ラジオ番組の編集にも使うんだけど、自宅にスタジオ仕様のモニタースピーカーを設置。と言っても、こたつ机の上に高さ23cm、幅17cm、奥14cmのパワードスピーカー(アンプ内蔵)を置いただけ。
YAMAHAのMSP3というスピーカーで、パソコンのヘッドホン端子からXLR端子に変換すれば音が出る。まぁ、パソコンのヘッドホン端子はそれほど高音質じゃないけど、必要十分。
音質セッティングが重要
スピーカーの質も重要なんだけど、それよりもセッティングが大切よ。Macbook Pro 15″のヘッドホン出力は、この部屋と机の上だと、ちょっと低音が弱くて高音が出すぎている感じ。MSP3にはパラメトリックイコライザーが付いているので、低音をちょっと上げて高音を下げる。これでニュートラルな音になった気がする。
本当は測定器で全音域がフラットになるようにセッティングするべきなんだけど、まぁ、こんな感じだろう。
今まで聞いていた音楽をモニタースピーカーで聞け
僕らが10代の時に聞いていた音楽を、こうしてプロのスタジオ仕様の環境で聞いてみると、色々な発見があるんだ。
まず、当時の記憶や思い出が蘇ってくるんだけど、それはそれとして、当時のカセットコンポでは聞こえなかった音が聞こえてくる。色々な発見があって面白い。
さらに、音の仕事をしているので、レコーディングの技術やレベルも見えてくる。それは大工さんが昔のお城を見て当時の職人のことを思い浮かべるみたいな感じかな。
若い時に音楽をやっていた人は、モニタースピーカーで、演奏家のテクニックがよりリアルに感じられるんじゃないかな。
ポイントは気持ちいい音で聴くんじゃなくて、録音された時にミュージシャンや技術者が聞いていたのと同じ音で聴くということ。プロ用のモニタースピーカーを使うと、楽器や歌声が別々に聞き分けやすくなる。10代の時に聞こえなかったものが、聞こえる感動というのをぜひ皆さんにも味わってほしいなぁ。