「マイク」カテゴリーアーカイブ

有料PodCastがすごく役立っているんだ

『桜風涼さんに何を聞いても、絶対に答えてくれますよね』
と、いろいろなところで言われるんだ。特技かもしれない。
まぁ、フォローしていないジャンルもあるんだけど、科学・医療分野はかなり細かく勉強しているんだ。

じゃあ、何で勉強しているの? となるんだけど、ほとんどが有料PodCastなのだ。
前回も書いたけど、本を読む能力が著しく低いので、音で勉強するのが効率がいいのだ。

科学:『ヴォイニッチの科学書』がメイン情報源

知る人ぞ知る、最先端科学を解説してくれるのが『ヴォイニッチの科学書』、非常に良質で、まぁ、多分、理系じゃないとちょっと付いて来られないかもしれないんだけど、MCは科学者、相手役はDJで、つまり、科学者が普通の人に解説しているというのがミソ。

科学ネタを2倍速で聴きながら他の作業をしているんだ

さて、この『ヴォイニッチの科学書』を、小生は2倍速で聴いている。
このブログも裏でヴォイニッチを聴きながら書いているのですよ。

ちなみに「表情をAIで読み取るエッグマンの理論」という話題だ。欧米人の感情表現の表情をAIで判定する理論があって、それを京都大学が日本人で実験したところ、喜んだ顔と怒った顔以外の感情は全然判定できなかった、ってことらしい。それから、アンドロメダ銀河が45億年後に我々の銀河とぶつかるんだって。

視力が落ちると耳が良くなるぞ

さて、ポイントはヴォイニッチの話じゃなくて、桜風涼さんが2倍速で聴いているってこと。
実は中学2年生から高校1年生の夏休みまで、小生は目が見えなかったんだ。いやいや、盲目ってことじゃなくて、眼鏡を買ってもらうのを言い出せなくて、視力が0.1以下のまま数年間過ごしていたんだ。すると、勘が良くなるというか、特に耳が視力を補完してくれるんだ。これは本当に目が見えない人にも現れることで、彼らは2倍速どころか4倍速以上でも聞き分けられるんだって。そこで録音された議事録の書き起こしの仕事をしているなんて人も多いらしいよ。

そんでもって、桜風涼さんは、今はかなり耳が悪くなったというか、聞き分けが下手になったんだけど、2倍速再生の難しい科学をフムフムと理解しながら、このブログくらいの文章を書くことが出来る。もちろん、裏で聴いている内容について深く考えると手は止まるけど、聴きながら書くのは、週刊誌記者は当たり前だし、インタビューでは、聴きながら理解しながら次のことを考えつつメモを取るという3つの作業を並行して行うので、それよりは簡単なんですな。

ということで、桜風涼さんが物知りなのは2倍速で情報を得ながら、他の作業をしているからだったのです、ぎゃはは。

桜風さんのマイク沼(1)・SM63編

映画録音部の桜風さんですが、最近はすっかりFMラジオのディレクターとしてご満悦。
音の世界は非常に広く深く、写真の世界のように機材のバリエーションが豊富です。いや、カメラやレンズよりも種類が多いかもしれません。例えばバイオリン用マイクがあったり、人の声に特化したものがあったり、などなど。

インタビューマイクSHURE SM63(L/LB)

テレビでレポーターが握っている細長いマイクが、このSHURE SM63。実は3種類あって、レポーターが使っているのがロングタイプのSM63L(シャンパンゴールド色)かSM63LB(ブラック色)。普段は見かけないけど、短いタイプのSM63です。

こういうタイプのマイクを『ハンドマイク』って呼びます。カラオケ用マイクもハンドマイクです。手で握って使うタイプですね。実は、この『手で握る』というのが非常に高度な技術なんです。
マイクというのは、近くにある全ての音を拾います。ということは、手で握る音も拾います。こういうノイズを『ハンドノイズ』『ハンドリングノイズ』『握り音』と言います。もうお分かりだと思いますが、インタビューやボーカルが歌うときに使うマイクというのは、この握った時のハンドノイズが出ない構造になっています。実は、これがかなり高度です。

SM63は、細長いボディーの中に集音装置が宙づりになっていて、ボディーからの音を排除しているのです。ちなみに、カメラの上につけるマイクを握って使うと、ボソボソというハンドノイズが大きく入ります。でも、SM63はマイクの使い方を知らない人が使っても、ほとんどノイズが出ません。すごいですね。

