今月の印税も国民年金額をクリア

Kindleの売り上げ(印税)は、まぁ、よほどの知名度がないとなかなか高額にならないかもしれない。ただ、当たると月額数十万円以上にはなるけどね。
それも一過性だから、コツコツと新作を出して積み重ねが重要。
今年もあっという間に終わってしまうなぁ。今年は年初に新刊を出したきり、他の仕事が忙しくてKindle本を増やしていませんな。

今年の新刊は録音の本だったんだけど、それは玄光社から一般書籍として加筆修正して出版(2020−10−28)。同時に玄光社版のKindleも発売になっているので、小生の録音の本は旧版になるのね。ということで、当然の事ながら、こちらは売れず、玄光社版が快調!

その分だけ、個人としてのKindle印税は、稼ぎ頭だった録音の本が下がってしまったけど、季節ものの「中華製FFヒーター取り付けマニュアルが発売から丸一年経って、上々な売り上げ。
そして、定番の「ストーリーの書き方入門」は安定した売り上げ。

現在は、「ストーリーの書き方入門」「FFヒーター」「本の書き方入門」の3冊が全体位売り上げの8割かな。

さて、次なるスター選手を育てないとなぁ。
毎月のKindle印税は国民年金を下回ることはないけど、なんとかサラリーマンの平均月収を印税で確保したいなぁ。

つまり、書くしかない。

ZOOM社に取材に行った!

デュアルADコンバーター&32bitフロートのレコーダーが凄すぎたので、メーカの開発者にインタビューしてきたんだ。詳細はProNewsでレポートするけど、日本メーカーも元気で冒険的で、凄かった!
いわゆるメーカー開発者というと作業服を着ているイメージだったけど、ZOOM社の開発者はお洒落、イケメン。

頭は良いし、ユーザーに凄い物を届けるぜ、という意気込みがすごい。
特にF6というレコーダーは、とにかく小さく、頑丈で、電池長持ち、圧倒的な高音質。異次元の使い勝手。

ZOOMのFシリーズは、地球上のあらゆる環境で使えるというコンセプトだそうだ。その中でもF6は、いっちょやったるぜ! という意気込みの、実質的なフラッグシップレコーダーだった。

いやぁ、レベル調整が必要ないというのは、ほんとうにすごいことだなぁ。

ネット配信用マイクの比較中

ネット配信やネット会議が増えて、普通の人がちゃんとした声を録りたいという場面が急増している。
YouTubeでも、ちゃんとした音が増えているぞ。

ということで、マイクのテストをいろいろやっているんだ。
プロ用マイクがいいのは当たり前なんだけど、そんなに高価なマイクじゃなくても、結構いい声が録れるのも事実。
その場合、マイクの使い方が非常に重要になるんだ。

中継用マイクの選び方はこれだ

さて、使い方はともかくとして、ひとまず、マイクの性能をいろいろ比べているぞ。
ただし、マイクというのは、非常に難しい道具で、マイクそれぞれにセッティングがあるというか、同じ条件で比較することができない。
つまり、マイクそれぞれに最適な距離や向きがあって、それを外すとプロ用マイクでも音が悪くなる。
YouTubeなどでマイク比較をやっているものが多いけど、そもそもマイクの使い方が間違っているのがほとんど。同じ距離で違うマイクを使うということ自体がナンセンスで、それぞれのマイクに最適な距離にしないと、そのマイクの良し悪しがわからない。

部屋のよって音質が大きく影響されるんだ

さらに、部屋によって最適なマイクが異なる。これが非常に重要。つまり、YouTubeなどで、この声いいなぁ、と思って同じマイクを手に入れても、同じ音質にはできないということだ。

非常にわかりやすく言えば、スタジオマイクってのは、スタジオで使えば高音質だけど、普通の部屋で使うと残響や環境音も大きく拾っちゃって、音質が悪くなるんだ。
だから、普通の部屋で使うマイクというを選ばないとダメ。

もうちょっと具体的に言えば、残響が大きな部屋だと、スーパーカーディオイドという種類のマイクが有利だ。スーパーカーディオイドというのは、狭単一指向性と言って、ショットガンマイクなどの集音方式だ。だからと言って、ショットガンマイクを買えばいいという単純な話じゃない。

