オーディオブックが聴きにくい件、ああ、そうね。

今まで50タイトル以上のオーディオブックを聞いているんだけど、かなり、聴きやすさに差があるんですよ。
ナレーターの出来不出来もあるんだけど、そもそも音読するのに適した作品かどうかも大きいっすね。一番失敗した作品はハリーポッターの出てくる用語辞典、まったくもって音声はダメですね。そもそも、これをオーディオブックにしたのも意味不明だし。

藤沢周平作品はどれも素晴らしい

藤沢周平さんの作品は、朗読しても素晴らしいですね。ポイントは情景描写の句読点数かな。読書好きの本には、あまり句読点のない作品もあって、これはそもそも朗読に向かないっすね。しかも、漢字の意味(見え方)や古い言葉で様々なものを表現する文体も、朗読すると意味不明。書家の書みたいなのは、ダメってことです。例えば、時代劇は専門用語が多いので、それをきちんと解説してくれる作品でないと、朗読に適さない。つまり、専門用語が漢字で書かれていると、文字作品ならなんとなく意味がわかるけど、朗読作品では全然ダメということです。

その点、藤沢周平さんは、非常にバランスがいいのですね。しかも、専門用語がさり気なく説明されている。書き手とてしては、このような気遣いが欲しいものですよ。

朗読を前提とした作品は、今まであったのかなぁ?

朗読するために書き下ろされた名作ってあるのかなぁ? 戯曲は演劇のための作品ですな。
あ、そうか、長唄などが、歌詞なんだけど、ある意味で朗読か。
ということで、自分の作品を朗読用に見直してみよう。

ラジオドラマも朗読の延長か

昭和の前半戦には、ラジオドラマがたくさん作られていて、そのクオリティーは非常に高かったっすね。岸田今日子さんもその時代の女優さんで、声で情景まで表現できた人でした。
ラジオドラマは、今でもNHKラジオやTBSラジオでも放送されているし、朗読劇も放送されています。もっとみんなに聞いてもらいたいけど、接触チャンスがないのかなぁ。

いずれにせよ、朗読用の作品を書いてみようと思うのです。
よろしくね。

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