そして、もう1つの特徴が、非常に頑丈だということです。他のメーカーのマイクの先っぽの網は金属製ですが、SM63は樹脂製です。ぶつけても落としても、普通はびくともしません。仕様では2mの高さから落としても壊れないそうです。このタフさが、プロの現場で選ばれる理由の1つでもあります。

音質はクリアで聞きやすい

SM63は、テレビやラジオのロケでは定番のマイクです。シェアは8割くらいあるんじゃないかなぁ。
人の声を明瞭に収録することを目的に作られているのも、このマイクの特徴です。どういうことかというと、マイクというのは、収録したい音源に応じて大きさや形状が異なります。例えばドラムの音を録るマイクで人の声は録りにくいということです。

  • SM63には、人の声を綺麗に録るための仕組みが多数入っています。
  • 人の声の周波数を明瞭に録る集音部
  • マイクに息がかかった時の『吹かれノイズ・ポップノイズ』を軽減する構造
  • 風切り音の軽減機能
  • 電気ノイズからの防御機能
  • これらが搭載されています。

さて、肝心の音質ですが、本当に人の声がクリアで聞き心地がいいです。歌手のためのボーカルマイクに比べると軽い感じです。軽いというのは、そうだなぁ、AMラジオの音は軽め、FMラジオの音は重厚って感じですかねぇ。本当はそんなに簡単じゃないですけどね。

SM63Lで収録した屋外のインタビューの声。録音機材はTASCAM DR-10X。

これが屋外の雑踏の中で収録したラジオ用の音源です。音質はマイクとの距離で変わります。男性(僕)の声はマイクに近いので、ちょっとモコモコしています。女性の声はやや離れているので、自然な声ですね。ちょっと全体に変なモコモコの圧縮音になっているのは、DR-10Xのリミッターの影響だと思います。
通常は、低音部を切って収録(ローカット)するのですが、FMラジオ用の音源なので、あえてローカットせずに収録しています。ローカットするとテレビやラジオの音に近づきます。

聞きどころはもう1点、周囲の音がほとんど入っていないことです。初詣で賑わう会津若松の鶴ヶ城なので、周りには人がたくさんいるのと、冒頭にもちょっとだけ聞こえますが、アイスバーンになっている地面の足音が結構大きいのです。でも、このマイクは向けた人の声だけをクリアに拾っています。
人の声だけを自然に拾うのは、実は結構難しくて、映画の録音部が一番苦労することです。このマイクは、その難しいことが非常に楽にできます。ただし、映画ではマイクの写り込みができないので、このマイクで映画の音(声)を録ることはほとんどありません。そう、このマイクは画面に映り込む位置で使うことで、最適な声が録れるのです。

他のマイクとの違いは?

このSM63はダイナミックマイクという種類です。磁石とコイルでできているマイクです。マイクには、このダイナミックの他に、コンデンサーマイクというのがあります(本当はもっと種類があります)。コンデンサーマイクというのは、電源が必要なマイクで、高感度で自然の音や楽器の音を録るのに使われます。つまり、録音できる音域が広買ったり、小さな音を録ることができたります。でも、コンデンサーマイクというのは録音技師が常に調整することが求められるマイクです。マイクと口の距離や声の大きさ、声質に応じてボリューム調整をします。
でも、SM63は、そういった調整をせずとも、上のサンプルのようにクリアな声が録れます。実は、このサンプルはヘッドホンもせずに、つまり、観測せずに録音しています。マイク任せでこのくらい録れちゃうマイクなのです。

もし、これをコンデンサーマイクで同じように使うとしたら、オートゲイン機能(ボリュームの自動調整)で録ることになります。コンデンサーマイクは音域(周波数)が広いのですが、音量変化に弱く、急に大きな音が入ると割れてしまいます。そこで、ボリューム調整で一定の音圧(音の大きさ)にするのですが、それを自動で行うのがオートゲインです。でも、オートゲインを使うと、しゃべっていない時にボリュームが上がって周囲の音が大きく入ってきます。喋り出すとボリュームが絞られて周囲の音が小さくなります。これは良し悪しです。ラジオやテレビでは、周囲の音を聴かせる意図がなければ、雑音として手作業で消します。オートゲインだと、その作業が非常に面倒になります。
ですから、SM63が好まれるのは、実はボリューム固定でも、上のサンプルのように一定の音圧の声になるからです。