一般的には、カーディオイドという単一指向性マイクが部屋で使うのに良いとされている。これは、ナレーションマイクやハンドマイクに使われている集音方式だ。スーパーカーディオイドよりもマイクの集音画角が広い。その分だけ、しゃべり手が動いても音質変化が少ないので、喋りやすいのだ。ところが、集音画角が広いために、残響や環境音をスーカーカーディオイドよりも強く影響されて音質が低下しやすい。
お気づきかもしれないけど、スーパーカーディオイドは画角が狭いので、ちょっと頭を動かすと音量が大きく変化してしまう。つまり、頭を動かしながらしゃべる必要があるときには使いにくいマイクだとも言える。

まとめると、スーパーカーディオイドが、普通の室内で使うには最も音質が良くなるのだが、その一方で使う場合には顔を動かせない。

動きながら中継するにはヘッドセットかピンマイク

上記は一般論なんだけど、実際に使いやすいのは、すーパーカーディオイドどかカーディオイドかというじゃなくて、テレビなどで多用されているヘッドセットマイクかピンマイクだ。
これは、口元にマイクが近く、距離が一定しているから。

などなど、実際の音質を聞き比べながら、最適なマイク選びのオンラインセミナーを玄光社「ビデオサロン」で行う予定。おそらく、普通の人が手に入れられるマイク種の全てを聴き比べてもらえると思う。さらに、オンラインで、視聴者の誰かの部屋のセッティングとやてみようと思う。つまり、オンラインクリニックって感じだ。

コロナ蔓延の連休は、読書と執筆しかない!

週末はせっかくの連休だけど、コロナがひどい状況なので、自宅で読書か執筆がいいね。
出版社から本を出すのいいし、Kindleでもいい。
その書き分けは、執筆するテーマにあった出版社と編集者が見つかればそちら。見つけられなければKindleで出版すればいいんじゃないかな。
どちらも、それぞれ利点があるから。

どうやったら出版社とやりとりできるか

これは結構難しい問題かもしれないですね。
先月出した録音ハンドブック(玄光社)の企画は、もともと付き合いのあった日経BP社さんに持ち込んだのですが、ボツ。
たまたま映画の現場で一緒になた照明技師さんからの紹介で玄光社さんと繋がったという感じ。

流れは、日経BP社はボツで、Kindleで出版、オンデマンド印刷版も出して、その後で玄光社さんへ。つまり、すでにKindle版が出ていて、それを玄光社さんと一緒に、さらに加筆修正した感じです。

つまり、ひとまずKindle版を出してしまて、その後で出版社で出すということも可能だということです。
そのためには、中身を売れるものにしないとダメですね。
今回の録音ハンドブックは、出版から2週間で中国語版の出版まで進んでいます。
売れる本に関しては一言では語れないのですが、『実用本の書き方(Kinde版)』でかなり詳しく解説しています。

著者インタビューを受けました。

玄光社から出版した『映像制作の現場にすぐに役立つ 録音ハンドブック』の著者インタビューを受けました。
作家の今一生さんのYouTubeチャンネルです。

どんな本か、漫才のようなやりとりで解説しています。

元々塾講師を8年間も専業でやっていたので、喋るのは得意です。
ご堪能ください。

録音ハンドブックが売れています

録音ハンドブックが売れていますね。
早くも中国語版を出す計画が持ち上がっていますね。

本を書くというのは、まぁ、慣れるとそれほど難しくはありません。
部品を積み上げてゆく感じ。
部本の書き方さえ分かればすぐに書けます。

その部品とは、書籍のジャンルによって違います。

さて、録音の話ですが、今年は録音の産業革命が起きていますね。
32ビットフロート録音を言う技術が登場しました。
簡単に言うと、マイクボリューム調整無しで高音質で録音する技術です。

