酒を飲む酒・3 執筆中!

今回は薄荷とモヒートがキーになっています。

 

『青臭い爽快味が口の中にあふれた。軽い炭酸の苦み、若いライムの酸味、それらが酒の甘さを引き出す。いや、砂糖が入れてあるのかもしれない。本当の酒好きには甘すぎるかもしれない。だが、俺には丁度いい甘味だ。透明なグラスに緑の葉がクルクルと揺れるのを見ながら、さらにもう一口、もう一口と、酒がすすむ。

目を閉じる、鳳尾蕉はどこに行ったのだろうか?

ミントの味がうつろになるのが嫌で、マドラーの先でミントの葉をいじめる。またすぅっとした好きな味が舌の上に蘇る。ただ、蘇るほどに青臭さが増して、嘗て中学生の頃、まだ学校の周りには田んぼが多く、稲刈りあぜ道には、薄荷の紫の花がひっそりと咲いていた。博学な友人Kが、これはハッカだ、と言い、一葉採って口に入れる。うまい、とつぶやく。俺も真似て口へと運ぶ、うまい。そして薄荷を摘んだ指先もまた、いい香りになっていた。』

幼なじみが登場し、いつになく動揺しているN。この幼なじみが面白い女なんだ!
さらに、もう一人は、自分の感情に正直な女、この2人がNを巡って…。

本日は原稿用紙にして20枚ほど書き進んでいます。
この作品は、だいたい原稿用紙で100枚程度。中編です。
今週は忙しいんだけど、筆の神様が降りてきています!

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