南北対話と日本のイニシアティブ

南北挑戦の対話が始まりそうだ。
これは大歓迎だ。騙されるかどうかは、対話後の行動の問題であって、入り口を批判しても仕方ないのだ。

日本政府は蚊帳の外?

ところが日本政府は、核廃棄のプロセスが見えない限り最大限の圧力をかけ続ける、と表明した。
ここで問題なのは、今回の南北対話が発表されることを日本政府が知らなかったのではないかということ。知らされていなかったからこそ、日本政府は今までの路線しか表明できないのだろう。

日本の地位低下の現れ

これはゆゆしき問題だ。アジアの安定性に関して日本がイニシアティブを取れていないのを露呈している。経済的なインパクトも政治的な指導力も低下しているということで、ここで強硬路線を振りかざすのは負け犬の遠吠えになってしまうだけだろう。
こういう歴史の節目に、日本がどういうメッセージを出せるかが、今後の外交に大きな影響を与える。それが「最大限の圧力をかける」でいいのだろうか? もっと気が利いたコメントでアジアを牽引して欲しいのに。
残念。

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