ストーリーの書き方・最前線

さて、久しぶりに創作ストーリーの話を書いておこうかな。
今、いくつかの映画のプロデュースをしているんだ。若い作家さんに台本を書いてもらっている。
1つはくノ一もので、これはエンターテインメント。
クライアントからの要望で、世界配信を前提にわかりやすいストーリーを作らないといけない。簡単に言えば水戸黄門的な感じかな。
主役は女性なので、その辺りの考慮も必要だ。

ネット配信のための小刻みなストーリーが必要

最近は、ネット配信を前提にしているので、短編の積み重ねのようなストーリー展開が必要になっている。1話10〜30分程度ね。

ストーリーを小刻みにすると、実は非常に書き易くなる。例えば30分であっても、その中身は2〜3つの山を作る。山が小さいほど、中間ゴールが見えやすいので、そこに注力して書けば良いのだ。

僕の本の中でも、小さなストーリーの積み重ねのコツを書いているけど、ここでも紹介すると、

基本的には3つの事実を箇条書きにする。
次に、その結末を想像して書く。
そして、その中に感情を練り込む。

これが基本になるよ。伏線とかなんとかと言うのは、とりあえず後回しにして、ストレートに小さなストーリーを作っていく。
小さなストーリーの中にある感情が実は重要で、感情を解決してゆくことが大きなストーリーを作り上げると言うことになる。
感情は、登場人物全員にあるのだから、それをそれぞれ明確にしてゆくと、感情同士のぶつかり合いが生じて、それが面白さになるんだ。

映像になるストーリーが必要

プロデュースなどの仕事をたくさんしているので、台本を読む機会は非常に多いと思う。録音技師として参加することも多くて、そう言う時にはプロデュースとは違う視点で台本を読んでいる。
台本を目にしても思うことは、ほとんどの低予算というか売れない作品は、台本がダメだ。プロの作家であっても、ダメなものがほとんど。
そのダメさとは、簡単に言えば映像になりにくいと言うもの。頭の中だけで書かれているので、実際に映像にしてみると、非常に陳腐になってしまう。さらには、実際に役者が動いてみると、全く意味不明になったりする。

さて、映像になるストーリーとは何かというと、実はト書きの良し悪しにある。セリフというのは、実は大したことはなくて、名台詞を除けば、誰でもセリフは書けるものだ。

しかし、ト書きは圧倒的にセンスや技術を要する。
先ほど、3つの事実と感情を並べる話をしたけど、この感情をト書きに表すことが必要だ。でも、ほとんどの作家がセリフで感情を伝えようとして、これがダメな作品の産むことになる。

わかりやすく言うと、アクション映画の殺陣のシーンをセリフだらけにしたらどうだろうか? 全くもってしらけてしまう。
同じように、普通の作品でも、セリフで感情を伝えてしまうと興醒めだ。感情が高ぶれば言葉にならないし、言葉にならないところに感情がある。

と言うことで、みなさん、日常生活で、言葉にならない感情をスケッチすることをお勧めします。

F6で映画のロケに参加したぞ

先週から6日間の映画ロケ。
録音機材はZOOM F6を新調。
6日間で160ページ弱という非常に過酷なスケジュールだったので、小さくて軽いF6を使うことにしたんだ。
しかも、32bitフロート録音なので、マイクボリュームをほとんど触らなくていいのが非常に助かったなぁ。

ZOOM F6をスマホで操作

F6はこれまでのレコーダーの概念を変える!

F6は非常に小さいので、実は操作が面倒なんだ。
ところが、非常に革新的な操作方法を取り入れていて、ほとんど触らずに高音質で録音することができる。
まだまだ操作方法は進化させるべき部分もあるんだけど、それでも、かなり使いやすい。
ただ、初めて映画の録音をするって場合には、まぁ、F6にお任せでというのが、ちょっと難しいかもしれない。

F6はボリュームのつまみ(ノブ)が、トリム(入力ゲイン)とフェーダーを操作しないといけないんだけど、これは面白くて、録画中はノブがフェーダー、スタンバイ中はトリムになるという画期的な機能が搭載されている。実は、映画の現場で、この機能のことを知らずに使っていて、なぜかトリムが下がってしまって困る場面が多々あったんだ。ロケが終わってから、上記の機能があることに気づいたんだよね。

