シナリオと映像編集とカードメモ帳

今、映画の編集をしています。脚本は別の人です。
撮影には録音部で参加したんですね。
そのまま編集も任されることになったわけです。

編集していると脚本を変えなくてはいけないことも

さて、編集が進むとシナリオの穴が見えてきます。完璧なシナリオなんてものは神様しか作れないので、穴があるのは当たり前です。
その穴をどうするのかが編集の仕事なのですが、根本的にシナリオの流れも変えなくちゃいけないこともあります。

今回のケースでは、4人の主役が並列に動いています。まぁ、こういうシナリオは書かない方がいいんですけどね。オムニバスならなんとかなるんですが、完全に並列で流すと、かなりわかりにくくなっちゃう。

そこで、編集を工夫して、オムニバスっぽい流れにしつつ並列を保つ作戦にしました。でもね、そうなるとセリフが足りなくなっちゃうんですよね。

カード型のメモを活用

さて、執筆に関わるお話をしましょう。

シナリオというのは、シーンの積み重ねです。シーン1つ1つは、相互に関連しつつも個別に完成した小さな物語です。シナリオライターは『箱書き』という手法で、シーンの順序をどうするか考えるという技を使います。シーンの順序を変えるだけで、物語が劇的に変化するのです

そこで僕が使い始めたのが『カード型情報メモ』です。図書館の図書カードを思い浮かべてください。厚手のカードで、サイズは5インチ✖️3インチが標準です。13cm×8cmくらいですかね。
メモ書きをこのカードに行います。それを並べて見渡すのです。Scrivenerでもコルクボードという機能がありますが、それをアナログでやるわけです。
このカード式のメモは、星新一さんが多用されていたことはよく知られています。

ということで、皆さん、カード式のメモ、やってみましょう。

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