いつも持って歩くのがSM63だ

僕はカバンの中にいつもSM63が入れてあります。急にインタビューする時に使うのです。ロングタイプで124g、短いタイプで98gと非常に軽量です。ロングタイプは23.3cm、短いタイプは14.4cmです。

放送で使うマイクのことを書いておこう

ふくしまエフエムでレギュラー番組を持っているのです。
シブがき隊のふっくんと一緒にしゃべています。

本当はディレクターなのですが、最近はタレントさんとディレクターが掛け合いの番組が増えています。

マイクが難しい

収録は、実はダンススタジオでやっています。本当は録音用スタジオが必要なのですが、予算の関係上、自社のダンススタジオで収録するのです。

こうなると難しいのがマイクです。
感度がいいマイクだと、部屋の残響が酷くなります。
つまり、高ければいいというものじゃない。
そこで、残響に強いマイクを選択することになります。
残響に強いというのは、マイクの真ん前の音だけ拾って、周囲の音を拾わないマイクです。プロ用のボーカルマイクがその1つです。バンドのボーカルというのは、楽器の音が周りでガンガン鳴っているところで歌いますから、その周囲の音を拾いにくいマイクを使うことになるわけです。

SHUREのbata58A

放送局などで定番のマイクがSHURE社のbata58A(通称ゴッパーエー)というマイクです。狭単一指向性マイクといって、マイクの真ん前(マイクの芯と言います)しか拾いません。でも、これが難しい。ラジオの場合には、出演者があっちを向いたりこっちを向いたりします。すると、マイクの芯から外れて声が小さく鳴ったり声質が変わっちゃいます。
bata58Aはナレーションのように一人で喋る場合には最高のマイクです。よほどうるさい場所でなければ、エアコンが点いていてもスタジオクオリティーになります。
でも、ラジオじゃ不向きです。

SHUREのSM63L

同じくSHUREのSM63Lというインタビューマイクがあります。テレビでレポーターが持っている細長い銀色のマイクです。これ以外のインタビューマイクは、NHKの使っている先がごつい黒いマイクかなぁ、あれもSHUREかな。
SM63Lは、単一指向性マイクといって、先ほどのbata58Aよりは広い範囲を拾います。でも、指向性があるので真横くらいになるとダメです。ちなみに無指向性マイクというのもあって、これはどの向きからも同じように拾えます。ビデオカメラのマイクが無指向性のタイプが多いっす。無指向性マイクは向きに関係なく録れるので簡単ですが、その代わり、周囲の雑踏も入っちゃいます。
SM63Lは程よい範囲の音を録れます。

さて、これをラジオの収録で使えるかどうか、もちろん、インタビューしたものを会話の間に入れることはあるのですが、番組全体をこのマイクで録るのはどうかなぁ。

beta58AとSM63Lの音質の違いは、簡単にいうと低音が響くかどうかです。本当はもっと違うのですが、放送レベル(つまり音楽品質より雑)にすると、まぁ、低音が綺麗なのがbata58A、低音がほとんど聞こえないのがSM63Lです。

AMラジオとFMラジオの音質の差

さて、ラジオ放送は、まぁ、最近はAMもFMもそんなに差がなくなったのですが、もともとAMラジオは音質がそれほど高くなく、FMラジオは音楽にも対応した高音質だという特徴があります。
でも、最近は技術が進歩したので、それほど技術的な差はありません。でも、実際の聞こえ方というか調整で言えば、FMラジオは低音がバリバリに聞こえます。AMラジオは低音をカットしているのかなぁ、人の声が非常によく聞こえる(つまり低音をカットした)音質だなぁ。

ということでマイク選びを考えると、beta58AはFMラジオ向気なんですね、難しいマイクだけど。
そして、SM63LはAMラジオっぽいです。というか、このマイクで録るとAMラジオの音に聞こえてきます。

飲み屋でふっくんと会話しながら番組づくり

今目論んでいるのが、ふっくんと飲み屋で会話するのを、そのまま番組にしようかということ。
さて、マイクをどうしようかなぁ。
ヘッドセットにするといいと思うんだけど、FM品質のヘッドセットマイクは、結構高価なんだよなぁ。
放送用のピンマイクでやるか。どうしようかなぁ。