具体的な操作で言うと、リハーサル中にノブを回してレベル調整をする。そして本番で録音ボタンを押したら(ノブがフェーダーに変わる)、その後でノブを下げておくと各チャンネルのファイルにはトリム調整された状態の音が記録されて、ミックスファイルにはフェーダーを絞ったチャンネルは入らない。
どういうことかと言うと、ガンマイクとピンマイクを併用するとき、ミックスにはガンだけ記録させて、ピンマイクは予備として別ファイルに記録することができる。逆でもいい。
こうすることで、複数のマイクを使うときの干渉防止や予備音声を確保することができるわけだ。まぁ、今回のロケでは、それができていないシーンもあったんだけど、これは非常に使いやすい。

本来は外部フェーダーを使えば、もっと簡単に上記のことができるんだけど、小さなF6だけでも、同じことができるのは素晴らしい。

ちゃんと録音するにはスマホ連携が必須

さて、F6の最大の欠点は画面が小さく、操作は4つの小さなボタンだけ。これは非常に不便! と言うか、全然ダメ。使いにくいぞ。

そこで別売のDTA-1(Bluetoothユニット)を付けて、スマホと連動するのが必須だぞ。まぁ、映画ではシーン番号カット番号トラック番号をレコーダーに記録するので、スマホがないと、そういったファイル名の変更に時間がかかりすぎるのだ。
テレビなどでシーン番号を付けなくてもいい場合には、スマホ連動は必要ないかもしれない。でも、小さなノブとボタンだけボリューム調整したり、各種の設定を確認するのは効率が悪い。

小生は、古いiPhone 6Plusをスマホ連携専用にしている。専用アプリを起動したままで、まぁ15時間は余裕で操作可能。スマホの台を用意した方が楽だろうなぁ。

ソニーのLバッテリー(970など)で30時間

バッテリーはソニーLバッテリーが使えて、なんと30時間以上動く。
1日に15時間くらい点けっぱなしでも、残量が50%以上。
これは非常に楽ですな。

映画のような長時間の撮影でも、バッテリーは2個持っていれば十分。アルカリ単三電池4本で4時間以上動くので、バッテリーが空になっても、まぁ、なんとかなるし。
長期間のロケでも、宿でバッテリーを充電しなくてもいいかもしれない。屋外でなければ撮影中に片方を充電しておけば、連日の撮影でも大丈夫だろう。
ロケ先から帰ってからの宿での充電は、結構ストレスになるので、これから開放されるのはありがたい。

32bitフロート録音は驚異的!

さて、なんと言っても32bitフロート録音がすごい。今までだと、役者が急に大声を出すとレベルオーバーしてしまうのだが、32bitフロートだと、レベルオーバーしないと言うか、普通のレコーダーのレベルメーターが2倍になった感じで、-12dB前後で普通の声を狙ったボリュームのまま、大声では、それをそのまま記録できちゃう。普通のレコーダーが平屋だとするとF6は2階建って感じだ。

しかも、S/N比が非常に良いので、実はボリュームを真ん中にしておけば、とりあえずなんとかなっちゃうなぁ。もちろん、編集時にレベル調整をしなくちゃいけなくなるけどね。失敗することはないと思う。
その一方で、32bitフロート録音の場合、マイク性能がいいものを使うべきだろう。具体的に言うと音圧のダイナミックレンジが広いマイクがいい。わかりやすく言えば、安いマイクは、大声が入るとマイク自体が音割れしてしまう。レコーダーには余裕があっても、マイクが大きな音を拾えなければ、結果的にレベルオーバーになってしまう。
そう言う意味では、無線式ピンマイクは大声で音が割れやすいぞ。特にデジタル式マイクは、簡単に音が割れてしまうので、注意が必要だ。

F6は超おすすめ!

さて、今回の映画ロケで使った感想としては、F6は絶対におすすめ!
軽くて長時間運用で、32bitフロート録音、とっても便利だ。まぁ、本当はMAが終わってみないと本当に良いとは言い切れないんだけど、まぁ、すごいよ、F6。

物書き歴30年、ストーリー・本の書き方・キャンピングカーのことを書いてます。