真言密教の勉強もはじめたよ

自分の易経が当たりすぎて怖いという桜風さんです。

易経は古代中国に端を発する古いものです。占いに使われていますが、お経的な意味も有って、64首の漢詩から出来ています。その64首というのは、人間の人生の局面を64段階に分けて表現しているというものです。

その分け方というのは陰と陽で分類しています。この陰と陽は陰陽道という古代中国の思想に基づいています。

真言密教は、ヒンズー教の神様を取り入れている。
もちろん、密教は仏教の一つ。インドが仏教からヒンズー教に変わっていく過程で融合したものが日本へ伝わってきている。
そして中国を経由するときに陰陽道も入ってくるので、こりゃ複雑!

いずれにせよ、極楽浄土へ近付くための方法論だったり考え方なので、仏教でもヒンズーでも陰陽道でも、まぁ、ベクトルは同じ向きなので一緒になれるんですな。

と、そこに邪教と言われる「立川流」が歴史に見え隠れする。
立川流は性交を秘術として即身成仏したのと同じ境地に至るというスキャンダラスな宗派。でも、根本は真言密教だ。

平安時代の白河上皇の院政時代に端を発するのだが、開祖とされる仁寛は、当時の真言密教のエリート僧。兄貴が当時のナンバーワン僧侶の勝覚で、その威光もあって、天皇に仕え守る地位に抜擢されている。

ところが仁寛さん、政権争いに負けて、白河上皇に呪いを掛けた罪で京都から流刑で、伊豆へ飛ばされちゃう!

ちなみに「呪い」は、当時の最先端科学! 密教は様々な呪文を使って政敵を呪い殺したり、逆に呪詛返しで守ったりというのが役目。
つまり、真言密教ってのは時の政権を守るために、陰陽師よりも強力な妖術師軍団(失敬)なんだな。平安の初めの頃は陰陽師が鬼退治(つまり自然のコントロール)をメインに天文学や気象学を駆使して、それに基づいた呪詛を使っていた。時代が混乱期へ近付くにしたがって、その呪詛がエスカレート。陰陽師が使う式神よりも強い呪詛が必要になり、外国からその技術を輸入。それが密教。インド(ヒンズー)の強力な神々を連れてきたというわけです。

その最高峰の仁寛さん、呪詛をかけた罪で断罪!
伊豆に流されて3ヶ月じ自殺しちゃう。
その短い期間に、現在の立川辺りに居たとされる修験道が仁寛さんに弟子入りして、真言密教の教えを受けたのが立川流の源流だ。

さて、立川流が性交秘術の邪教ということなんだけど、どういうことか?
まだ、僕も勉強中なんだけど、基本は、密教の神様の愛染明王。ここに陰陽道の思想が色濃くなって、極楽浄土は陰と陽の合一にある。陰は女性、陽は男性で、性交こそが何の修業も必要なく成仏できる道だと考えた。

実は陰陽道は、世界の成り立ちはずべて陰と陽でバランスが取れ、その2つが合一する時に命が始まり、さまざまな未来が作られるという思想。

ところが真言密教のエリートさんたちとしては、そう簡単に成仏できたんじゃ、自分の人生(修業)が否定されるのと同じ。立川流は徹底的に弾圧されることになる。

というか、弾圧された仁寛さん、弾圧される思想としての愛染明王を主役にする宗派、この2つは重なり合う運命だったんでしょうな。

エリート中のエリートの仁寛さんは、愛染明王の宗派についてずっと研究してきていたらしく、そういった勉強会にも多々参加していたらしい。流刑の後、エリートのたがが外れたら、愛染明王についてはフランクに話せるようになったんじゃないかな。

それでもエリートの性、地位を失えば死ぬしかない、と思っちゃったんだな。

というのが、本日までの勉強のまとめ。

桜風涼 について

はるかぜ すずし
1965年生、慶應義塾大学法学部卒。
作家・脚本家
日本児童文芸家協会会員
シナリオセンター修了

大学時代の専攻は、犯罪学・被害者学・刑事政策・法医学など。
特に法医学は、筆者が学んだ年のみ、慶應の医学部で授業が行われ、よりリアルな研究を行った。
特に法医学では、期末試験のために、教えた教授が筆者にノートを借りたほどの熱心さ。
その1年間の授業をまとめたノートは五冊にも及ぶ。
当時の写真資料は、すべて手書きの図版に書き起こされているほど、法医学への熱はすごい。

1996年、ソネット・クリエーターズ・ガレージ最優秀賞
2003年、劇場映画【ベースボールキッズ】で文部科学省選定作品
2005年、同上、小説「ベースボールキッズ】出版
その他、著書多数。
2000年より映像作品が多く、テレビ番組、CM、映画などで活躍。

1995-2000年:コンピューター雑誌のライターとして、多い時期で月に14連載をもつ人気。
技術書の執筆は15冊。

2000~は映像が主流に。
映画監督、テレビディレクター、CMプランナーとしても有名。
2009年前後は、年間200本ちかいCMを制作していた。
また、旅番組では電波少年で有名になった「なすび」と共に、数多くの名所を探訪。
温泉にも造詣が深い。

雑誌やテレビ制作を数多く手がける一方で、小説は地道に書き続けている。

著者インタビューを受けました。
「きんどるどうでしょう」
http://kindou.info/7229.html

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