の20%にもなります。
貸し出される本の種類は、定価が高い作品が目立ちます。
僕の場合、1万字当たり100円の値付けをしていますから、800円の本は8〜10万万字になります。この本がいったいいくらの貸出印税になるのか、今後が楽しみです。
Amazonとしては、著者印税を増やすための施策とのことです。
真面目に本を書くほど儲かるようにしてほしいですね。