これまでの人間社会は、どっちがどれだけ優れているかで、相手の文化や文明を否定したり上書きしてきた。その結果として、未だに戦争や紛争が続いている。経済も相手の富を奪うことが自分の利益であるということを見ないふりをして、徹底的に相手方を駆逐する(市場シェアを奪う)。そのために、さらに文化の上塗りを進めているんだね。
さて、そろそろそれをやめたいと思うんだ。
例えば宗教だけど、日本人は『キリシタン弾圧』の後遺症なのか、外国の宗教に対してアレルギーを通り越した嫌悪感さえ持っているのではないかしら。
でも、仏教は外国宗教だし、『八百万の神』という概念は日本固有と思っているけど、実はそれは中国の道教思想であって、神道ではない。神道では神様に優劣を付けている。しかも、『汚れ』より生まれたものであって、元になった神様とも違うんだよね。
神道は、ある意味で元の神様を中心とした一元神であって、その他の神はその派生だ。つまり、キリスト教やイスラム教の一神教と同じなんだよね。
というように、先入観(日本は多神教)を忘れてちゃんと見直すと、キリスト教でさえ神道と違いが減ってくるんだよ。
国家も同じだ。
今や国家というのは、お金持ちの出先機関であって、国民そのもののためにあるわけじゃない。それは、このところの国際情勢を見ればよくわかるはずだ。TPPなんて、金持ち企業が儲けるための仕組みでしかないじゃないか。
さて、そういう意味で、国家や宗教の考え方をもっとおおらかにしたいなぁ。
つまり、仏教の僧侶がキリスト教の教会で学んだり、その反対だったり、政治家も例えば2つの国の国会議員を同時に務めたりね。
僕は、宗教や哲学の中で、世界が1つになることを模索したいと思うんだ。