オンデマンドで出版した本を手にする

オンデマンド製本(受注印刷)で3冊の本を出してみた。
そのうちの一冊はまだ一般には販売していないんだけど、なぜかと言うと、普通はA5版で出す実用本を文庫サイズ(A6)にレイアウトしてみたからだ。

実用本を文庫サイズにしてみた。

普通は、ビジネス書にしても技術書にしても、大きな版型を使っている。図版が多いものは、確かに大きなサイズがいいのだけれど、実は、出版の常識として、定価を高く設定するために大きなサイズとハードカバーにしたりしているのだ。さらに「ツカ」と言うんだけど、背表紙の厚さも定価に影響している。
要するに、本の価格が大きさ厚さでわかるということなんですな。これが何十年も続いているので、皆さんの頭の中に、本の価格とサイズが染み込んでいるんですな。それだけでなく、やっぱり素肌感覚っていうのかな、持ってみた感じと価格のバランスってのがあるんですな。

逆にいうと、文庫サイズで2500円じゃ、なんとなく買いたくないという話。でもね、実際に実用書を文庫サイズで作ってみると、いやぁ、読みやすいし、使いやすい。もう、15冊くらい紙の本を出してきたけど、本当に新感覚!
実用本が文庫サイズになると、今までにない愛着というか。とにかく、いつも手元に置いておきたいって感じだ。
さて、このサイズで何か書きたくなったなぁ。聖書のように、いつも持っていて、暇なら目を通すって感じの本が書きたいなぁ。

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