ポメラで書籍執筆術

ポメラで書籍を執筆しています。そして校正(推敲)中です。
ポメラはプレーンテキストですよね!
これが良いんだ、プレーンが良いんだ!

まぁ、ポメラをお持ちじゃなくても、いわゆるテキストエディタで執筆するのと同じです。
つまり、ワープロを使わずに、プレーンな(修飾機能がない)テキストだけで本を書くということです。

アウトラインで見出しのチェック

テキストベースのアウトラインプロセッサは、非常に強力かつ高速です。
DM200のアウトラインは、行頭に「#」を付けるだけ(ピリオドでもOK)。この#を行頭に置くのは、出版界では常識になっているので、そのまま入稿できます。
さらに、このブログでも紹介した「でんでんコンバーター」(オンラインのePUB変換サイト)の見出しも行頭#を採用しているので、電子書籍化もDM200のアウトライン形式で対応可能です。

テキストベースのアウトラインプロセッサが優れているのは、アウトライン一覧でも、本文編集でもレベル変更が可能なことです。

え? 何を言っているか分からない?

見出しのレベル(章、節、項)は#の数で調整でいます。#1つで章、#2つで節という感じです。
ワープロのアウトライン(もしくは章のレベル)は、行修飾として行います。わかりますかね?
つまり、レベル調整の専用画面でレベル調整をするということです。
もちろん、アウトライン編集画面でやればいいのですが、ワープロの場合、マウス操作で画面を切り替えなくてはならないので、その一瞬の操作でもアイデアが失われる事多数。本当に駄目なんですね。 でも、テキストベースだと#を打つだけですから、思考が阻害されない。

見出し一覧で本の構成を考える

僕の『3日間で書ける・実用本の書き方」では、まず先に目次立てを作ることを推奨しています。これも出版界では当たり前のことで、目次が作れないと本が完成できないと判定されるのです。 だから、目次立て、つまり、アウトラインが重要になるわけです。

逆に言うと、一人で書いて編集(推敲)して校正して出版する場合には、見出し一覧(アウトライン)だけを見ることが重要になります。書いてある内容は別にして、見出しだけを読んで本の内容が想像できるか、面白そうかどうか、そこで判断します。 つまり、初稿が書き終わったら、さらにそこで見出し一覧と睨めっこして流れや分量をチェックし、校正し直します。

校正中のスピード感が重要

校正作業というのは、けっこう難しくて、直感が大きく作用します。直感が作用するというのは、読者目線で読むという意味です。著者目線で校正すると、全部は必要で正しく思えます。でも、読者目線では、必要以上に長い文章に思えたり、逆に説明不足だったり、いろいろな感情が浮かび上がります。
でも、それは初見の直感みたいなものです。よく読めば、読者も著者目線に近づきます。でも、ネットで批判する人の特徴は、よく読まずに表面的なことで批判するという点です。

ですから、初見の目線、つまり直感的、感情的な目線で校正しないと駄目なんですね。
それにはテキストベースのアウトラインの高速動作が必須になります。
一太郎にもワードにもアウトライン機能がありますが、遅くて使えません。

ということで、ポメラだけで出版、やりますよ。

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